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My Song My Foolish Heart

4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

日本の歴史をよみなおす 網野善彦

2018-08-25 09:10:04 | 2018年 本

最近 三浦先生のリベラルアーツセミナーにでて歴史学者の網野善彦さんと民俗学者の宮本常一さんは

ほんとの日本の姿を知るにはといわれたので、読んでいる。

網野善彦の日本の歴史の分析はすばらしい、一体われわれは教科書でなにをならってきたのだろうかと思う。

内容は 1貨幣と商業 金融 2畏怖と賤視・・・古代の差別、悲田院の人々 けがれの問題 の出現

・・・東日本と西日本の違い(これに関しては自分も関東にきてからびっくりはしました)

3女性をめぐって 4天皇と日本の称号 これは目から鱗 天皇の称号は天武 持統から 推古天皇あたりからと

思っていましたが随分あと700年ごろから天皇の称号になった そして日本国という称号もあくまで大和を中心とした

畿内をおさめる国の称号であったので、九州 東北 北海道 沖縄は違う国家民族であったということです。

あほの女性歌手が前のサッカー応援で混じりけのない青い血とほざいていた、お笑いもの・・一体当時の純粋たる

大和民族は日本の何パーセントいるのであろうか?0.0001%てなところかもしれない。

大いなる誤解がある統一国家としての天皇ではなかったということを知らない人が多すぎる。

5日本の社会は農業社会か? これも目から鱗・・ 6海からみた日本列島  西と東の文化の差

DNAの分析すると西日本に住んでいる人たちと朝鮮半島に住んでる人たちとかなり濃い類似性があるのがわかっている

そして東日本に住む人たちとはアイヌ人に近く 同じ日本で大きく異なるということ。

もともと国の形としては東日本と西日本はまったく別物であったと考えるのが適切だとおもわれる。

7荘園 公領の世界  8悪党海賊と商人 金融業者 9日本の社会を考え直す。

おもしろい!今まで読んだ歴史の本なんぞ足元におよばない先生の歴史はスケールが大きい

西と東の衝突という部分では長野県の諏訪大社がその歴史がいわれている 諏訪の山の民狩猟民族 に

弥生の農耕文化が入り込み 両方で争いになったのを静めたのが諏訪大社の成り立ちともいわれている。

このスケール感をみれば明治維新賛美の小説はやはり小説事実ではなくスケールも小さいように思える。

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6・28 大正=歴史の踊り場とはなにか 鷲田清一 佐々木幹郎講演会

2018-08-25 08:40:05 | 2018年 本

6月28日 八重洲ブックセンターギャラリーで鷲田清一 山本幹郎さんの出版記念講演会があった

会社からも参加希望者は入場券をもらえるのでいってきました。

鷲田清一さんはなんといっても毎日連載されている朝日新聞の折々の言葉が有名な哲学者で京都市立芸術大学

学長。出身は京都。佐々木幹郎さんは詩人で中原中也研究の一人者

お二人の対談

今回はサントリー文化財団の研究会の可能性としての日本の中間総括として出された本ということです。

明治以降の日本を見る場合、大きく変動して花が開いたのが大正期、これが現在の日本の始まりともいえる

今ちまたでいわれている明治150年という言葉にお二人は否定的です。

明治150年という言葉は語りたくない。

なぜかといえば・・明治以降人 労働力の供給地としての東北 明治以降後回しにされた東北

沖縄にとっての150年 これは大きく意味が違ってくる。

民にとっての現代社会の原型は明治になく大正期にある。

流言ーヘイト(関東大震災) 地方(ちがた)-町方(まちかた) ジェンダー

サラリーマンの登場 モダンジイ

成金と細民 民衆 群衆 大衆という表現の登場 河上肇 貧乏物語ーベストセラーになり金持ちと貧乏が明確になる

現代的格差のはじまり。

集合住宅は文化住宅と呼び、包丁は文化包丁と呼ぶ

ざざっと後援会の自分のメモです。

ざっと2時間弱の講演だった。

明治150年を盛んに安倍の周辺と日本会議はいっているが、その裏にかくれた汚いものを読まねばならぬ

あの明治の天皇中心の皇国思想における長州閥支配の政治の復活、富国強兵時代の礼さんする

明治100年式典かなにか佐藤内閣の時にやって大面目にもめたとのこと。

明治は日本の夜明けではないということであろう、クーデターによる近代化藩閥支配と軍国支配の富国強兵

この思想があの朝鮮併合 満州事変 日中戦争 南京大虐殺 そして太平洋戦争 多くの戦死者は戦いであくなった人数

より飢餓と病気で亡くなった人が多い、無能な日本軍幹部無責任体質 そして東京大空襲 沖縄 広島と長崎原爆投下・・

ソ連参戦により引き上げの悲惨さ もとはといえば日清戦争と日露戦争に偶然勝った、それも乃木の人を無残に犠牲にした

203高地・・・くさった明治維新 自分は評価はしない 歴史は歪められて教えられている。

最後にサインをしてもらった・・

大事にしようこの本。

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