「遅いあなたが主役です」 のキャッチコピーに惹かれ、天草のハーフマラソンを走ってみた。
これまでの生涯で一番長く走った距離は未だ12km。
でもまあ、順位もタイムも計測しない健康マラソン系だから、気軽に参加してみた が ・・・
当日、自宅から車で1時間10分程度と近い会場に8:00到着。
そしたらハーフマラソンのスタート地点に極近の駐車場に誘導された。 ラッキー
9:30の受付締め切りまで1時間半ほど余裕があるので、5分ほど歩いてユルユルと受付へ。
まだのどかな雰囲気のメイン会場
車に戻ってもらったものを確認すると
なんと走る前から 完走証が入ってた (^^;)
このユルさが いいね
10時のスタート直前 天気は最高!!
男女約1500人ほどの参加者で、さほどの混雑もなくスムースにスタートできた。
スタート直後はいきなり3箇所のアップダウンが連なり、もう歩いてる参加者も・・・
他人事だけど、完走できるか心配してしまうな。
3kmほど走ると海に面したコースに出て、遠~くにこれから渡る2号橋が見える。
「あんな遠くまで走んのぉ」
今回は初めての距離21kmだから、前半は8~9kph のジョギングペースに抑えることにしていた。
この大会の足切りタイムは唯一
「折り返し点 9.7km に1時間20分で達しなかった走者は、その地点から折り返し。 ゴールの制限時間はなし。」
というもの。 (切り上げ折り返しでも最後まで走らせてくれるルールに、この大会の暖かさを感じるね)
8kphで走ってりゃ問題なくクリアできる足切りタイムなので、余裕ヨユウ i(^o^)i
そして2号橋
こんな最高のマラソン日和に、こんな風景の中を走れるなんて、俺って運がいい。
この後3号橋、4号橋と渡り、1時間5分程度で折り返し点を通過した。
呼吸は全く乱れてなく、とてつもなく楽だ。
最近のトレーニングはトライアスロンがターゲットなので、バイクの後にランをセットにして走っている。
バイク後のランはいつも辛いんだけど、今回はランだけなので 何とも楽しい。
そんな楽さを味わってたら、欲が出てきた。
「ここでちと、ペース上げてみるか」
ここまで9kph ほどで走っていたが10~11kphに上げてみると、前走者を次々にパスできるようになる。
「こりゃあ 気持ちいいな」 ・・・ 調子に乗った ・・・
そこで先ず最初のトラブル発生。
「トイレ行きたくなったぁ」
幸い2号橋を渡り返した先に公衆トイレがあるのを往路で確認してたので、文字通り駆け込んで セーフ ―(_ _)-
しかしこのタイムロスを取り戻すべく、焦って更にペースアップ。
12kmポストを越えて、いよいよ未知の距離に踏み込んでいった。
13kmポストで「あと7km」の声がかかった。
「あれ、ハーフマラソンと言いながら、21.1kmじゃなく、20kmなんだ」
などと思いながら走ってると、両大腿の内側になんとも言えない感覚が育ち始めた。
張りというか、疲労の塊りというか、なんとも妙な感じだ。
そしてその感覚は徐々に脚の背面に回りこみ、16kmポスト付近では脚の後ろ側全面が覆われた。
呼吸は全くきつくないのに、全く「ハアハア」言ってないのに、足だけが動かない。
脚を後ろに蹴りだすことができないので、腕を振って身体をねじる反動で足を前に出すしかない。
全くおかしな走りになってしまい、スピードはガタ落ちだ。
それでもなんとか18kmポストまでたどり着き、「あと2kmくらいなんとかなるか」と走り続けた。
ゴールで待つKazuには走りながら携帯で 「あと15分くらいはかかるかも」と連絡。
19kmポストを通過し 「よし次はゴールだ」 とヒョコヒョコおかしなフォームのNori が行く。
そして次に現れたものは ・・・20kmポスト・・・
「なんだよ、やっぱ総距離は21kmじゃんかよ。 残り7kmと言った13kmポストの奴 責任とれ~(怒)」
しかもそこからは最後の登り坂。
怒りをパワーに変えながらの登坂も、もうスピードは7kph代しか出せない。
持久系のスポーツは、レース中もトレーニング中でも、頭は暇なのでよく自分の声が聞こえてくる。
弱Nori 君 「ここまででもう充分だよ 歩いてしまいな」
強Nori 君 「最後まで走り続けろ。 “絶対歩かない” が信条だろ」
普段のトレーニング中は前者 弱Nori君 の声に同意することが多い ゞ(- -;)
しかしこれまでのレース本番では必ず 強Nori君 が勝者になっている。
今回も例外ではなく、ヘンテコリンなフォームながら2時間19分かかって、なんとか走り続けてフィニッシュ!!
ゴールで待ってくれていた Kazu に最初に言ったことは 「なめてた」 という後悔の言葉だったよ。
さて、軽く考えていたハーフマラソンからは、いくつかの教訓をもらった。
・コースの距離は事前に正確に把握すること
・レース前の水分補給は気温を考慮すること (今回は前回の8月並に摂っていたので、摂りすぎてトイレのロスに繋がった)
・レース前にはその距離を事前に走破し、ペースを確認しておくこと。
全て当たり前のことだが、当たり前にやってなかったことが失敗の原因だと、猛反省させてくれたレースでした。
<最後に>
スムースな大会運営を行って頂いた大会スタッフとボランティアの皆さん
沿道から応援いただいた天草の方々
私設のエイドステーションを開設して補水や補給食を提供していただいた方々
大変お世話になり ありがとうございました。
今回はランナーと車の接触事故がありましたが、こんなことで次回が中止になることなく
これからもこの素敵な大会が続いていくことを切望しています。