里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

柿の木3種を剪定そしてビワの木も

2024年01月09日 | 畑:果実類

柿の木の剪定をしました。
と言っても、それらしい剪定をするのは3種3本です。
まずはメインの甘柿、通称「五十匁(ごじゅうめ)」。
昨年の甘柿は大豊作でしたが、このメインの甘柿だけは成り方が普通ではありませんでした。
成るところには異常なくらい密に成り、成らないところには殆ど成らないと言う状態。
それでも結局のところトータル数では多く穫れ、肥大も悪くありませんでした。
剪定のやり方と関係があるのかどうかは知識がないので分かりません。
隔年結果の順で言うと今年は裏年に当たります。
これが剪定前。


剪定は全くの自己流です。
まずは通路やハウスの邪魔にならないようにすることが先決です。
そして、高く伸ばさないようにすること。挟み竹で届く範囲にとどめたい。
その上で太陽の光が十分に当たるように枝をこんな感じに間引きました。


重複する枝や徒長枝はほぼ切ったので、例年よりは多く切ったと思います。
これが剪定後。


よく分らないかもしれませんが、このくらいの剪定量になりました。


他の甘柿は邪魔になる枝を何本か切っただけです。
これは干し柿用の「蜂屋」。


昨年の蜂屋柿は成り過ぎでした。一昨年が大不作だったので典型的な隔年結果。
その順で言うと今年は裏年に当たります。
これは自宅入り口にある木。
昨年は鈴成り状態。小さいものを穫らずに残したので未だ残骸があります。
この木は不作の年にもそれなりに成り重宝することが多い。今年はどうか。
徒長枝と重なっている枝を少し切りました。
手前の木はケヤキで知らぬ間に定着したもの。同時に徒長枝を切りました。
これが剪定後。


剪定量はこの程度。


メインの蜂屋柿は少々遠くにあり、そちらは木も大きく、通路の邪魔な枝を切る程度で終りです。
こちらはアルコール脱渋用の「平核無」。


午後の日照条件が良くないのですが、昨年は豊作。
やはり隔年結果の順で言うと今年は裏年です。
高くならないようにすることを第一に、光りが通るように枝を間引きました。
これが剪定後。


剪定量は少ない。


これまで手もぎだけで済んでいます。これで今年も大丈夫でしょう。
隔年結果の順で行くと今年は何れも裏年。どの程度成ってくれるか。
そしてビワの木も剪定しました。1本だけですが。


例年、成っても収穫目前で害獣にやられるのですが、昨年は無害。
これまでで一番穫れました。
剪定は木を高くしないようにすることが第一。あとは太陽の光りが入るよう枝を間引きます。
剪定後。


剪定量は結構多い。


花は11月中から長期間咲いていますが、昨年より花数は少ないようです。
全くの自己流で終了。殆ど放任なので穫れなくても文句は言えません。

イチジク「蓬莱柿」の剪定

2023年12月28日 | 畑:果実類

今年はイチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」がよく穫れました。
気温が高かったためでしょう。例年より早く10月早々から穫れ始め11月上旬いっぱい。
10月中下旬が最盛期でした。
遅い年なら10月下旬から半月くらいで終わってしまうこともあります。
未熟の果実を沢山残したまま終了することも多い。
今年はこれまでで一番。着果した殆どの果実が穫れた稀な年です。
11月も気温が高く、例年より遅い黄葉や落葉でした。


この「蓬莱柿」と言う品種は昔からあった在来種が枯れてしまったため新植したもの。
10年になりますが、未だ手探りです。
当地で昔から作られている在来種は「ブルンスウィック」という品種と明らかになっています。
近隣で「蓬莱柿」を作っている方はいないので、見る機会に恵まれません。
この品種は在来種より1ヵ月ほど遅い晩生の秋果専用種。その年に伸びた枝に実が着きます。
在来種と異なり、春から短期間のうちに新しい枝がもの凄く伸びます。
今年も8月初めには枝を間引きし、強く摘芯しましたが、それでもこのくらい伸びています。
以前作っていた在来種はほぼ半放任でした。この品種を放任したら手が付けられなくなるでしょう。
このイチジクから剪定します。


今年伸びた枝の大部分は切ることになりますが、自己流ながらルール化しています。
まず、地べたに付きそうな下枝は元から切ります。
主要な枝はこのように2、3芽を残して切り戻します。


必要な枝は20数本確保できればいいのですが、剪定時の見極めは難しい。
翌年伸びた後に間引きするようにしています。
これが剪定後。


このくらいの剪定量です。


このイチジクは樹勢が強すぎるためか熟すのが遅れます。
植付け時に有機物を入れすぎたのかもしれません。お礼肥などはしないようにしています。
別のイチジク。


同様に剪定しました。


困っているのはカミキリムシ。イチジクの幹や枝に特異的に侵入します。
すでに1本枯らしました。
これが幹に食い込んだ跡。


剪定しながらも針金を差し込んだり薬剤を注入したりしていますが、いたちごっこです。
剪定が全て終わりました。


毎年のことながら一挙に丸坊主になってしまうので、新芽が出るまでは未だ不安になってしまいます。


平核無(ひらたねなし)柿を穫って脱渋

2023年11月11日 | 畑:果実類

10日ほど前に脱渋用の渋柿「平核無(ひらたねなし)」を穫りました。
植えて20数年になるでしょうか。1本だけです。


そもそもは「大平核無」と言う品種の触れ込みに釣られたのですが、普通の平核無と何ら変わりません。


もっとも畑の邪魔にならないところに植えたので条件はよくありません。午後は隣家の立木の日陰になります。
かなり紅葉してきました。この柿の木は紅葉が綺麗です。
大して成っていないように見えますが、そうでもありません。


昨年もほどほどに成りました。今年は表年ですからそれよりも多い。
大きくならないようにだけ考えて剪定しているので穫るのは頗る楽です。


収穫にはちょうど良い色付き加減です。例年よりかなり早い。


例年あまり肌が良くないのですが、今年は綺麗です。
他の柿のように鈴なり状態でもなく、いい案配の成り具合です。


助っ人が来たので即収穫。


数十個あれば十分なのですが、思ったより多く、100個余り。
脱渋は助っ人にお任せです。
渋抜きの方法には幾つかあります。平核無の場合はアルコールによる脱渋が一般的。
脱渋用のアルコールでヘタの部分にアルコールを付けビニール袋に入れ密封。


以前は果実全体にまんべんなくスプレイしていました。
木に成っているうちに固形アルコールを入れた袋を掛ける樹上脱渋、著名産地では大規模な炭酸ガスを使った脱渋もあります。
助っ人曰く「誰が食べるの?」。今、甘柿が穫れているので、専ら食指はそちら。
それでも出来上がれば、それなりに消費するでしょう。
密閉する期間は1~2週間と言われていますが、気温との関係もあります。
短ければ渋抜けが悪かったり甘味が薄くなり、長ければ軟らかくなりすぎます。
今年は気温も高く、9日ほど置いてみました。

剥いてみました。綺麗です。


渋はすっかり抜け、完全に食べられる状態です。硬さもちょうど。


今年は非常に甘い脱渋柿になりました。開封後は冷蔵庫で保管すれば結構長持ちします。


今年の甘柿は鈴なりで大変甘い

2023年10月31日 | 畑:果実類

我が家にある甘柿は4種。
今年の甘柿は鈴なり状態の大豊作。そして甘味も強い。
唯一、このメインの甘柿「五十匁(ごじゅうめ)」だけは成り方が異常。
過日、記した通りです。未だかなり残っています。


成るところには異常なくらい密に成っています。


成らないところには殆ど成っていません。バランスが甚だ悪い。
それでも結局数としてはかなり成っていたようです。
穫れ始めは意外にもやや遅く、10月下旬が一番の穫り頃で味も乗って来ました。
当初は小振りかと思っていましたが、次第に肥大し名前のとおり五十匁、200g級のものが多くなりました。 


今年の特徴はゴマが非常に多いこと。
やはり食味では一番なので、「五十匁」はほぼ穫り尽くします。
他の3種のうち最も早く穫れるのが、通称「割れ柿」。


熟すと頭が割れるため、こう呼ばれています。
大概9月の半ばには穫れます。ほぼ9月いっぱい。
もう残っていないかと思いきや今年はまだありました。


沢山成ったからか遅い果実もあったようです。ここまで残っているのは甚だ珍しい。
これは9月半ばに写したもの。良く成っています。


小さいながらもゴマが多く大変甘い。
但し、メインの「五十匁」が穫れるまで僅か穫られるだけの運命です。
そして、「五十匁」の次に穫れるようになるのが、通称「巻き目柿」。


頭の中心に巻き目が入るのでこう呼ばれています。
大概10月下旬から甘くなり11月上旬が食べ頃です。
他が不作の年でも良く成りますが、それにしても今年の成り込みは半端でない。


これほど成れば、さすがに来年は成らないかもしれません。
大きさでは「五十匁」より一回り大きい。


果肉がやや硬めで、ゴマが少なく甘味が薄いのが特徴。
しかし、今年の「巻き目柿」は早くから熟し、甘い。
「五十匁」が不作なら主役に取って代わるところながら、そうはならず。
この柿を好きな人間もいますが、穫られるのは一部。残念ながら多くは捨て置かれることになります。
その次に穫れるのが、通称「甚平(甚兵衛)柿」。


実が硬いため霜が降りるくらいになった時が食べ頃です
これまた鈴なり状態。


今年は熟期も早まっており食べ頃の果実があります。色付きを見ると分ります。


この柿は小さいけれどもゴマが多く甘い。甘柿ながらかつてはよく漬け柿にもされ冬場に食べていました。
4種を比べてみます。
左から早い順に「割れ柿」、「五十匁」、「巻き目柿」、「甚平柿」。


この時期4種が揃うことは稀。
「割れ柿」がここまで残っていることはまずないからです。
剥いたものを同じように並べてみます。


今年は、何れもゴマが非常に多い。「巻き目柿」は普通は薄らと入るくらいです。
隔年結果の順で言うと今年は確かに表年に当たります。
それでもこれほど成り込むのは珍しい。残念ながら多数は放置される運命です。


今年の晩生の栗は質が良い

2023年10月21日 | 畑:果実類

晩生の栗を10日ほど前から拾い始めました。今年の栗は評判が良い。
これは小生が植えたもので、16、7年経つでしょうか。


品種は「筑波」だったと思うのですが、記憶が曖昧になりました。
大粒の栗と言うので植えてみたものの、かなりの晩生と分ったのは穫れるようになってからです。


しばしばイノシシの餌になってきましたが、一昨年から被害が少なくなりました。
今年は殆ど被害に遭っていません。
すでに数回拾っているので残っているものは少なくなりました。


今年は豊作の部類に入ると思います。
主に助っ人が拾っていますが、今年は例年に比べ質が良いと言います。
もともとこの栗は大粒なのが特徴で、それが最大の利点です。
イガグリが青いうちから開き、イガグリを木に残したまま実だけ落ちるのが多いのも特徴です。


実が付いたまま落ちたイガグリもパックリと割れるので、穫りやすい。


中粒の丹波系の栗は虫食いが目立ちましたが、こちらは殆どない。
この栗の欠点は、外皮が割れやすいことです。大半が割れることもありました。
しかし、今年は少ない。全般に雨が少なかったためなのか。


こちらが中生の丹波系の栗で10月初めにはほぼ終わりました。


僅かに落ちていたものと比べてみます。


中生の栗が残り物の小さいものではありますが、大きさの違いは歴然としています。
小生の手は小さい方ではありません。
これは、助っ人が拾った栗。


皮の割れているものが少しあります。これまで穫ったものはごく少なかったと言います。
そして、今年の一番の特徴は味が良いこと。
この栗は中粒の丹波系の栗に比べ甘味が少なく大味の印象で、味が落ちました。
ところが、今年の栗は明らかに美味しい。茹で栗にすると小生でもよく分ります。
もともとそうなのか天候の関係なのか分らないので困るのですが。
助っ人はこれなら良いと他にも配ったようです。
姿が良く味も良ければ言うことなしですが、翌年以降も続くのかは不明です。