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山間の町 雪沼。
町営のスキー場以外は外からきて足を止める人もいないような小さな町で
それでも今流行のピークをすぎている。
短編でそれぞれ、主人公は雪沼の住人
小さなレコード店や製缶工場で、時代の波にとり残されてもなお、
使い慣れた旧式の道具たちと血を通わすようにして生きる雪沼の人々
廃業の日、無人のボウリング場にひょっこり現れたカップルに、最後の
ゲームをプレゼントしようと思う店主。
をはじめ山間の寂れた町の日々の移ろいの中に、それぞれの人生を映し出す。
なんとなく、寂しくもあり、アットホームでもあり、の作品でした。