里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

山菜のメインはタラの芽とコシアブラの芽

2022年04月28日 | 山菜

1週間ほど前からタラの芽を採り始めました。


今年は遅れるかと思いましたが、夏日のような日が続いたことから、むしろ早まったようです。
タラの芽も一斉に採れるわけではありません。
日当たりの善し悪しや株の栄養状態、そして自然のものにも系統の違いがあります。
この辺りは比較的早くから採れるところ。


タラノキも刈り払いや剪定などの管理をすると次第に群生化してきます。


これは自然に生えているタラノキ。


この辺りにはタラノキはごく普通にみられますが、自然のものを採るのは我が家のごく近くだけです。


採るタイミングとしてはこのくらい。


天然のタラの芽らしい野趣を味わうにはある程度ボリュームがあった方がいい。


店で早くから売られているトレイ入りのタラの芽はハウス内で伏せ込み栽培したもの。
枝に着いている芽を全て吹き出させるので非常に小さい。
天然のタラの芽は一番上の頂芽だけを採ることが殆どです。
ですから栽培のタラの芽と天然のタラの芽は別物と考えた方が良さそう。
この辺りは自生していたタラノキを管理し、群生化させた所。


このタラの芽はやや北向きで、青味が強く少し遅い系統です。


痩せた株だけが採れるようになってきました。


これから本格的に採れるところです。
昨年は、これからという小さなうちに軒並み盗られたのが未だ忘れられません。
今年は今のところはまだ大丈夫。
手頃なところを少し採りました。


コシアブラの芽もタラの芽と同時期に採れ始めました。


コシアブラの芽は当然のことながらコシアブラからでる新芽のことです。
ですが、どういう訳かコシアブラの芽とは言わず、単にコシアブラと言うのが普通です。
タラノキもコシアブラも同じウコギ科の植物。
タラノキは林の周りや土手などに生えるのに対し、コシアブラは雑木に混じって林の中に生えます。


タラノキは条件の違いで結構長く採れるのに対し、こちらは短いようです。
放置すれば10メートル以上の高木になります。


逆光でうまく撮れていませんが、タラの芽を細身にしたよう姿。


タラの芽と違い、高木には沢山の新芽が出ます。


昔は、この辺りではコシアブラの芽を食べる習慣はありませんでした。
隣県の山形県の影響が大きいと思います。近年は普通に食べられるようになりました。
そんなに多くはないものの、この辺りの林には普通に生えています。
昔から「削り花の木」としての方が馴染みがあります。
コシアブラは木質が柔らかいので削って造花を作るのに最適なのです。
高木で採りにくいときは1本だけ切れば十分。


沢山採れます。


少しだけ並べてみます。


タラの芽は殆ど癖がなく食感を味わう感じですが、コシアブラの芽には香りと独特の風味があります。
何れも定番は天ぷら。素揚げもいいものです。



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