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「骨風 」 篠原 勝之

2015-11-26 | 読書

11/25 10,811歩

自伝的小説。いくつかの短編から成る。すべて死とその周辺のことを書いている。

父、母、弟、飼い猫、交友のあった有名無名の人たち。死はどのようにも書けるけれど、嘆き恨みつらみを超越して、ちょっと斜め上からの淡々とした視点と書き方。

何かというと殴ってくる父親から逃れるように17歳で家出して、芸術家としての今までの生活ももう一つの読みどころ。決して順風満帆で来たわけではなく、文字通り、地の底をはい回るような苦労もして、好きな作品を作れるようになったそのいきさつが面白い。

既成の考えにとらわれず、あくまでも自由に淡々と。自由は孤独と背中合わせ。その孤独さえも楽しむ仙人のような境地。

こうなれないから羨ましいのかも。でもこの中のいろいろな苦労、したくないです。辛すぎる。お母さんの認知症が興味深かった。最近、認知症のことが気にかかって仕方ない私。Why?


 

 

広島ドリミネーション2014年12月。今年もクリスマスがやってきます。

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