里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

墨彩画「竜胆」

2024年10月06日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3
    


知人からリンドウをいただきました。これまでもしばしば頂戴しています。
生花市場に出荷しているリンドウなので丈が長く花数豊富な立派なものです。
当地の野山にも自然のリンドウが自生しています。
かつては墓参り用に探したものでしたが、しばらく見る機会がありませんでした。
それを一昨年だったか土手の刈り払い中に偶然見つけました。今年はまだ確認していません。
自然のリンドウは丈が短く花数も少ないので注意しないと見逃してしまいます。
ところで、今回敢えて画題名を「竜胆」としてみました。
リンドウを漢字で書くと竜胆若しくは龍胆です。
熊の胆はよく知られていますが、竜の胆とはどういうことでしょう。
少し調べてみました。
実は中国での「りゅうたん」という呼び名が次第にリンドウに変化したらしい。
リンドウは古くから生薬として知られます。根の部分の薬効成分が胃腸薬などに用いられてきました。
それが「まるで竜の胆(肝)のように苦い」ことから中国で「竜胆(りゅうたん)」と名付けられたと言います。
それが日本に伝わり、リンドウに変化したという訳でした。