里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年のメインの甘柿は成り方が異常で腐れが多い

2024年10月14日 | 畑:果実類

これが我が家のメインの甘柿で通称「五十匁(ごじゅうめ)」。


今年は9月末から穫り始めたので、ほぼ平年並。昨年よりは早い。
お彼岸前に渋は抜けていましたが、色付きが進んでおらず味が乗っていませんでした。
樹齢は定かでないものの50年くらいは経っていると思います。幹周りはかなり太くなっています。


自宅の入り口にあるため大きくならないよう剪定しています。
それ以外は摘果などもせず、ほぼ放任です。
今年は昨年とよく似て成り方が異常。そして、腐れる果実が多い。


柿は隔年結果しやすいのですが、その順で言うと今年は裏年に当たります。
それでも成り方が特段に悪いわけではなく、ほどほどの成りと言って良さそうです。
しかし、成り方のバランスが非常に悪い。


このように成るところには固まって異常なくらい着いています。
色付きが遅いところも同様。成らないところは極端に少ない。昨年とよく似ています。


昨年と共通する天候と言えば猛暑。但し、今年は8月半ば以降は日照が少ない。
そして多いのが樹上で熟し腐ってしまう果実。昨年も多かったですが、今年はさらに多い。


熟した柿は穫り遅れたのではなく最初から軟らかく食べられません。
軟らかくなさそうに見えても2、3日おくと直ぐ軟らかくなってきます。
慣れないと分らないかもしれません。
極端なのはこのようになります。辺りの果実は青味が抜けていないのに腐っています。

この柿は渋の抜けるのが早く青味が残っていても殆ど渋は抜けています。
しかし、甘味が十分乗り美味しくなるのは全体に色付いてからです。
今月中下旬が良い時期で、これくらいなら穫り頃。中身も確実。


少し穫って比べてみます。


この柿は綺麗な円形ではなく、頭には浅い十字の条が入ります。
右側の2個は良さそうに見えますが軟らかくなっており食べられません。何れ腐ってきます。
あとは大小並んでいますが大丈夫です。食べ頃は色付きが進んだものです。
「ごじゅうめ」は当地方の通称。
「五十匁」は小生の当て字。そのまま読めば「ごじゅうもんめ」ですが、出所はこれで間違いないでしょう。
あくまで当て字なので五十目でも構わないのかもしれません。
干し柿用の甲州百目はよく知られていますが、出所はおそらく百匁でしょう。
尺貫法で百匁は375gですから五十匁は200g弱。
大きなものを計ってみるとほぼ200g。樹上ではこれからもまだ肥大が継続します。


剥いてみました。


この柿はゴマが沢山入るのが特徴で、甘味はこれからさらに強くなります。
渋が抜けないことはまずありません。
ゴマの多さと甘味の強さは比例するわけではないかもしれませんが、確実に渋が抜けている証拠です。
当地では「富有」や「次郎」など有名品種は全く渋は抜けません。
かつて渋が抜けると言われた品種を植えてみたこともありますが、半渋で使えませんでした。
やはり先人が定着させた在来種にはかないません。
我が家にはほかに姿や熟期の異なる甘柿が3種あります。


今年の栗はまずまずの成りで粒は大きめ

2024年10月01日 | 畑:果実類

今年の栗はまずまずの成りで粒は大きめです。


今年は9月10日過ぎくらいから拾い始めました。お彼岸頃がピーク。今は終盤です。
連日気温が高かったですが、特に早くはありません。平年並か若干早い程度。
豊作とは言えないものの平年並といったところです。
これがメインの栗の木で、樹齢は40年以上の大木です。


放任してしまったのはまずかった。今となっては下枝を整理するくらいしかできません。
中型の丹波系。


南傾斜になっているため下の畑まで転がってくるイガグリがあります。


昨年はイガグリの大きい年でしたが、今年は普通。


落ちているイガグリは沢山ありますが、色が黒いものは古いイガグリです。


天候不良だとイガグリが青いまま異常落果することもあります。
今年の高温ではそのようなことはなかったようです。
昨年イガグリが大きかったのは3個入っているものが多かったから。但し、実質使えるのは大概2個だけでした。
今年はそのようなイガグリは殆ど見られません。
どちらかと言うと1個だけといったイガグリも多い。しかし、その分1個が大きい。、


虫食いは例年より若干多いようです。
近隣の方は今年はイガグリに粒1個で虫食いが多いと話していました。
これは助っ人が拾い集めた栗。結構穫れています。全般的にこの品種としては大粒傾向です。


この栗は元々中粒で大きくはありません。しかし、甘味が強くホクホクで食味良好。
茹で栗にしても栗ご飯にしても美味しい。
そのため毎年期待している方が何人かおり、助っ人が配っています。
沢山とは言えないにしてもそれなりに期待に応えることができました。
こちらは晩生の栗。


小生が17、8年前に植えたもの。多分「筑波」だったと思うのですが、正確には失念しました。
未だイガグリは真っ青。今穫っている栗が終わった頃に穫れ始めます。


昨年のようには成っていないもののほどほどの成りです。
これは大きいけれど味が落ちます。ところが昨年は天候のせいか食味が良かった。今年はどうでしょう。


イチジク「蓬莱柿」の枝の整理と摘芯

2024年08月07日 | 畑:果実類

イチジクの枝の整理と摘芯を行いました。
品種は「蓬莱柿(ほうらいし)」。
早いもので植えて11年目になります。


しかし、手入れが行き届かず、夏を迎えるまでに2本が枯れてしまいました。
以前にも1本枯れています。
いずれもカミキリムシです。何度かは薬剤の注入などをしたのですが駄目でした。


イチジクはカミキリムシが天敵で、植える前にあった在来種が枯れたのもやはりカミキリムシです。
残ったの2本だけでも何とか維持したい。
「蓬莱柿(ほうらいし)」と言う品種は秋果専用種で、昔あった在来種より1ヵ月ほども遅い晩生種。
在来種と言われてきたイチジクは、県の試験研究機関が「ブルンスウィック」という品種と同定しています。
よく分らないままに寒さに強いと言うことで「蓬莱柿」の苗木を購入しました。
当地ような寒冷地では未熟のまま終わってしまうことも多々あります。
当地では11月上旬くらいまでが収穫できる限界です。今ごく小さい果実は多分穫れないでしょう。
昨年は気温が高くこれまでで一番穫れました。着果した果実の殆どが穫れたのは珍しいことです。
新しい枝はすごく伸び、手を伸ばしても届かないくらい。枝数も多くなっています。
果実の成っていない枝もかなりあります。
よく分らないながらも2年ほど前から自分なりの基準を作り、この時期に枝の整理と摘芯をすることにしました。
1、枝の数は25本くらいに整理。
2、下枝を中心に実の着いていない枝は根元から切り戻す。
3、樹勢が弱くなりすぎないよう全体の本数の範囲で実の着いていない枝も残す。
4、芯は植木剪定用の枝切り挟みで届く位置で芯止めする。などです。
手前のこのイチジクから。


枝は40本以上。高く伸びています。
枝数が多いので実の着いていない枝は大分切りました。
手前の部分で、これが整理する前。


整理後。


全体に大分透けて光線が透りやすくなりました。


果実はあまり多くありません。この枝のように成れば申し分なしですが。


これが整理した枝。


別のイチジク。


これが整理する前の手前の部分。


整理後。


全体ではこの程度になりました。


果実はこちらの方が少し多いようです。


整理した枝。


昨年はこの度枯れたイチジクに多く成っていました。
カミキリムシで樹勢が落ち、かえって実は着きやすくなっていたのかもしれません。
2本になってしまったイチジクの枝の整理と摘芯が終わりました。


イチジクは女性が好むようで、昨年は豊作だったことから助っ人が方々に配り喜ばれたと言っていました。
今年は残念ながら半減したので期待に応えられそうにありません。


暑い時にはブルーベリーが美味い

2024年07月14日 | 畑:果実類

今年もブルーベリーが穫れています。


隔年結果性があまりないのか、豊作とまでは言えないものの3年連続で穫れています。
その前は確か霜害で穫れなかったと記憶しています。
今月早々から穫り始め、すでに半分くらいは穫り終えたでしょうか。


邪魔な枝を切る程度の半放任栽培です。
成ってくれれば儲けものと言った気分ですが、穫れれば嬉しいもの。
ブルーベリーは一斉には熟しません。完熟したものから全くの未熟なものまで成っています。


相対的には元の方に未熟のものが多い。


完熟したもの以外は穫りません。
毎日ではなく2、3日おきに穫るので落ちてしまうものも多少あります。


このブルーベリーは植えてから20年ほど。
ブルーベリーなら多少放任でも大丈夫だろうと安易な気持ちで植えたのですが、甘い考えでした。
ハイブッシュ種3品種をピートモスをたっぷり入れマニュアル通り植付けたつもりでしたが、最後に残ったのは1品種。
自家受粉しないと言うことで、5、6年前、隣に新しく苗を植え直しました。
それがこのブルーベリー。


何とか定着したようで、それなりに実を結んでいます。
こちらはまだ未熟なものが多く、少し熟期が遅いようです。


近年、安定して成っているところを見ると授粉樹の役目は果たしていると思われます。
畑に行けばよくその場でも食します。


昔、ブルーベリーは酸っぱいと言うイメージでしたが、完熟したものは甘い。
暑い時の甘酸っぱいブルーベリーは美味しい。


全て生食です。冷えたブルーベリーもいいものです。


今年もビワがよく穫れる

2024年07月02日 | 畑:果実類

今年もビワがよく穫れています。
と言っても、あくまで我が家レベルの話しですが。
このビワの木は植えてから30年くらいになると思います。


畑の外れにあり、南斜面で日当たりの良い場所です。後の北側は立木と竹林で冬の防風防寒になっています。
もっとも殆ど半放任で、剪定も高木にしないことを第一に間引く程度です。
摘花や摘果はたまたま気が向いた時に2、3度少しだけやりました。
これまで大半がハクビシンの餌になることが多く管理にも力が入らないというものです。
天敵は収穫直前に片っ端から食い散らかすのが通例。
それが昨年は天敵が最後まで来ず、珍しくもこれまでで一番の豊作でした。
今年はどうかと思っていましたが、今のところ大丈夫。
成りも昨年ほどではないもののこの程度なら我が家では十分と言ったところ。


6月末から熟したものを穫っています。
但し、今年は汚れや傷が少々目立つようです。


当然ながらやはり日光が良く当たる実から熟しています。
ポロッと取れるので、これなら完熟と言って良いのでしょう。


気温が高いため熟すのも早い。畑に行けば熟したビワを食して一服。
それなりに大きい実も着いています。


助っ人も結構穫って行きました。
西向きの方は熟すのが少し遅いようです。


特に下の方はまだ未熟です。


あと1週間くらいでしょうか。最後まで天敵がやって来ないかどうかは分りません。
少し穫るのが早いものもあったようです。


甘味はイマイチながらあまり期待していないビワが2年続けて穫れたのは儲けものと言った気分。
思い出すのは幼少の頃に家裏にあった大きなビワの木のこと。
食べ物に飢えていた時代、木によじ登りよく取ったものです。小さいけれどとても甘かった。
大木になって邪魔になり伐採されてしまい残念に思ったものでした。