里山悠々録

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サヤエンドウとソラマメに越冬対策をする

2023年12月14日 | 畑:豆類

サヤエンドウとソラマメに越冬対策をしました。
11月は全般に気温が高く、想定以上に生育が進みました。
12月早々に12月下旬並の低温がありましたが、予報を確認し一時的なものと考え対応しませんでした。
あまり生育を進めたくないのと多少は低温に当てないと耐寒性が付かないからです。
依然気温は高く経過しているものの、風の強い日が多くなっています。
そろそろこの時期になればと判断し、越冬対策を講じました。
これがサヤエンドウ。


10月末の種播き。品種は蔓あり赤花絹莢えんどう。
1カ所3粒播きしました。発芽率はほぼ100%。
半月前ほど前に間引きをし、全て2本立てにしています。
生育は順調、と言うより進みすぎですが、抑えようがありません。


小生は無農薬栽培ではないので、防寒対策の前にまず害虫対策をします。
株元に粒状の殺虫剤を施します。


不織布で覆いをすると外から来る害虫予防にはなりますが、内に虫がいるとかえって増殖を助長します。
豆類ではアブラムシがウィルスを媒介するので越冬前に付いていると厄介。
通常なら次は追肥ですが、今年は控えます。
これ以上生育が進みすぎるのもまずいですし、この場所は前作がキュウリで肥料が残っている可能性が高い。
蔓ぼけにならないようにしないといけません。
次に土寄せ。
管理機は用いず鍬だけで行いました。土の状態が良く楽に出来ました。


特に根元が風でぐらつかないようしっかり土を寄せます。


次は防寒対策。
不織布(パオパオ)をべた掛けします。
掛ける時期の目安は最低気温0℃が続くようになる頃です。
当地に近いアメダス地点の平年値では12月10日頃。例年はそれより少し前にしています。
しかし、今年のように伸びすぎの時は早く掛けるとますます徒長するので、遅らせたのです。
ある程度寒さに当てないと耐寒性が付きません。氷点下になっても極端な低温や連日でなければ大丈夫です。
すでに何日か氷点下まで下がっていますが、日中気温の上がる日が多い。
不織布を掛ける時には、ピンと張らずに余裕を持たせて緩く張ることが大事です。


エンドウは不織布の中で徐々に生長します。緩く張っておかないと支障があります。


これまで、周りは土で止めていましたが、今年はマルチ止めを使ってみました。途中問題があれば土に変えます。
トンネル掛けに比べ不織布のべた掛けは非常に楽。風や雪も気にする必要がありません。
昔は笹やわらなどで防寒対策をしたものですが、それでも欠株や芯止まりが出ることが多かった。
不織布のべた掛けをするようになり、そのようなことは殆どなくなりました。
こちらはソラマメ。


10月21日に直播き。
品種は河内一寸。
当地方のメインの品種は打越一寸で、河内一寸は3粒莢が少なく2粒莢が多い。
ただ、、河内一寸は粒が大きく種子が安価なので自家用向き。
株間40㎝の1粒播きです。種数の関係で数株だけ2粒播きし間引きました。
発芽は良く、欠株はありません。
生育も順調で想定より伸びています。すでに2、3本分枝しています。


直播きではあまり遅くすると、気温が下がり発芽率が悪くなるリスクがあるので、これ以上遅くするのも難しい。
株元に粒状殺虫剤を施します。


ソラマメはエンドウよりもさらにアブラムシが付きやすくウイルスにも弱い。
昨年、2、3株エソ系のウイルスが付きました。
追肥は緩効性肥料を畝の両肩に少ししました。


根元がぐらつかないようしっかりと土寄せ。


不織布をべた掛け。


やり方はサヤエンドウと同様です。


昔から当地方が秋播きソラマメの北限とされています。
ソラマメはエンドウよりも寒害に弱く、昔は欠株や芯止まりがよく出ました。
雪腐れと言われていました。実際には強い北西風で傷がつき雪などで雑菌が入るのが原因だったようです。
不織布のべた掛けをするようになってからは大きく改善されました。
主枝が凍害で駄目になったことはありますが、分枝が多く実害はなくて済んでいます。


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