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今日は毎年WOCでは恒例となっている小豆島の紅葉狩りに出かけてきた。
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麺法師さんの企画・段取りで、3台のレンタカーを借りて
土庄から寒霞渓ロープウェイのこううん駅からスタートする。
先にゴール地点となる石門洞に車をデポし、10時20分に
表十二景の遊歩道へと歩き始めた。
毎年この紅雲亭の駐車場には観光バスや観光客の車で賑わうのだが、今年はやはりコロナの影響か、
思っていたほど駐車している車は少なく、スムーズに車を停めることができた。
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ロープウェイ駅の脇からコンクリートの九十九折れの遊歩道を登って行くと、
廻りの色付きはピークを迎えているようで、鮮やかな錦のオンパレードに
ゆかりんも度々足が止まってなかなか前に進まない。
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見上げるとその彩の向こうには、1300万年前の火山活動によって堆積した
疑灰角礫岩などが、度重なる地殻変動と風雨による侵食によってできた
奇岩が見える。この辺りから登りの表十二景の奇岩が続いていく。
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遊歩道のコンクリートは落ち葉が敷き詰められ、かさこそと足音が聞こえてくる。
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道の脇には画帖岩と書かれた巨石が転がっている。
それにしてもこの表十二景・裏八景で名付けられた奇岩は、老杉洞(ロウサンドウ)や
玉筍峰(ギョクジュンポウ)など、ほとんど読むことのできない名前が多い。
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招仙亭という東屋でみやさんや杉さんが振り返っている。
同じように振り向いてみると、雲が段々と重なりあっているように見えるという
層雲壇が目の前に迫っていた。
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遊歩道を登りきると県道脇の四望頂に出た。
四望頂の展望台からは日本三大渓谷美と云われる寒霞渓の
谷あいの向こうに草壁港と瀬戸の海が広がっている。疑灰角礫岩の特徴の火山灰の灰色の岩肌に
凸凹とした岩片が張り付いた奇岩があちらこちらに乱立している独特の風景だ。
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県道沿い展望台への道も道の両側のモミジやカエデの木々が重なり黄色や赤のトンネルができている。
足元も落ち葉で一色に染まっているので、見えるもの全てがモミジの色で染まっている。
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四望頂から鷹取展望台に続く道も同じように彩に目が行き立ち止まっては
よそ見ばかりで女性陣の歩みがのろい。まぁでもこれだけの景色、先を急ぐこともない。
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応仁天皇がその昔、鷹狩りをしたという伝説の残る鷹取展望台では、
寒霞渓を見下ろしながら佇む多くの観光客の姿があった。
ため池とおむすび山ののどかな風景が香川県の特徴だか、そんな中にあってやはりこの
寒霞渓のスケール感のある景色は、国内でも有数の景勝地として自慢ができる眺望だ。
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鷹取展望台から山頂駅の横の第二展望台への道も鮮やかな錦が続いていく。
第二展望台からの眺望も申し分ない。
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断崖と奇岩が幾重にも連なり錦秋に染まる渓谷。
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ロープウェイ山頂駅に着くと、駐車場は今まで見たこともない
ような状態になっていた。いつもならこの時期平日でも観光バスで駐車場は満車で
しかも次から次とバスが入場してきていたが、停まっているバスは数台しか見当たらない。
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寒霞渓の駐車場にある1億円のトイレで用を足し、次に向かうは三笠山。
芝生になったなかなか急な斜面を右に左に移動しながらゆっくりと登る。
ここでも普段なら芝生の上で寛ぐ人たちの姿があるのだが、今日は汗を掻き
喘ぎながら登るメンバーだけだ。
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三笠山の三角点が判らず探す女性陣に、帰りにしましょうと声を替かえ先に進んで行く。
明るい芝生の広場から自然林が生い茂る森の中の比較的明るい道が続いている。
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以前来た時の記憶では、三笠山までの急登を登ると、後は比較的平坦な道だったように
思っていたのだが、星ケ城神社までは登坂が続いていく。
先ほどの三笠山への登りで少しばてたのか、長さんが『まだ登りがあるの?』と聞いている。
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星ケ城山には中世の山城・星ケ城跡の遺跡が点在している。星ケ城神社を過ぎると
手前の一の木戸(表門)から攻寄る軍勢を食い止めるための
外の空濠では土が大きく盛り上がっていた。
古事記ではイザナギとイザナミの二神が日本の大八州(本州を初めとする島々)に続いて
十番目に「小豆島(あづきしま)」を国生みし、二人の子のオオヌデヒメが小豆島の島玉神として祀られ
そのオオヌデヒメを祀った阿豆況神社がある。
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この辺りが星ケ城山の西峰となり、下の空濠を過ぎると一旦急な坂を下って行く。
鞍部から緩やかな登坂を進んで行くと、雨水を貯めるために掘られたという人工井戸を
横目に見ながら二股を右手に歩くと見晴らしの良い展望岩があり、
そこからしばらく歩くと星ケ城山の山頂に着いた。
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星ケ城の東峰となる山頂には、一等三角点・星ケ城山があり目の前には
大嶽から続く峰々が見渡せる。
816.7mの標高は瀬戸内海の島の中では一番高い標高となる。
この一等三角点の柱石は地表に出ているのは僅かで、
柱石だけで90Kgもあると云う。更にその下には大きな盤石があり、
それらを明治時代に人の力だけで担ぎ上げてきたなんて、すごい事だと思う。
と言え、この小豆島ではあの大阪城迄とてつもなく大きな巨石を運んだのだから、
そのマンパワーたるものや凄まじい。
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平らな石を積み上げたモニュメント?は祭壇の後なのか、発掘作業で出てきた石を
積み上げたものなのか。ただその形から異国情緒が漂ってくる。
麓から瀬戸の海は霞んで見えるが、青い空の下では暖かく、のんびりとお昼ご飯にする。
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お昼ご飯を食べた後はまた寒霞渓まで戻って行く。西峰までは多少のアップダウンは
あるものの、西峰を過ぎれば後はほとんど下り坂が続いていく。
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三笠山では先に歩いていたゆかりんが、三角点を探しだしていた。四等三角点・寒霞渓。
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三角点からはまた芝生の急坂を右に左にまるでボーゲンのようにして下って行く。
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寒霞渓でトイレ休憩を済ませた後は裏八景を通り、車をデポした
石門洞まで下って行く。表十二景の歩きやすいコンクリートの遊歩道に比べて
こちらは石畳や地道の登山道といった雰囲気になる。
初めて参加のクーちゃんも急な下りだが問題なく歩いている。
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すると急に目の前が開けて正面に今にも頭が転がりそうな松茸岩があった。
その松茸岩の先で歓声が上がっている。この裏八景で一番のビューポイントでは、
星ケ城山の山肌の錦秋のパッチワークにみなさん見入っていた。
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松茸岩から更に下って行くと今回のコース、最後の目的地石門洞に着いた。
奇岩が多いこの寒霞渓にあっても、特筆すべき自然が作り出した神秘的な造形美の石門。
さらにその石門の周りはモミジで囲まれ、この季節ならではの美しい姿を見せてくれる。
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その石門を潜ると島霊場18番札所の石門洞。巨大な断崖の洞窟に本堂があり、
朱色の人工的な建物のなのに不思議と自然の中に溶け込んでいる。
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境内に佇むと紅葉谷と呼ばれる紅葉の名所だけあって、見渡す限りモミジの錦。
まだこの辺りはピークには少し早いのか緑の葉が多いが、それでも十分見応えがある。
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石門洞で紅葉狩りを楽しんだ後は車をデポした場所まで、裏八景の奇岩を見ながら下って行く。
この辺りのモミジの葉は一枚一枚が小さくて、その分グラデーションも繊細な色合いになっている。
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デポした場所からこううん駅まで車を取りに戻り、帰りのフェリーの時間まで
島霊場を尋ねることにする。佛ケ滝と恵門ノ瀧の
二つの霊場は石門洞と同じように断崖の洞窟の中に本堂がある霊場。
恵門ノ瀧では30年に一度の本尊の御開帳で有難くご本尊を見ることができた。
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日本の離島としては最大の観光客数を誇っていた小豆島で、
しかもおそらく最も訪れる人の多いこの時期に
コロナの影響でその面影はなく、美しい景色に感動した気持ちとは別に
寂しい気持ちになった今回。勝手なもので大勢の観光客でごった返しているのを見て
うんざりしていたのに、今は人で賑わう元の島の姿に早く戻ることを祈るばかりだ。
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