9月は個人の工房を見ましたが、今回は職人の養成のための施設です。
赤穂市が開設、ここで研修をして一人前と認められたら卒業して個人で織れるそうです。
日曜日で、指導者らしい年配女性と研修中の若い女性がが説明してくれました。
左は織っただけの部分。ハサミで表面を切りそろえて右のように仕上げます。
細い糸を切りそろえてビロードのような艶があります。しっかり打ち込んた糸はへたらず、長く使えるそうです。
ペルシャじゅうたんなど、他の敷物を織るのは竪機で、全体の柄を見ながら織りますが、こちらは高機。織ったのは巻き取るので、最後にほどいて出来上がりを見るときは緊張するそうです。
一枚に数か月、何枚も織らないと一人前にはなりません。他に仕事を持ち、研修に通う人も。熱意がないと続きませんね。
方眼紙に柄を描いて、升目の数の通りに織ります。
間違えたらどうするんでしょう?
間違えたら多分ほどいて正しく織り直す。
一日体験で作る小物。
これは練習用?
少し大きいのやら
畳一枚の大きさは和室に敷くため。
テレビ番組で見た京都の老舗旅館では、玄関に置いているように見えました。
こちらは土足で見学。赤穂駅から歩いて10分くらいです。
複雑な柄です。
指導者らしき人としばし機織り談義をする。一口に機織りと言っても作品はいろいろ。織り方もいろいろ。
究極の手技の緞通が、廃れずに残ってほしいと思いました。
かなり高価ですが、それに費やした時間を思えばそう高くもないのではと思います。
来年はまた友達と赤穂を訪ねる予定です。とても買えないけど、見学だけなら。