憲法改正のハードルが高いので、憲法の解釈替えて戦争できる国にしたいらしいけど、法律の運用がその時々の権力者の恣意でゆがめられていいはずがない。何のために決まりを作ってるんだあ?
日本国民はすべからく、憲法とそれを基礎とした諸法に従って、この国で生きている。それをないがしろにしたのでは世の中が成り立たない。極論すれば、殺人や窃盗のような分かりやすい犯罪でも、解釈替えて、してもいいということになりませんか。
邦人の保護なんて言ってますが、それなら北朝鮮の拉致被害者を本気で救出する方が先。こちらは実際に起きていることだから。
今、外国で日本国民が危険にさらされるとしたら、駐在員の誘拐とか、海外旅行中の事故以外に考えにくい。民族や宗教の対立で紛争が起きている国、地域はある。たまたま行き合わせた日本人が、危ない目にあうこともあるだろう。しかしそんなところへいきなり、宣戦布告して自衛隊が行って、誰と戦うの?
東西冷戦の時代に比べて、今は大規模な戦争の危機は確実に遠のいたと、長く生きてきたおばさん=私は実感する。一番ヤバいのはキューバ危機だったと思う。初めはどちらも引かず、あわやと言うときに、ソ連がキューバから核兵器を引き上げた。
ベルリンでは東から西へ逃げる市民が、東西を分割するベルリンの壁のところで銃殺されることが繰り返された。
昨夜のNHKニュース見ていたら、「時代が変わったので憲法も変えるべき」と言う意見が多くて、びっくりした。時代はむしろ、戦争を回避する方向へ来ていると思う。日中の国交回復、ソ連邦の崩壊、東西ドイツの統一、EUの発足などなど。その流れを忘れて、直近のいざこざにだけ気を取られてはいけない。
日本周辺で言えば、かの国の負け犬の遠吠えと、かの国の周辺諸国との摩擦。それだけ。こんなこと言ったら非国民扱いされそうだけど、島、今は日本が実効支配しているんだから、淡々と続けて行けばよろしい。あちらさんも軍艦ではなく、日本でいうと海上保安庁レベルの船で来るらしいから、そこはそれ、阿吽の呼吸。
政治家は硬直した教条にとらわれず、したたかに、柔軟に共存共栄の道を探るべき。それができるのが真の政治家。シンプルな頭で単純な結論しか出せないから、私は二世、三世は嫌なんです。本当に資質があるかどうかも疑わしい。
何事にも基礎学力は必要、ましてや国民の命運を握る立場の人間はもっと深く物事を考えてほしい。
今、世界のどこで自衛隊が出ないといけないほどの邦人の危機があるんだろうか。ありもしない話をでっち上げて、よしんばあったとしてもいきなり軍隊が出て行くのは決して解決にはならないと思う。
戦争はしたくないですね。この69年間、日本国民は誰一人戦死せず、他国の国民も一人も殺していない。憲法のおかげである。いままでそれでやってきたし、これからもそうあるべきと私は思っています。繰り返しますが、日本を取り巻く危機(というほどのこともない)ことがおこればまずは政治で決着できるレベルと思います。いきなり軍隊出すなんてめちゃくちゃです。
69年と言えば明治維新から1945年の敗戦にまで匹敵する期間。明治維新から敗戦まで、夥しい数の国民が戦死、戦災死し、戦争を仕掛けた国で膨大な数の人たちを殺した。中国だけで、二千万人と言われています。狂気と殺戮の時代でした。
負の歴史は忘れてはいけない。負の歴史の中にこそ、行くべき道筋を教えてくれる教訓が詰まっていると私はは思います。
NHKの放送、最近おかしくないですか。一つの立場の意見ばかり放送する。何を放送して何を無視するか、それもまた大きな権力です。とっても歯がゆくて、その気持ちをこうして書くしかない私。