昨日、コメの高値について投稿しましたが、若干追記したいと思います。
コメの流通は食管制度の時代からは大きく変わってしまったので一概に比較は出来ないのですが、ウィキペディアで調べてみると50年前1975年の精米10㎏当たり消費者米価は2,495円、1980年3,235円、1985年3,764円、1990年3,865円、1995年3,850円となっています。
その後は、自主流通米主体になったため示されていませんが、どう思われるでしょうか。、
食管制度の時代は生産者消費者双方に悪いようにはしないと政治色の強い米価の決定がなされたためしばしば消費者米価よりも生産者米価の方が高くなるいわゆる逆ざやが生じていました。
それでも消費者米価は3,000円台後半の価格になっており、近年の店頭に並んでいた10㎏価格と比べてもむしろ高いくらいです。
昨年高値になる前はごく一部の高価格米は別として3,500円程度、3,000円くらいの価格帯のものもあったと思います。
一方、玄米60㎏の価格は1990年21,600円、1995年20,976円、2000年17,054円、2005年16,048円となっています。2010年は相対取引価格で12,711円です。その後は相対取引で12,000円から16,000円の範囲で推移しています。
相対取引は集荷団体と卸間の取引価格なので生産者価格はこれより2割程度下がると思われます。つまり30年ほど前の1/2から2/3の水準だったのです。
2024年の高値になる前の20年余りいかにコメの価格が低迷してきたかが分かるでしょう。消費者にとっては価格は安ければ安い方がいいに決まっていますが、少々度が過ぎていたとは思われないでしょうか。
これは、以前にも書いていることですが、現在一人当たりのコメの年間消費量は約50㎏と言われています。
小生の場合、朝食はほぼ100%、3食でも米食が90%を超えています。おそらくコメの摂取率では最高クラスでしょう。
昔は1合飯も食べた時代もありましたが、今は1食に白米で0.5合、75gです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/2f/93f41ed2ba3f4ec982e95e70f0c7f10f.jpg)
これを仮に価格高騰前の10㎏3,500円で当てはめると26円。我が家の玄米価格で換算すると1食20円です。3食ともご飯を食べることの多い小生でも自家米としては年1俵、月5㎏程度です。
食べ盛りの1合飯を食べる人でも自家では小生と同程度の量でしょう。金額に換算すれば2,000円ほど。
食べ盛りの1合飯を食べる人でも自家では小生と同程度の量でしょう。金額に換算すれば2,000円ほど。
これは失敬して最近スーパーの棚を撮らせて頂いたもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/22/e16ddb58224706acaf4de830978d0301.jpg)
確かに8割も高騰するのは異常で何れ修正されるでしょう。しかし、それ以前も異常に安すぎたとは言えないでしょうか。高騰後の棚の価格でも1杯50円程度です。
客寄せにご飯を無料にしたりおかわり自由にしたりするくらいの価値しかコメにはないのでしょうか。小生は主食としてもう少し評価してもらえる程度の貢献はしてきたと思うのですが。
こちらは小生が毎日のように朝食に摂る卵。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/fa/be566e59ab6ea41f233782aa7d2ad76c.jpg)
これも最近値上がりして困ると言うニュースが流れています。
調べてみると1㎏当たり価格は50年前1975年が304円、1980年305円、1985年271円、1990年223円、1995年184円、2000年189円、2005年204円、2010年187円、2015年228円、2020年171円となっています。そして2023年が306円、直近も300円強で推移しているようです。
Mサイズが60g程度なので16個で1㎏くらいでしょうか。
物価の優等生と言われてきた卵ですが、奇しくも50年前と今が同じ水準と言うことになります。概ね170円から300円の範囲で推移しています。300円を超えると高騰と騒がれるようです。コメとかなり似通った推移になっています。
近年高い傾向にあるのは鳥インフルエンザの発生で出荷数が減ったことによる影響が大きいと言われています。
テレビのインタビューに応じていたご婦人は1個10円くらいでないと高いと言った雰囲気で話していました。1日200個使うというレストランのオーナーシェフは値段に反映できないので大変と話していました。確かに業務用となるとそうなのかもしれませんが、卵の責任にするには重すぎる感じです。
ご飯をサービスに使うのと同様、卵はスーパーの客寄せのため特売品のような扱いになっていました。
当地方にも養鶏場がいくつかありますが、価格低迷と飼料高騰で廃業を余儀なくされたところもあります。かなり大規模な養鶏場も倒産していると聞きます。
10個パックで250円程度ですからこれで高いと言われたら可哀想な気がします。
Mサイズが60g程度なので16個で1㎏くらいでしょうか。
物価の優等生と言われてきた卵ですが、奇しくも50年前と今が同じ水準と言うことになります。概ね170円から300円の範囲で推移しています。300円を超えると高騰と騒がれるようです。コメとかなり似通った推移になっています。
近年高い傾向にあるのは鳥インフルエンザの発生で出荷数が減ったことによる影響が大きいと言われています。
テレビのインタビューに応じていたご婦人は1個10円くらいでないと高いと言った雰囲気で話していました。1日200個使うというレストランのオーナーシェフは値段に反映できないので大変と話していました。確かに業務用となるとそうなのかもしれませんが、卵の責任にするには重すぎる感じです。
ご飯をサービスに使うのと同様、卵はスーパーの客寄せのため特売品のような扱いになっていました。
当地方にも養鶏場がいくつかありますが、価格低迷と飼料高騰で廃業を余儀なくされたところもあります。かなり大規模な養鶏場も倒産していると聞きます。
10個パックで250円程度ですからこれで高いと言われたら可哀想な気がします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/ac/2c9b4721383ec94d3c21a8d377bb7e8c.jpg)
小生はコレステロール値が高いので卵はあまり良くないと言う人もいますが、ご飯1杯と卵1個がほぼ同額なので少しでも消費して支えたいと思っています。
大急ぎの出がけに卵掛けご飯を食べて、5、60円で済むのです。
そして毎朝飲む習慣にしている牛乳。
そして毎朝飲む習慣にしている牛乳。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/ef/3312e960ff15b4917df1b9aa11946742.jpg)
年次推移を見る適当なデータが見つかりませんでしたが、近年値上がりしていることは確かのようです。
牛乳の流通と価格形成は単純のようでなかなか複雑。素人には理解するのが難しい。
価格は、乳業メーカーと酪農生産者団体の合意によって決められますが、生乳の需給状況や市場動向、乳業者や酪農家の経営状況など、さまざまな要因を総合的に勘案して決定されると言います。生乳だけでなく加工向けもあり、それらが各メーカーや各生産者団体の事情で異なるため複雑なのです。
1000mlの牛乳の2013年から2023年までの価格推移を見ると1.23倍に値上がりし、232円になっていました。現在もほぼ変わらないものと思われます。
スーパーの棚を見ると220円から300円の範囲にあるようです。
牛乳の流通と価格形成は単純のようでなかなか複雑。素人には理解するのが難しい。
価格は、乳業メーカーと酪農生産者団体の合意によって決められますが、生乳の需給状況や市場動向、乳業者や酪農家の経営状況など、さまざまな要因を総合的に勘案して決定されると言います。生乳だけでなく加工向けもあり、それらが各メーカーや各生産者団体の事情で異なるため複雑なのです。
1000mlの牛乳の2013年から2023年までの価格推移を見ると1.23倍に値上がりし、232円になっていました。現在もほぼ変わらないものと思われます。
スーパーの棚を見ると220円から300円の範囲にあるようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/79/a6822c322ccdb94e6537602aa8441cf7.jpg)
小生は毎朝200ccを飲む習慣にしているのでほぼ50円と言ったところでしょうか。
生産者の手取りは20円に達するかどうかと推測されます。
これが200ccパックになるとすこぶる効率が悪い。パッケージや流通コストが掛かり大部分を牛乳以外に支払っていることになります。
小生は昔は牛乳を飲む習慣はありませんでした。20年程前仕事上で知り合いになった酪農家の方に牛乳は水より安いという嘆きを聞きました。なるほど○○の水として売られている飲料水は天然の水をくみ上げるだけ、365日休みなく世話をして1杯10円では嘆き節も言いたくなります。
飼料は年々高くなり人件費も上がリます。多くの酪農家は苦境にあると察します。
小生も高年体質に向かう時期でもあったので、以来牛乳を飲むことにしたのです。それがささやかな応援にも繋がると考えました。20年続けていますが体調の維持に奏功しているように感じます。
「コメ、卵、牛乳」は最近高騰のやり玉に挙げられていますが、これで100円と言ったところ。実は長期間安価にして大きな恩恵を与えてきたと評価すべきと思いますが、どうでしょう。
生産者の手取りは20円に達するかどうかと推測されます。
これが200ccパックになるとすこぶる効率が悪い。パッケージや流通コストが掛かり大部分を牛乳以外に支払っていることになります。
小生は昔は牛乳を飲む習慣はありませんでした。20年程前仕事上で知り合いになった酪農家の方に牛乳は水より安いという嘆きを聞きました。なるほど○○の水として売られている飲料水は天然の水をくみ上げるだけ、365日休みなく世話をして1杯10円では嘆き節も言いたくなります。
飼料は年々高くなり人件費も上がリます。多くの酪農家は苦境にあると察します。
小生も高年体質に向かう時期でもあったので、以来牛乳を飲むことにしたのです。それがささやかな応援にも繋がると考えました。20年続けていますが体調の維持に奏功しているように感じます。
「コメ、卵、牛乳」は最近高騰のやり玉に挙げられていますが、これで100円と言ったところ。実は長期間安価にして大きな恩恵を与えてきたと評価すべきと思いますが、どうでしょう。
因みに小生の朝食はこの3品に納豆、野菜、味噌汁と漬物が定番です。