里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

春の庭も賑やかになってきた

2023年04月25日 | 

我が家の春の庭も大分賑やかになってきました。
例年より全体的に1週間程度早まっていると見て良いでしょうか。
先週から今週に掛け咲いている花をいくつか記録に留め置きます。
アズマシャクナゲ。

大きなアズマシャクナゲ2株が枯れてしまったため小さな株が唯一残っています。
それでも何とか数輪咲いてくれたのは嬉しい。


ヒマラヤユキノシタ。


非常に長く咲いていましたが、さすがに終りです。今年は姿が良かった。


ピンクの八重ツバキ。

アズマシャクナゲの側にある昔ながらの八重のポンポン咲き。今年は特に花数が多い。
他のツバキは大分散ってきましたが、元々晩生の上にやや日陰にあるためまだ満開状態。


ハナカイドウ。


昨年は極端に花数が少なかったのですが、今年は一転見事に咲きました。

シバザクラ。


我が家の入り口にあり、それなりに雰囲気があります。ピンクのシバザクラは知らぬ間に消えたようです。


スミレ。

白のスミレですが、品種は分りません。今どき路傍にも色んなスミレが見られます。


ユキヤナギ。

ピークは過ぎ終わりが近い。我が家のユキヤナギとしては今年の花数は多い方でした。

ボケ。


入り口にあるため常に強剪定しがっちり切詰めています。それでも強い。


チューリップ。


植えっぱなしですから、こんな程度でもしょうがないでしょう。


モクレン。

正確には紫木蓮。強剪定する上、家裏の日陰にあるため細々と遅く咲きます。

ムスカリ。


庭とは言えない外れで勝手に咲いています。

番外のクンシラン。

玄関に置いている鉢植えの君子蘭。
助っ人作で毎年やってくれます。小生よりずっと上手い。

このほかにもスイセンはまだ咲いていますし、ヤマツツジやサクラソウなども咲き出しました。春の庭は楽しめます。

ワサビは僅かに復活の兆し

2023年04月24日 | 山菜

春の恵みの楽しみの一つがワサビ。
正確には、かつて一面に咲く白い花が楽しみだったと言うべきでしょうか。
ここは我が家の裏山。
大分前に、沢ワサビを移植し畑ワサビにしようとしたのが定着したもの。


しかし、僅かに殖えただけに過ぎません。難しいものです。
近くにはシイタケのほだ木を置いています。左上に原木が見えます。


使えるほどのワサビにはなっていませんが、ワサビの生育進度を見るには都合が良い。
我が家の沢ワサビはかなり離れたところにあるので、裏山のワサビを指標にしています。先週あたりから花の盛りになっています。
頃合いと見て、沢ワサビの所に行ってみました。


ワサビの旬は花が咲いている時期です。


例年と比べても大きく進んでいるわけではないようです。
ワサビの適地が日陰のせいもあるかもしれませんが、数日から1週間早まった程度でしょうか。
ここは天然のものではなく50年ほど前に植えたもの。
除草する程度の自然栽培なので、根ワサビではなく葉ワサビとして利用します。
北向きで立木に囲まれた半日陰、湧き水が流れる環境にあります。
ワサビの生育に適したと見え一面に殖えました。
春の花盛りの頃は実に清々しい気分になったものです。
それも今は昔、10数年前から当地にもイノシシが侵入するようになり、ワサビ周辺も縦横に荒らし回りました。
さらに台風の豪雨被害の追い打ちで壊滅状態に。
それでも僅かに生き残り、復活の兆しが見えます。


昨年あたりからイノシシの侵入も少なくなったようです。
このように新たに自然に定着したワサビも見えてきました。


昨年はこの場所にこのように大株になったワサビはありませんでした。


少々期待を抱かせます。管理は除草程度にして自然の成り行きに任せます。


少しだけ採って、わさび漬けにしました。


若干辛味を出すのが物足りなかったか。でもやはり旨い。


昔は多くの人に分けて差し上げたものでした。一面のワサビは夢物語としても、好きなだけわさび漬けを作ってみたいもの。


水墨画「チューリップ」

2023年04月23日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙  

チューリップを水墨画で描いてみました。
今、我が家の庭先にもチューリップが咲いています。
植えっぱなしのままで、育ちはイマイチですが、健気にも毎年咲いてくれます。
今どきになると満開のチューリップを方々で見ることが出来ます。
特に公園の花壇などに沢山寄せ植えされているのを見るとカラフルで心も浮き立つ気分にさせてくれます。
何時ぞや「国営みちのく杜の湖畔公園」を訪れた折り、若い女性の二人連れが
「花の名前は何にも分らないけれど、桜とチューリップを知っていれば良いよね」と言っているのを聞き、思わず吹き出しそうになったことがありました。
小生も植物音痴ながら上には上がいるなと。
ことほどさようにチューリップは物心ついて最初に覚える花かもしれません。
しかしながら、チューリップを水墨で描くのはなかなか手強い。葉のねじれと裏表の表現は思うようにいかないものです。

山菜の王様と山菜の女王

2023年04月22日 | 山菜

誰が言い出したのかは定かでありませんが、春の山菜の王様と言えばタラの芽。
今月半ばから採り始めました。
これは自然のタラの芽。このようにすでに採り遅れのものもありました。


例年は20日過ぎくらいですから、1週間ほど早まったと思われます。
タラの芽も条件によって採れる時期に違いがあります。
まずは日当たりの善し悪し、そして株の栄養状態。
日当たりが良く痩せたタラノキはいち早く採れるようになります。
また、系統にも明らかな違いがあります。
当地の里山にはタラノキはごく普通にありますが、採るのは我が家のすぐ近くだけです。
これは元々自生したタラノキを刈り払いや剪定などの管理をして増殖したところ。


ここは比較的早くから採れます。すでに多くは収穫しました。
採るタイミングとしてはこのくらいが丁度。


店で売られているトレイ入りのタラの芽はハウスで伏せ込み栽培したものです。
それは枝に着いている芽を全て吹かせるのでごく小さい。天然のタラの芽は殆ど一番上の頂芽だけを採ります。
そのためボリュームがあって天然らしい野性味たっぷりのタラの芽を味わえます。
これは自生していたタラノキを管理し、群生化させた我が家で一番の所です。

ここはやや北向きにあり青味が強く少々遅い系統のタラノキです。
採り頃になってきました。


一昨年は採る直前に根こそぎ盗られてしまいました。今年は今のところ大丈夫なようです。
この系統は当地ではモチタラと言われ、青くトゲが少ないタラの芽なので重宝されます。


比べてみると違いが分ります。
右が通称モチタラで、左が赤みが強くトゲの多い系統。


山菜の王様がタラの芽なら、山菜の女王と言われるのがコシアブラ。


山菜の女王の出所は山形県と聞きますが、真偽は不明です。
ただ、当地方も山形県の影響を受けてコシアブラを採るようになったことは確かです。
当地の里山ではタラノキほどではないにしても、コシアブラはごく普通に見られます。


昔から「削り花の木」として馴染みがあり、今でも春の彼岸用に造花が作られています。
コシアブラは木質が軟らかく削り花を作るには最適なのです。
本来ならコシアブラの芽と言うべきと思いますが、普段から単にコシアブラで新芽のことを指しています。


コシアブラはナラやクリなど雑木に混じって林の中に生えています。
タラノキと同じウコギ科の植物ながら放置すれば10m以上の高木になります。


タラの芽は1本の枝に頂芽1個だけしか採れませんが、コシアブラは高木1本で沢山の新芽が採れます。


切られた木からはわき芽が吹き出し、採るのが容易。


少し採ってみました。


タラの芽は殆ど味らしいものはなく食感を味わうと言ったところですが、コシアブラにははっきりとした香りと独特の風味があります。
香り大好き人間の小生はコシアブラは好物です。但し食べ応えではやはりタラの芽。
何れも天ぷらや素揚げで頂けば山菜の王様と山菜の女王が同時に味わえます。



春の原木シイタケが収穫盛り

2023年04月21日 | 山菜

春の原木シイタケ、いわゆる春子が収穫の最盛です。
10日余り前から続々と穫れるようになりました。


水不足は、未だ解消されてはいませんが、穫り頃のシイタケが途絶えることなく出ています。
ここまで溜まっていたものが出てきたようです。
手前の原木が植菌3年目、右奥が植菌5年目、左奥が植菌2年目。


盛んに穫れているのは今年植菌3年目になる原木。


週3回程度のペースで穫っていますが、このくらいの出具合が続いています。
品種は日本農林種菌の「すその360」。
穫れ始めは少し形がよくありませんでしたが、今は丁度中くらいの揃ったシイタケが穫れるようになっています。


やはり地面に近いところの水分が多いため集中して出ている部分があります。


気温は高いので、しっかりした雨が降ればさらに生長のスピードが上がるでしょう。
これが植菌5年目の原木。


ここに来て、それなりに出てきました。
3年目、4年目の春は順調に穫れたものの秋は穫れなかったので、復活を期待しています。


穫り頃のシイタケも出てきましたし、新しい芽も見えているので昨年秋のようなことはなさそうです。
これが植菌2年目の原木。


まだ一夏しか越していないので、原木はいかにも若い。
それでも結構シイタケが出てきました。


今年3年目になる原木も2年目の春から結構穫れたので、こちらもそれなりに穫れそうです。
これは今年植菌8年目になる原木。


大部分は処分しましたが、まだ活力の残っていそうな原木を一部残していました。
原木は傷みが目立つものの幾つか出ていますし、すでに何個か穫っています。
天地返しの効果が多少あったのかもしれません。
昨年秋は収穫最盛という感覚があまりなかったのですが、今年の春は十分に味わえそうです。
篭一杯に穫れました。100個近くありそう。


このくらいの収穫が続いているため自家消費にはやや過剰。
助っ人は冷凍したり親しい方に配っているようです。スーパーなどに出回っているのは殆ど菌床シイタケなので、差し上げても迷惑にはならないでしょう。