里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「秋明菊」

2024年10月27日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙
  

今年も見ることが出来なかったシュウメイギク。
シュウメイギクは数ある山野草のなかでも取り分け秋の風情を感じさせる花の一つです。
他の山野草は多少はあれ例年どおり庭などで見られますが、シュウメイギクは3年ほど見ていません。
残念ながら自然に絶えたようです。
そもそも我が家の庭にあること自体気付かずにいましたが、助っ人が植えたものでした。
助っ人宅の庭には沢山あり、赤紫だけでなく白もあります。
これまで何人かに分けてやるも定着しないことが多いようです。
風に揺らぐ赤紫のシュウメイギクをモチーフに水墨で描いてみました。
花びらのように見えるのは花弁ではなく萼片と言います。
また、名前は秋明菊でもキクとは無関係でアネモネ属の植物なのでした。
花がキクに似ているからその名が付いたというのですが、どう見ても似ているように見えません。
ところが花びらが20枚もあるシュウメイギクがあるようで写真で見ると確かにキクに似ているようです。
ところで、今日は衆議院議員総選挙。これからすぐ投票に行ってきます。
与党大敗の予想で、与野党逆転もありうるとさかんに報道されています。
しかし、このような時は意外にバランス感覚が働いてそれほどでもないこともよくあります。
果たして結果はどうか。そんなことより平和な日本国民は大リーグへの関心の方が高いでしょうか。


ピーマンは未だ収穫盛りで最後の支柱上げと整枝

2024年10月26日 | 畑:果菜類

ピーマンは6月25日頃から穫り始め4ヵ月を経過。
7月半ば頃から収穫最盛となり、以後間断なく穫れ続けています
品種は「京みどり」。


今月も気温が高い傾向は続いており、生育は非常に旺盛で衰える気配は見えません。
今年は通路を昨年より20㎝ほど広げていますが、暫く放置していたため茂りすぎの状態に。


大きく横に広がり枝が垂れて果実が見にくくなり、穫り逃して赤くなったピーマンが散見されます。
本来なら今月早々には誘引支柱を上げる必要があったのですが、省略してしまいました。
非常に混んでしまったのでまずは整枝を行います。簡易な「ふところ枝」の整理です。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のこと。
ピーマンは花芽が着くごとに2本に分枝しねずみ算式に枝が増えていきます。放置するとこのようにジャングルになってしまいます。


中央の支柱や主枝が見えるように枝を間引きます。


上から除くと整枝前はこんな状態でした。


整枝後。大分見えやすくなりました。それでもまだ混んではいます。


長い枝を切ったので大分荒療治になってしまいました。反動が多少あるかもしれません。


誘引は畝の両側に設けた横パイプを上げていく簡便な方法で行っています。
今年は支柱を少し高くしており、まだ上げる余裕があります。
横パイプに枝が密着すると、誘引止めしなくとも枝は動きません。
横パイプは縦のパイプ支柱にフックバンドで止めています。
フックバンドを完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。


今回は最大限まで上げることにしました。20数㎝から30㎝くらい一気に上げました。


同様に反対側の横パイプを上げました。


全ての誘引支柱が上がりました。


少々強引に上げたので枝折れしたものがあります。分枝が多いのであまり気にしません。
それでもどうしても垂れ下がる枝は大きくなっている果実を穫った後切り戻します。
成っている果実は非常に多い。


これから気温が下がってくるに従い肥大が悪くなります。
本当はもっとまめに「ふところ枝」の整理をして果実を制限すべきなのですが。
未だ最盛期と遜色ない穫れ具合です。


果菜類の中ではピーマンが一番長持ちしやすい。
今年、ピーマンは後作のことを考慮する必要がありません。
果実が見にくいようならもう一度「ふところ枝」の整理をしようかと思います。






トマト連続摘芯栽培'24~花房数は過去最多で間もなく終了

2024年10月25日 | トマト連続摘芯栽培

トマトは間もなく強制終了します。
さすがに穫れるペースは落ちたものの今年は途絶えることなく穫れ続けています。
気温も下がってはきましたが、例年に比べれば総体的に依然高い。日数は掛かっても着実に赤くなっています。
オオタバコガの寄生でさんざんだった昨年の今頃は片付けが終り後作の準備を整えていました。
今年はネットを張ったお陰で被害もなく、想定以上の収穫が出来ています。


収穫はここまで第1花房、第1基本枝(第2、第3花房)、第2基本枝(第4、第5、第6花房)、第3基本枝(第7、第8、第9花房)までは全て終わりました。
第3基本枝にはおまけの花房も着け、よく穫れています。
現在は第4基本枝(第10、第11、第12花房)と第5基本枝(第13、第14、第15花房)を収穫しています。
こちらが第4基本枝側。


今年はネットを張っているため作業がやりにくく下葉の整理を殆どしていません。
そのため枯れ葉がそのまま残っており見栄えが悪いのですが、支障ないので放置しています。
すでに第10、第11、第12花房まで全て収穫は終わりました。
今、残っているのはカウント外のおまけに着けた花房です。
通常だと樹勢が落ちてくるため着果が悪くなるのですが、今年はよく留まっています。


下には穫り終えた第2基本枝が垂れており、全て枯れ葉になっています。
今色付いている花房は穫れますが、まだ色付いていない花房が樹上で熟れるのは無理そうです。


一番左の株はおまけに着けた二つ目の花房が赤くなりました。


反対側には第5基本枝があり、収穫中です。


第5基本枝には第13、第14花房、そして過半は第15花房まで着けています。
この下には第3基本枝が垂れ、すっかり枯れ葉になっています。
当初はおまけの基本枝のつもりでしたが、生育が進み花房を複数着けたので第5基本枝としました。
第13花房はほぼ穫り終わっています。第14花房も大分進みました。
左の株は第14花房が色付き、右の株も第14花房は僅か色付き、第15花房はともにまだです。


この右側の株は第13花房の完熟果が1個、第14花房が色付き、第15花房はまだ。左の株は第13、第14花房は終り第15花房も大分色付いています。


こちらは第14、第15花房でよく留まっているものの穫るのは難しそう。


一度に穫れる数は少なくなってきましたが、美味しい果実が穫れてています。


間もなく片付け、後作の準備をしないといけません。
樹上で完熟できない果実は色付き始めや白熟したものは穫って追熟します。
追熟した果実は美味しいとは言えませんが、最後はやむを得ません。
今年は多いものは第15花房まで収穫、大概の株で第14花房まで収穫出来そうです。
連続摘芯栽培は1本仕立てより花房数が多くなります。それでも例年12花房程度。
今年はおまけに着けた花房も多くその着果率も高かった。
第1基本枝(第2、第3花房)こそ尻腐れで歩留まりが悪かったものの他は例年並以上です。
これまでのベストは2018年。今年はそれに次ぐ出来と思われます。
連続摘芯栽培としては2018年ほど上手くは出来なかったかもしれません。しかし、収穫した個数では今年の方が上回ったでしょう。
連続摘芯栽培を始めて20数年、作りこなせたことはありませんが、今年は自己満足して終われそうです。


シュンギクの抜き取り収穫

2024年10月24日 | 畑:葉菜類

1週間ほど前からシュンギクの抜き取り収穫を始めました。
今回がほぼ最後の仕上げの抜き取り収穫になります。


種播きは9月17日。
バラ播きです。過湿状態で少々強引な畝作りでの種播きでしたが、発芽は良好。
発芽揃い後と本葉2、3枚頃に7、8㎝間隔を目標に間引きをしています。
品種は中葉春菊。わき芽が伸びやすく本来は摘み取り栽培に適した品種です。
シュンギクの栽培には抜き取り栽培と摘み取り栽培の2通りあります。
抜き取り栽培には株張り型の品種が適します。但し抜き取ってしまえばそれでお終いです。
そのため普通は長く収穫ができる摘み取り栽培が主流になっています。
ハウスで作るのが一番で冬期間ずっと収穫可能、昔は我が家もそうでした。
今はハウスを解体したので、一定期間抜き取り収穫した後、摘み取り栽培に移行するようにしています。
間引きを兼ね抜き取り収穫をしつつ株間を広げて摘み取り栽培に持っていきます。
抜き取り収穫するのは草丈が20㎝くらいが最適ながら一度には無理なので早めに始めます。
草丈が15、6㎝になった1週間前くらいから穫り始め現在20㎝余りと言ったところ。


早めに始めたつもりでも、伸びが早く抜き取りが終わらないところはたちまち混んできます。
最終の株間の目安は15㎝。
これまで一通りは終りましたが、狭いところはまだ10㎝以下のところがあります。
今回が仕上げの抜き取り収穫になることを目指します。


抜き取りとは言っても、実際にはこのように鋏で地際からちょん切ります。


この方が引き抜くよりも汚れず周りも傷めず、調製の時間も掛かりません。
すでに一度抜き取りしたこの辺りを穫ってみます。


これが抜き取り収穫後。


別のところで。


抜き取り収穫後。すでに一度は終わっているため大きくは変わりません。


15㎝間隔はなかなか実践が難しい。わき芽が伸び狭くなればさらに抜き取り調整します。
株が大きくなってきたので数株で結構なボリュームになります。


全体を回って一応抜き取り収穫終了です。


調製後のシュンギク。


この後は殆ど間を置かずに主枝(親茎)の摘み取り収穫に移行します。


今年の晩生の栗は成りはほどほど頗る大きい

2024年10月23日 | 畑:果実類

今年の晩生の栗は10月10日過ぎから拾い始めました。


小生が17、8年前に植えたもの。多分「筑波」だったと思うのですが、記憶が曖昧です。
大粒と謳い文句の栗を植えてみたもの。確かに大きく、穫れ始めてから晩生種と分かりました。
暫くイノシシの餌になっていましたが、ここ3年ほどは被害が殆どありません。
もうすでに終盤で、残っているものは少なくなりました。


豊作だった昨年に比べると成りは少ない。
しかし、不作と言ったほどではなくほどほどの成りです。


数が少ない分大粒です。


もともと大粒の栗なのですが、今年は特段に大きいといった印象です。
小生の手は小さい方ではありません。


そして、虫食いが殆どありません。
中生の丹波系の栗に虫食いが多かったのと比べ雲泥の差です。
このようにイガグリが青いうちから開き、イガグリを木に残したまま実だけ落ちるものが多い。


実が付いたまま落ちたイガグリもパックリと割れ栗がこぼれるので拾うのも楽。


栗の木の下にミョウガがあり、遅れたミョウガの花が見えます。黒いイガグリは古いものです。


この栗の欠点は、外皮が割れやすいこと。大半が割れる年もありました。しかし、今年は少ない。
こちらが中生の丹波系の栗で10月初めにはほぼ終わりました。


まだ僅かに落ちていたものがあります。質が悪くなっているので拾うことはありません


これは、助っ人が拾った栗。


外皮の割れているものが少しありますがこの程度なら軽微。
大きさを比較するため残り物の中生の栗と並べてみました。大きさが際立っています。


但し、この栗は中粒の丹波系の栗に比べ甘味が少なく味が落ちる印象でした。
それが昨年の栗は明らかに美味しく、今年はどうかと思っていました。
味を見るのは助っ人の方が確かですが、昨年ほどではないにしても十分に美味しいという評価でした。
大粒のため使い勝手は良く、栗好きの方に配ったようです。