里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

猪のお零れでも良い筍が採れた

2020年05月14日 | 山菜

 孟宗竹のタケノコを採りました。
 4月末から出始め、今年はそれなりに収穫しています。


 しかし、人間様が収穫するのはごく僅か。大半はイノシシの餌です。イノシシの収穫始めは3月から。彼らにはセンサーがあるのか、タケノコが地上に出る遙か前に穴を掘り、地下茎から芽が吹いたばかりのものを片っ端から食い荒らします。ですから旬のタケノコはすべてイノシシが食べていることになります。人間は正に、そのお零れ頂戴です。こんな穴が至る所にあります。


 ですが、今年は最近になって、結構採れるようになりました。イノシシが食べ飽きたのか、食べきれないくらい出ているのか分りませんが、今回はいいものが採れました。私はタケノコ掘りは3度目ですが、助っ人は数回掘っており、やはり近年の中では良いものが採れると言っています。
 これは太りもよく丈もほどほどで上物です。


これはやや伸び加減ですが、良いものです。


 これでは完全に手遅れで、食べられません。


 掘るのにも向きがあり、僅かに曲がっている側から鍬を入れます。

上物がうまく掘れました。


 網袋に一つ掘って持ち帰り、開けてみました。
 このくらいのタケノコなら揃っており、悪くありません。


 これらは、根元が太く、丈もちょうどで上物です。


 中でもこれは久しぶりの良いタケノコでした。根元直径15、6センチあります。


 かつては、このような形のいい物が何倍も毎日のように採れたものです。そして、多くの親戚、知人に届けるのが、5月上中旬の恒例行事となっていました。
 イノシシが出るようになって、12、3年。今は助っ人が近場のごく身近な方にのみ届けています。もっとも、今はボイルされたタケノコが簡単に手に入り、町場では、処理がめんどうでゴミも出る生のタケノコは迷惑がられる時代です。助っ人は塩漬けや瓶詰めにして貯蔵するようです。