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「高原好日」 加藤周一

2017-07-09 | 読書

「油屋」 信濃追分の老舗宿。2006年。

現在は廃業され、PKOが運営するイベント会場と素泊まりの宿になっているようです。

実はこの本、7年前の今頃読んでいるんですよね。

http://blog.goo.ne.jp/samubuto/e/b05d19bf199bebba1750180919d879d7#comment-list

二階廊下の本棚で見つけて再び手に取ったのは、夏になると涼しい風の吹く高原に行きたくなるから。

この時の感想は我ながらうぶだなと思った。

避暑地の交友。時間とお金と知性と健康と。どれが欠けても成り立たない。文章が上品で過不足なく、地縁血縁から自由な避暑地の交友。いいなあと思った。仲間に入りたいけど、私にあるのは好奇心くらいかな。

7年前に感動したところは二度目なのでそうでもなく、別なところでハッとさせらることもあった。

例えば155P 佐久間象山の項、「…理想がどれほど現実から離れているとしても、どういう理想を持つかは現実の一部である」との著者の言葉。

昨今の、憲法改正への無茶な流れを思って暗澹。九条の会の、確か発起人でもあったはず。九条の会など、今のマスコミは完全無視。優れた知性が次々あちらへ行ってしまわれて、この国はどうなるのだろうと、心配なのであります。

軽井沢テニスクラブ。2006年。クラブハウスはヴォーリズ設計だそうです。

 

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