11/9土曜日、AM7:45頃、工事完成間近の広島駅が姿を現していた。
電車の中から写す。
字は案外地味。
広島からのぞみで約100分、京都につきました。
まずは烏丸御池の京都市文化博物館で、他の展示に混じって開催中の「陽明文庫展」を見る。展示替えがあるそうで数は多くなかった。学生証提示で400円。
国宝「御堂関白日記」は本物。以前広島市郊外の筆の里で複製を見たことがある。
日記の墨の字は鮮やか。紙もいい物らしく劣化はほとんどなし。
この時代の字は読みやすい。近世になって、たくさんの文書がつくられるようになると、符丁のような崩し字や続け文字が増えて却って読みにくい。
道長の字は素直な感じ。そして筆まめな人だったのでしょう。
続いて地下鉄と京阪で国立京都博物館まで。
本館。
軒下の神像はギリシア神話の神ではなく、日本の神様。
向こうに平成新館。
方広寺の柱の遺構。
方広寺の石垣。今の方広寺との間には豊国神社がありますが、元は広い境内だったことが分かります。
以前、国立博物館の守衛さんに方広寺の場所を聞いたら、「よう知らんけど、豊国さんの向こうと違うかなあ」との返事。地元の人でこのありさま。
今は観光コースからも外れ、ひっそりとしたお寺ですが、鐘は現存しています。
見たのはこちら。
古い涅槃図が多かったのですが、ただ一つ、立体的な涅槃像は高松市の法然寺から出張展示。こんな感じで。
【関西レビュー】特別展「法然と極楽浄土」京都国立博物館で12月1日まで – 美術展ナビ
法然寺では写真撮影禁止ですが、ここでは自由に写していいのに、うっかり見逃しました。残念無念。
でも背景も何もなくて、やや迫力に掛けます。本物はこんな感じ。
さぬきの寝釈迦 涅槃世界へ | 仏生山来迎院法然寺(高松市)
小学一年生の頃、祖母に連れられて、「ぶっしょーざんのおねはん」に行ったことがあります。暗いお堂の中のたくさんの羅漢像?が生きているようで怖かったのを憶えています。嘆き悲しむ姿がとんでもない迫力でした。動物もいろいろ。
京都の展示は迫力にはやや欠けるかも。
前庭。
三十三間堂でバスに乗ればよかったのですが、七条京阪まで歩き、帰りに寄るつもりだったラーメン屋は行列ができていたのでパス。結局京都駅バスチケット売り場で進々堂のパンを買い、のぞみの自由席で食べる。
旅先では空いていたら即入店すべし。京都駅のどの店も混雑していた。
赤穂線に乗る場合、姫路まで新快速、あとは赤穂で乗り継いで岡山方面とめんどくさそうなので、岡山までのぞみ、また東へ引き返しました。
お金は余計にかかったはずだけど、年取って面倒なことが億劫になる。
着きました。
無人駅。
とても静かな宿でした。
お茶を飲んでとりあえず一休み。
夕食は部屋で一人で食べます。若女将が運んでくれました。
子持ち鮎、豚の角煮は柔らかくてボリュームいっぱい。
牡蠣とか
鱧にアナゴとか
全部は食べきれなかったけど、美味しくいただきました。連日の寝不足で宵の口からよく寝ました。
朝食も部屋で一人でいただきます。
箸置きが象嵌になっているとの説明。部屋でゆっくりして9時13分の上りで赤穂へ向かいます。
誰に遠慮もない女の一人旅。好きなもの見て、好きなもの食べて、失敗や勘違いも全部自分の責任。たまにはこんな旅もいいものです。