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11/9 京都と岡山

2024-11-12 | 旅行

11/9土曜日、AM7:45頃、工事完成間近の広島駅が姿を現していた。

電車の中から写す。

字は案外地味。

広島からのぞみで約100分、京都につきました。

まずは烏丸御池の京都市文化博物館で、他の展示に混じって開催中の「陽明文庫展」を見る。展示替えがあるそうで数は多くなかった。学生証提示で400円。

国宝「御堂関白日記」は本物。以前広島市郊外の筆の里で複製を見たことがある。

日記の墨の字は鮮やか。紙もいい物らしく劣化はほとんどなし。

この時代の字は読みやすい。近世になって、たくさんの文書がつくられるようになると、符丁のような崩し字や続け文字が増えて却って読みにくい。

道長の字は素直な感じ。そして筆まめな人だったのでしょう。

続いて地下鉄と京阪で国立京都博物館まで。

本館。

軒下の神像はギリシア神話の神ではなく、日本の神様。

向こうに平成新館。

方広寺の柱の遺構。

方広寺の石垣。今の方広寺との間には豊国神社がありますが、元は広い境内だったことが分かります。

以前、国立博物館の守衛さんに方広寺の場所を聞いたら、「よう知らんけど、豊国さんの向こうと違うかなあ」との返事。地元の人でこのありさま。

今は観光コースからも外れ、ひっそりとしたお寺ですが、鐘は現存しています。

見たのはこちら。

古い涅槃図が多かったのですが、ただ一つ、立体的な涅槃像は高松市の法然寺から出張展示。こんな感じで。

【関西レビュー】特別展「法然と極楽浄土」京都国立博物館で12月1日まで – 美術展ナビ

法然寺では写真撮影禁止ですが、ここでは自由に写していいのに、うっかり見逃しました。残念無念。

でも背景も何もなくて、やや迫力に掛けます。本物はこんな感じ。

さぬきの寝釈迦 涅槃世界へ | 仏生山来迎院法然寺(高松市)

小学一年生の頃、祖母に連れられて、「ぶっしょーざんのおねはん」に行ったことがあります。暗いお堂の中のたくさんの羅漢像?が生きているようで怖かったのを憶えています。嘆き悲しむ姿がとんでもない迫力でした。動物もいろいろ。

京都の展示は迫力にはやや欠けるかも。

前庭。

三十三間堂でバスに乗ればよかったのですが、七条京阪まで歩き、帰りに寄るつもりだったラーメン屋は行列ができていたのでパス。結局京都駅バスチケット売り場で進々堂のパンを買い、のぞみの自由席で食べる。

旅先では空いていたら即入店すべし。京都駅のどの店も混雑していた。

赤穂線に乗る場合、姫路まで新快速、あとは赤穂で乗り継いで岡山方面とめんどくさそうなので、岡山までのぞみ、また東へ引き返しました。

お金は余計にかかったはずだけど、年取って面倒なことが億劫になる。

着きました。

無人駅。


とても静かな宿でした。

お茶を飲んでとりあえず一休み。

夕食は部屋で一人で食べます。若女将が運んでくれました。

子持ち鮎、豚の角煮は柔らかくてボリュームいっぱい。

牡蠣とか

鱧にアナゴとか

全部は食べきれなかったけど、美味しくいただきました。連日の寝不足で宵の口からよく寝ました。

朝食も部屋で一人でいただきます。

箸置きが象嵌になっているとの説明。部屋でゆっくりして9時13分の上りで赤穂へ向かいます。

誰に遠慮もない女の一人旅。好きなもの見て、好きなもの食べて、失敗や勘違いも全部自分の責任。たまにはこんな旅もいいものです。


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