熊本市から南東へ直線距離で30km。
阿蘇外輪山の一部とも九州山地の一部とも言える山間に、山都(やまと)町がある。
会社の同僚からそこで 八朔(はっさく)祭り なるものが開かれると聞いて、昨日の日曜日に行ってきた。
この町でかろうじて全国的に知られているものがあるとしたら、それは 通潤橋
いい名ですね 潤いを通す橋
農業用水を通す目的で1854年に架けられ、江戸時代の石橋としては最大の 高さ20m 長さ78m
“肥後の石工”の高い技術が今でも偲ばれます。
祭りの目玉としては、11時から1時間毎に行われる橋中央からの放水ショー。
あまり期待してなかったけど、これが結構なスケールだった。
開栓は こんな手作業だ
橋の上は歩くことができる。
手摺もなにもないが、これまで一人も転落者はいないとのこと。
一人でも出たら無粋な柵等を立てざるをえないだろうから、これからも落ちないでいてほしいな。
渡りきった先で地元のおじさんが声をかけてきた。
「ここまで来たのなら 五老の滝 も見といで」 と。
どれくらい先なのか怪しみながら先に進むと 【展望所まで160m】 の標識。
「たいしたことないね」と進んでみると 「まあ 展望所かな」 とも言える一画から滝の上部が見えた。
そしてその先に【滝壺まで170m】の標識。
「これもたいした距離じゃないね」と先に進むと、かなりの急角度で下っている。
帰路を心配しながら降りていった先の光景は、「やっぱ来て良かった」と思わせる光景が。
昔々まだ誰も知らなかったころにこの滝に出会った猟師は、どんな感動を覚えたのだろう。
神道の国日本だから、感動よりも神への畏怖を感じたのかもしれない。
帰路は思ってたように、かなりのきつさ。
今日は祭り巡りの気楽さで来てたから、覚悟してなかった登坂は数回の休憩が必要だった。
滝壺から近くの葉に目を移すと、数ミリの こいつが
ここからがやっと 祭り巡り
串焼きやトウモロコシを買って、齧りながらのブラブラ歩き。
13時からはもう一つの目玉である山車の町内練り歩きがスタートした。
かなり手が込んでいて、素材は全て天然の物を使っているとのこと。
このドラゴンのうろこは竹を斜めにカットしたものが貼り付けられている。
ん? なにやら最近聞き あきた なじんだ歌が
「ありのぉ~♪ ままのぉ~♪ ・・・」
作品名は
(^^;)
まあ こんな感じで、山里の祭りを楽しんできました。
さほどの混み具合もなく、寂しいほどに少なくもなく、程よく快適に。
ところで八朔(はっさく)って何でしょう?
音を聞いたときは「白菜の方言かな」と思ってたけど、これなんだね