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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「いも3種(ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ)」

2022年02月23日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙  

いも3種を水墨画で描きました。
いも類の代表的な3種、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモです。
いも類はいずれも貯蔵に向きますが、我が家で今残っているのはジャガイモだけになりました。
ジャガイモのモチーフは男爵イモ。
かつては何種か作りました。それでも、結局のところ汎用性があって貯蔵のきく無難な男爵イモです。
サツマイモはベニアズマ。
サツマイモも近年は様々な品種が出ています。小生はサツマイモをあまり食さないので、よく分かっていません。
サトイモは土垂。
実は作っているのは蔵王いもと言う名で売られているもの。
多分、石川早生系のサトイモだろうと思います。
以前、長く自家採種で作ってきたのが土垂です。小振りながら粘り、とろみが強く美味しい。
残念ながら種を絶やしてしまいました。



貯蔵のタマネギとジャガイモ今年は貴重

2022年02月22日 | 畑:土物類

長期の貯蔵をしているタマネギとジャガイモ。
皆から今年は貴重だと言われています。
と言うのも、例年にない高値が続いているからです。
これは出荷量の大半を占める北海道産が夏の天候不順で不作になったため。
秋冬野菜の市況が低迷したのとは対照的です。
長期の貯蔵では度々よくチェックする必要があります。
腐敗や萌芽をしているものを見たら早めに処置することが大切です。
こちらがタマネギ。


畑で欠株が出た分、昨年よりは残量が少なくなっています。


品種は「ネオアース」。
吊しとコンテナに並べて乾燥した後、中に取り込んで貯蔵しました。
今年は玉の大小を気にせず消費することにしましたが、大玉はほぼなくなり残りは中玉が中心です。


少なくなってきたので、コンテナを纏めてもいいのですが、まだそのままにしています。


まだ腐れや萌芽は確認していません。皺の出てきたものが若干あります。
「ネオアース」も早い年は今時分から萌芽の始まることがあります。
萌芽には年次差、個体差があるようです。
当地、今年は積雪量は少ないものの気温が低い。完全に冷蔵庫の状態なので貯蔵の条件は良い。


住居の中や日の当たるような暖かい所での保管は禁物。萌芽が早まります。
昔は早生から晩生まで3種ほど作っていましたが、今は「ネオアース」のみです。
当地のような寒冷地では早生種を作ってもそれほど早くは穫れません。
貯蔵性の高い品種を長く食した方がメリットが大きい。
その点「ネオアース」は抜群。やや腰高の姿と肌が綺麗です。
今時分になると、外皮が自然に剥げ、綺麗な狐色になっています。


昨年は、少々萌芽したものまで4月いっぱい食していましたが、今年はそれほどの残量ではなさそう。

こちらはジャガイモ。


昨年は不作だったので腐敗が出ないようしっかりと乾燥させ、日の当たらない涼しい場所に保管しています。
品種は全て「男爵」。
不作で大玉が少なく、残っているものも中玉、小玉が多い。


それでも思いのほか残っています。


芽は年内から伸び始め、放置すればこの時期には催芽した状態になってしまいます。
芽が伸びると芋の栄養が奪われ萎びてきます。
芽が出始めたらできるだけ小さいうちに搔いてしまわないといけません。
助っ人がみんなやってくれました。


これなら殆ど劣化していません。


今年はジャガイモの値段が高いからか丁寧に扱われているようです。
近年、購入種より自種の出来がかなり悪いので、昨年から全て購入種にすることにしました。
自種を取る時は、今時分の芽の処理に迷うことがありました。
今は食用だけなのでみんな搔いてしまえばよく、管理が楽です。

先日まで貯蔵していたサトイモは終了しました。


水墨画「デンファレ」

2022年02月21日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切3/4     
          

大分前に描いた掛軸をしばらくぶりに取り出し、虫干しを兼ねて床の間に暫時掛けてみました。
タイミングは?ですが、ここで記録に留めることにします。


数年前、墨画会に出品したもの。
コロナ禍で、どんよりと空気がよどんでいるので、気分を少し変えてみたい。
洋蘭は華やかさがあり、明るい雰囲気にさせてくれます。
デンファレもその一つ。
鉢物としてだけでなく、切り花として祭事やブライダルの装飾花などにもよく用いられます。
掛軸の上部の方だけを拡大してみました。


デンファレは、正確にはデンドロビウム・ファレノプシス。
ファレノプシスはコチョウランのことです。
花の形もコチョウランの雰囲気を漂わせています。
いかにもデンドロビウムとコチョウランの交配種を思わせる名です。
草花に疎い小生も、昔は単純にそう思っていました。
しかし、実はデンファレはデンドロビウムの一種であって、ファレノプシスは無関係。
紛らわしい名前を付けたものですが、姿を見ると付けたくなる気持ちは分ります。


タラノキの管理と篠竹採り

2022年02月20日 | 野山

タラノキの管理と同時に篠竹(しのだけ)採りをしました。二日に跨がる作業となりました。
春になるとタラノキから吹き出す新芽がタラの芽です。
タラの芽は代表的な春の山菜で、山菜の王様とも言われます。
もともと何株か自生していたタラノキを、毎年手入れをして、自然に増殖させました。
今では、ここに数十本のタラノキが群生化しています。


周囲には篠竹も群生しています。


篠竹は繁殖力が強いので、タラノキと篠竹が混在している状態になってしまいます。


放置するとタラノキが駆逐されてしまうため、篠竹刈りが大事な作業です。
一方で篠竹も有効な資源。色々と活用できます。
当面の利用として欠かせないのがサヤエンドウの支柱用。
篠竹採りが、同時にタラノキの管理にもなっているのです。
タラノキの周囲1メートルくらいまで刈払い機で根元から切り倒します。


タラノキと混在している篠竹は細くて短いため殆ど使い物にはなりません。


使える篠竹は太くて長いものだけ。主にタラノキの周囲にある篠竹です。
刈払い機ではタラノキ近くまでは刈れないので、タラノキのごく近くのものは手刈りします。


刈り払った篠竹を整理したので、大分すっきりしました。


これで、春になれば良いタラの芽が出てくれるでしょう。


太くて長い篠竹だけを選び、纏めました。


これだけでは少ないので別の場所からも篠竹を採ります。


この辺りが採りやす所。


刈払い機で刈り倒します。

良いものだけを選び出します。


篠竹は葉を少し整理し、支柱にしやすいよう先を尖らせます。


このくらいの篠竹なら申し分ありません。
ストックされている篠竹もあるので、十分な量が確保されました。


今年のターサイと縮み雪菜は特に小さく縮んだ

2022年02月19日 | 畑:葉菜類

ターサイと縮み雪菜が小さく縮みました。
ともに9月21日の種播き、11月半ばから収穫を始めたので、すでに3ヵ月。
ターサイと縮み雪菜は厳寒期に姿が変わり、そして、この時期になれば小さく縮んできます。
それでも例年に比べると今年はその程度が強い。
こちらはターサイ。


ターサイは初め茎が立っていますが、次第に地べたに這うように広がります。
厳冬期を迎えれば葉の縮みが強まり株自体が縮んできます。
終盤になればこんな姿になりますが、例年ならもっと先でこれほどではありません。


今年は早い。やはり厳冬のためでしょう。
外葉はほぼ枯れているものが多い。


株が重なるほどの密植状態でしたが空間が多くなりました。


小さいながらも葉は濃緑肉厚なので十分食べられます。でも助っ人は穫る様子がありません。
すでに中心には花芽がはっきりと確認できます。


気温が上がってくればトウが伸び出します。
このトウは小振りですが美味しく食べられます。
これは縮み雪菜。


縮み雪菜はターサイの変異した株から育成されたと言われており、初めのうちはターサイと酷似しています。
しかし、生育するにしたがって、違いが出てきます。
気温が下がればターサイと同じく地べたに張り付くようになりますが、ターサイほどではありません。
今では外葉は枯れ、変色しています。


縮み雪菜も例年以上に小さく縮んでいます。


今年に限って言えば、ターサイより厳冬の影響を受けているようにも見えます。


こちらも中心には花芽がはっきりと確認できます。縮み雪菜のトウも美味しく食べられます。


今、店には縮み雪菜が出ていますが、これらはハウス栽培。
露地の秋冬野菜は終わりの姿のものが多くなってきました。
こちらはチンゲンサイ。野鳥が好んで食べているようです。


レタス類も放置されています。
グリーンリーフレタス。


サニーレタス。


玉レタス。


昨年は今頃も穫っていました。
今年は片付けを待つだけ。