里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ほうれんそうの収穫を始める

2019年10月26日 | 畑:葉菜類

 ほうれんそうの収穫を始めました。
これは、9月18日に播種したものです。台風19号が来襲時点で収穫間近になっていました。相変わらず加湿の状態ですが、今のところは見かけは悪くありません。しかし、根はかなり傷んでいるはずなので、これから影響が出てくるのではないでしょうか。


 品種はサカタのタネのクロノスという品種。べと病R7に抵抗性があります。肉厚で生育もいいので、近頃はこれを播いています。


 すじまきがいいのでしょうが、簡単なばらまきをしています。薄く覆土した後、切りわらを掛けるだけです。できるだけ薄蒔きになるように心がけてはいますが、厚くなったところは間引きます。今年は適当な雨もあったので、いい加減の発芽状態になったようです。


 生育の進んだものから順次収穫しますが、もっぱら助っ人任せ。この調子だと収穫が追いつかなくなりそうです。


 こちらは、10月8日に播いたもの。台風にもめげず、健気にも発芽してきました。どうなるでしょうか。


 例年、10月下旬に3回目を播くのですが、台風19号の後も再三雨が降り、ぬかるんで畑に入れません。

トマト連続摘芯栽培はほぼ終了(株を観察する)

2019年10月25日 | トマト連続摘芯栽培

 今年のトマトも終了間近です。台風19号で畑も大分傷められましたが、風はさして吹かなかったため雨除けのトマトはあまり影響を受けませんでした。
 今年のトマトは出だしの第1花房を着ける時点から、昨年より10日くらいの遅れのスタートとなりました。それでも8、9月は好天日が多く、全体としてはまずまずの出来だったと思います。
 今年の連続摘芯栽培を継続的に記録するという目標は、一応達成できました。昨年は過去一番の出来だったのですが、通して記録できなかったことが残念でした。ただ、最後の株の姿は記録しておいたので、今年との比較が出来ます。昨年のものがこれ
 これが今年最も穫れたと思われる株です。ほぼ、全体が見えます。


 少し角度を変えて第1基本枝側から見たもの。


 第1花房は分かりにくいかもしれません。
 一番下の最初に捻枝した第1基本枝は第2、第3花房と収穫、第2基本枝は第4~第6花房と収穫、上から垂れている第3基本枝は第7~第9花房とおまけに着けた花房まで収穫、第4基本枝は第10~第12花房まで収穫し、最後の第13花房が色づき始めでまだ残っています。これも間もなく収穫となり、それで終了です。さらに上の方には変則的に着けたおまけの花房が1個まだ赤くなって残っています。これは本来なら第5基本枝となるものです。
 この株の模式図を書き、左に昨年の模式図、右に今年の模式図を並べてみました。


 赤色が花房、緑色は葉。今年の花房の数は全部で15花房、おまけを除けば13花房ということになります。この株は40個は収穫できています。収穫できた実は太い花梗が最後まで残っているので、今でも確認できます。


 実が着かなかったり、まともな実にならなかったのはしっかりとした花梗が残りません。


 花房の数が15で実の数が40個だと、1花房当たり2.7個とあまり効率は良くありません。今年は第1花房が灰かびで半分くらいしかものになりませんでしたが、例年夏場に多少は出る尻腐れは全く出ませんでした。
 左の昨年の株は、捻枝した基本枝は5本で、第1基本枝から第3基本枝まで全て2花房です。
 右の今年の株は、第2、第3基本枝に3花房着けています。出だしが遅れたのに加えて花房の間の葉の数が多く出ており、それを挽回しようと花房の数を増やしたのです。そのため、花房同士の開花が重なってしまい、花房の数の割には着果が上手くいかず落果したと思われます。特に第6花房と第7花房、第9花房と第10花房の開花が重なったので、結局はこの4花房で2花房分くらいしか着果しなかったと思います。
 今年のトマトも僅かに残っているものを収穫して終了です。どの株も30個は穫れていますが、昨年は40個くらいが普通でした。

 
 トマトは挿し木もできるくらいですから本来丈夫な作物ですが、良いものを長く穫ろうと思うと難しく、興味の尽きない作物です。

レタス類の直播きも悪くない

2019年10月24日 | 畑:葉菜類


 8月末に直播きしたレタス類が大分育ってきました。
 これは、玉レタスで品種はシスコ。


 この辺りでは、真夏のレタス類はそのままでは温度が高すぎ発芽しないので、播く前に芽出しをします。私のやり方は、水を十分に含ませたペーパータオルに種を薄く広げてはさみ、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に数日おくという簡単なもの。ポリ袋よりタッパーのような空気が確保しやすい方がいいのかもしれません。
 普通、レタスは苗を育てて植付けるのですが、手抜きの直播きです。少し多めに播き、厚いところは間引いていきます。薄く覆土した後、切りわらを掛けるくらいなので、発芽の悪いところも出てきますが、承知の上です。


 この玉レタスは、少し芽出し不十分で1日くらい播くのが早かったのですが、何とか様になってきました。結球が始まってきたので、来月に入れば収穫できるようになるでしょう。


 畝の間は、台風19号の被害で深い溝ができてしまいましたが、このままいくしかありません。
 

 こちらはサニーレタス。


 少し着色の薄いタイプのようです。芽出しは丁度良い加減でした。
 サニーレタスは玉レタスより直播きでも発芽しやすく、丈夫で作りやすい。やや間引き不足で混んでいます。

 
 収穫しごろになってきました。


 ここから間引きを兼ねて収穫し、大株になるまで収穫を続けます。


 こちらも台風19号の被害で深い溝ができてしまいました。


 こちらはサラダ菜。


 9月18日に、特に芽出しはせず、単にばら播きしたもの。一度間引きしましたが、また間引きしないといけません。

リンドウを水墨画で描く

2019年10月23日 | 水墨画:草花
麻紙 半切1/3

 リンドウを水墨画で描きました。
 以前に描いたもの裏打ちしました。
 用紙は滲みの強く出る麻紙です。水分の調節とスピードのある筆遣いが求められる難しい用紙です。上手くいくと墨色が綺麗に出る利点があります。
 花に色を付ける墨彩の方が表現はしやすいですが、敢えて墨のみで描いてみました。なんとか形にはなったでしょうか。

色鮮やかなリンドウをいただく

2019年10月22日 | 暮らし

 鮮やかな紺色の、立派なリンドウを沢山いただきました。

 懇意にしている林業家の方からいただいたものです。会社の代表をされています。現在は花や野菜など農業生産もされています。
 リンドウは、今年は販売はせず、株養成をしていると言うことでした。それにしても丈も凄く長く、花のボリュームも見事です。
 姿が分るように2本だけ立ててみました。特徴がよく分ります。



 花瓶に半分ほどを生けてみましたが、申し訳なかったですが、下の方の花を少しはずさないと生けられませんでした。



 昔は、この辺りの野山にも自然のリンドウが自生していました。秋には墓参り用に採ったものです。2、3年前、向かいの山で見かけたと思ったのですが、今年は見ていません。見かけることが難しくなりました。
 リンドウの日本一の産地と言えば、岩手県の安代です。大分前のことですが、訪ねる機会がありました。現在は八幡平市になっています。ここは、オリジナルの品種開発から生産出荷まで全てを組織的に行っている類例のない産地です。機会があれば、また訪ねたいものです。