Nori log

日常のちょっとした出来事を写真で残しています
3年の上海駐在を終え、今は日本の良さを再認識中

イゼナ88 レース編

2015-11-08 14:59:19 | レース/トレーニング

11月1日(日)に沖縄の伊是名島で開催されたトライアスロンに参戦してきた。

Swim ; 2km,  Bike ; 66km,  Run ; 20km

Total ; 88km のミドルディスタンスは初挑戦になる。

当日は薄曇りから時々晴れの絶好なコンディション下で、伊是名ビーチから9時にスタートが切られた。

 ←コースマップ クリックで拡大

 

<Swim編>

43分 210番台/485完泳者

(もうSwimは苦手種目じゃなくなったな)

 

1周1kmの三角コースを反時計回りに2周回するレイアウト。

全面にコースロープが張られており、更に等間隔でフラッグまで立てられている。

今年新設されたという消波ブロックは、泳ぐコースを空けて設置されている。

海水は透明度が高く、少々離れた選手でも視界に捉えることができる。

こんなに泳ぎやすいコースは初めてだ。

気温21℃、海水温24℃ と、コンディションも最高だし。

以前参加された方のblogを拝見したところ 「潮流がきつい」 とあったが、今回は感じなかった。

 

スタートはウェーブではなく、500人超の選手が一斉に沖縄の海に飛び込む。

最前列ながらアウト側からスタートしたので、最初はさほどのバトルに巻き込まれることもなかった。

前回まで無かったという新設の消波ブロックまでは水面が穏やかで泳ぎやすい。

ブロックを過ぎるとやや海面がざわつきだし、少々泳ぎが苦しくなってくる。

そして全員が目指す第一ターンへのアプローチでは密集してのバトルが始まった。

 

トライアスロンを始めた2年前はちょっと体が当たると 「あ すいませ~ん」 みたいに引いてたけど、

3シーズン目ともなると、しつこく絡んでくる奴は腕で押しのけ、何回も足に触ってくる奴は激しいバタ足で蹴散らすくらいのことはやるようになってきた。

密集バトルは第2ターン過ぎまで続き、一周目の終わりくらいになるとやっとバラけてくる。

 

一旦砂浜に上がり時計を見ると21分台と、自分としてはいいタイムだ。

2周回目に入ると泳列は長く伸び、自分のペースで泳げる時間が増えてくる。

そうなるとこのコースの楽しさが見えてきた。

ナマコ、カラフルなヒトデ、近づくとあわててサンゴの陰に飛び込む小魚達。

透明度の高さから空中を泳いでいるような感覚にも浸れる。

「いいコースだな~」

そして何人かをパスしてスイムアップ。

 

「タイムは?」 と時計を見ると 「 ?? 26分 ?? 」

どうやら他泳者と当たった時にストップボタンが押されてしまったようだ。

しょうがないので時計モードに戻し、スタート時間からの経過時間でペースを計るはめになった。

 

そして第2のトラブル。

スイム終盤から尿意を催してきたので、トランジットエリア横のトイレに駆け込み、2分程度のタイムロス。

 

<Bike編>

2時間29分 300番台/481完走者

(2回のピットインで大きく順位を落とす)

 

島の外周を5周するコースはややキツの坂が2ヶ所程度で、1周14km当たりの獲得標高は150mと、さほどではない。

←本会場の海浜公園をスタートしてコース1周分の標高グラフ クリックで拡大

一部路面が荒れていたり道幅が狭い区間はあるものの、全体的に走りやすい。

ギタラ展望台前後では海の遠景が望めるが、その他は期待してたほどの眺望は ないかな。

 

タイムロスはありながらも、まだ半分以上のバイクが残っているトランジットをスタート。

濡れたウエアに当たる風はやや寒いくらいだが、最初の上りにかかるとちょうど良い感じになってくる。

2周目に前回の西海で知り合いになった最高齢79歳のT山さんに追いついた。

「T山さん 捕まえたっ」 「あっ 捕まっちゃった」 とは、50代と79歳の会話では ないな(^^;)

 

走っていると沿道から多くの声援を頂いた。

鍋を叩いての声援、三味線、がんばれ~/ファイト~の声援。

ありがたいです (^^)

 

後になって分かったことだが、当日の沖縄タイムスの号外に写真が載っていた。

左上写真の右端に体の半分だけだけど

 ←クリックで拡大

これだけ見てトップ集団と誤解する人は ・・・ いないかな?

 

   

今回のBikeは調子がいい。

脚の重みだけでペダルを回しているような感覚で、楽~に漕げている。 「これは いけるか」

が ・・・ 好事魔多し

 

突然お腹が グルグルグルうぅ~

1km程度先にトイレが見えたので、2回目の緊急ピットイン。

 たまたまここは試走時に撮ってた写真 裏の屋根がトイレ

ここで4~5分のタイムロスは 痛いなぁ

2回のピットインはBikeパートに加算されるため、上記の情けないタイムと順位になってしまった。

Runへのトランジットに入ると既に多くのBikeがラックに下げられており、かなり順位を落としたことを実感させられた。

 

<Run編>

2:09 210番台/462完走者

 (これならRunも苦手種目から外してもいいか)

 

Bikeコースが環8ならば、Runコースは環7 といったレイアウト。

1周10kmのコースを時計回りにスタートし、一周したら反時計回りに折り返しとなる。

ここのコースの特徴は、とにかくアップダウンが激しく、20kmでの獲得標高は380m 。

スタートから8km地点(復路では12km地点)に1kmほどの平坦な直線があるが、その他は全て上りか下り。

既に68kmを泳ぎ/ペダルを回してきた選手達に立ちはだかる、最後にして最強の対戦相手だ。

←Run全コースの標高グラフ クリックで拡大

 

トランジットを出た時点で3時間13分と、自己予想タイムよりかなり早く走り出すことができた。

スタートしてすぐにRunの折り返し点が見えるのだが、もうそこを通過している選手がいる。

「俺より10kmも先を行ってんのか~ぁ」

まあ、それを気にしててもしょうがない。 とにかく走るか。

Bike のダメージはさほど脚に重くはなかったが、折れ曲がりながらの上りはやはり辛いもんだ。

8~9kph くらいのジョギングペースでヨチヨチと。

 

走り出して間もなく バッビューン とトップの選手がすれ違って行った。 早っえ~ ( ゜o ゜)

それを皮切りに、続々と前走者がゴールに向かっていく。

そして Nori はゴールから遠ざかる方向へ走っていく。

 

対面折り返しのコースは自分の前後走者がどれくらいいるのか、ある程度分かるんでいいね。

そして見ず知らずの対面走者がハイタッチを求めてきたり、同じチーム同士は励ましあったり。

 

折り返し点は今回の宿である民宿まる富の前。

Kazu や宿の方々から声援をいただき、元気なふりして走り抜けたよ。

そして沿道からの声援も沢山いただき、だんだんと伊是名が好きになってきたぞ。

 

12km地点でT山さんとすれ違う。

「ゴールで待ってますよ」 と声をかけると、いつものニッコリ笑顔が返ってきた。

 

以前にトライアスロンの記事で、ある女優の手記を読んがことがあるが、

「オリンピックディスタンスまでは楽しいばかりだったけど、ミドルになると “早く終わって~” って感じ」

と書かれていた。

「自分もそうなるかな」 と思っていたが意外と  「ミドルも楽しい♪」

もちろん上り坂では歩きたくなるくらいに苦しいが、「進み続けてさえいれば、ゴールは確実に近づいてくる」 との呪文で乗り切る。

そして遅いながらも、ジワジワと順位を上げていくことができた。

後半にスピードを上げられたし、“練習は裏切らない”ことを実感したよ。

 

ついにゴールの陸上競技場に入り、子供達のハイタッチ攻撃を浴びた後  フィニッシュ !!

    

ここでも 「笑顔でゴール」 の至上目標は達成 ♪

 

ゴールゲートの上にはタイムが電光掲示されていて、5時間22分の表示が目に入った。

必達目標 ; 6時間15分   努力目標 ; 6時間

こんな弱気な目標しか立てられなかったのに、いい意味で裏切ってくれたよ 俺の身体。

今回は自分を褒めてあげてもいいだろう。

そしてまだ及び腰だった “来年はロングディスタンス挑戦” の決心もこの瞬間についた。

 

更に念願目標である “総合で半分以上の順位” は ・・・ 5分届かずw

ピットインがなければ楽にクリアできていたのになぁ

まっ、実質のスピードはついてきてるんで、来年にはクリアできるだろう。

 

そしてT山さんもゴール。

いつものように 「完走するあなたが一番」 のTシャツを着た奥様の車椅子を押してのフィニッシュ。

そこにいる皆に感動を与える瞬間だ。

 

前回の西海では僅かにタイムオーバーとなり、とても悔しい思いをされたのだろう。

その後かなりの練習量を消化されたことは、お手紙で伺っていた。

そして今回は制限時間に20分以上の余裕を残してのゴール。

79歳でも尚進化を止めないアスリートは、来年80歳での完走を目指されるそうだ。

来年そのときに、この場所に居たいものだ。

そして 「 “イゼナ88” だから、次の目標は88歳で完走ですよねっ」 と言ってあげたい。

(困ったような笑顔が容易に想像できるが(^^)

 

 

 

最後に

 

伊是名島の皆様へ

総出で大会の準備や運営をされ、島民と同数に近い私達を受け入れ、レースでは多くの声援で背中を押して頂き、

本当に ありがとうございました

とても楽しく、まるで別世界に居るような思いをさせていただきました

こんな大会は初めてです

 

伊是名が大好きになってしまったので、また必ず  帰ってきますね

コメント
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