初めてのイゼナ88参戦
レース以外で楽しかったこと、あるいはちょっと迷ったこと、等々を、
今後参戦を検討されている方に少しでも参考になれば と思い、書き残しておきます。
<参加申し込み>
抽選ではなく先着順で出場が許可される。
今回は6月1日のエントリー開始から2日も経たずに受付終了となったので、早めの申し込みを。
<Bikeの輸送と本人達の移動>
Bikeについては持参するにしろ送るにしても、梱包するケースかバッグが必要になる。
今回は熊本でお世話になっている自転車店にバッグのレンタルがあり、それを利用させてもらった。
熊本からの飛行機は1日1便。伊是名島までのフェリーが出る運天港は那覇空港から約80㎞。
沖縄は鉄道がなく、バスで運天港までは2時間50分かかり、Bikeは載せてくれない。
Bikeを伊是名まで往復発送すると、それだけで2万円ほどかかる。
以上から今回はBikeを手持ちとし、那覇空港でレンタカーを借りることにした。
ワンズレンタカーで、楽天から予約すると3.5日で9千円。
https://www.ones-rent.com/shop/detail.php?location_no=0258-001
あまりの安さに「これって1日の料金じゃないのか?」と疑ったほどだ。
店舗で格安の秘密を聞いてみたところ、中古車を利用しているのでロープライス化できるとのこと。
今回は14万km以上走ったホンダ・シビックだったが、移動と運搬だけを求めているので充分だ。
熊本からの便は那覇到着が12:40。 運天港から伊是名島へのフェリーの最終便は15:30。
当日の伊是名入りは綱渡りの時間なので、今回は金曜日に運天港に近い名護市へ前泊とした。
宿は ゆがふいん おきなわ というホテルで、 “ゆがふ” とは “全ての幸せ” という意味らしく、豊年満作を祈願してもいる言葉のようだ。
2人1泊で1万6千円と普通の値段だし、広めの角部屋で快適だった。
そのうえ、使える飲食店は4店に限られるが1人2千円の金券が付いており、実質1万2千円の宿泊費となる。
これはリーズナブル感が高いな。 (シーズンによって違うとは思うけど)
夕食はその金券を使ってホテル近くの “夕焼市場”
まあ普通の居酒屋だけど、茎まで食べれる海ブドウが美味しかったな。
翌土曜日は車で30分かからない運天港まで移動し、車は港近くの駐車場に預けた。(1日500円)
フェリーには早めに乗船したほうがいい。
今回は室内席が確保できずに屋外席に座っていたが、波が高くて飛沫が最上階の席までかぶってきた。
しょうがなく半分は室内で立っていたが、揺れる室内は辛かったな。
まあ1時間の船旅だから、なんとかなったけど。
伊是名島の仲田港に近づくと嬉しい歓迎が待っている。
小中学生がエイサーやトライアスロン音頭で迎えてくれるんだ。
なんか楽しいことが始まる予感がするね。
<宿泊>
伊是名島に上陸して、今回の宿 民宿まる富 に向かう。
4月と早くに予約したので、港から徒歩5分と極近の宿が取れていた。
港とメイン会場の体育館や陸上競技場は近接しているので、この近さは嬉しい。
部屋はまあ、広いとは言えない。 シャワー・トイレ・洗面所は少ないので、とても快適 とは ちと言い難い。
でも宿主のおとうさんはシーサーを優しく太らせたみたいな風貌で、よく話しかけてくれる。
(但し言ってることの30%くらいしか理解できなかったけど ・・・)
そしてこの日の宿泊はほとんどがトライアスロンの出場者やサポーターで、常連客も多く、
「みんな仲間」みたいな雰囲気が漂っていてワクワクした気分にさせてくれた。
宿選びは港に近いに越したことはないが、離れていても車での送迎があるので、さほどの問題はないだろう。
今回はT山さんが宿泊していた “いずみ荘” に伺ってみたが、港から徒歩15分くらいか。
宿の駐輪場には数十台のBikeが並んでいて、これだけ集まるとまた、楽しいだろうな。
<参加受付>
レース前日の受付は、事前に郵送されてきた参加受理証だけを持って体育館に向かえばOK。
車検はないのでBikeやヘルメットを持っていく必要はない。
受付も名簿に○を付けるだけの簡単なもので10秒もかからず、これまで参加した6大会の中で一番シンプルだった。
(ちなみにこの大会参加にはJTUの登録も必要ない)
「お帰りなさい」 か いいね
今回はそう言ってもらえる資格はないが、これだけでも来年また来たくなる。 いや 帰ってきたくなるね。
参加賞はよくあるTシャツではなく、襟付きのポロシャツと小さ目のキャップで、なかなかカッコいい。
<補給食について>
オリンピックディスタンスまでは補給食の必要はないが、ミドル以上からは必須となる。
補給タイミングと量は結構悩んだが、事前にBikeとRunを続けての練習を3回行って、下記のタイミングとした。
一回につき150~170kcalのジェルを補給したところ、最後までへばることなく走り続けられた。
但しこれは体質/体重やスピード等によって変わってくると思われるので、事前に試してみることをお勧めします。
Runではゼッケンベルトに2本のジェルを入れたが、重さでベルトが下がるのに悩まされたので、
Bikeウェアに着替えて背中のポケットを使ったほうがよかったかもしれない。
<レーススタート時間>
今回は9時スタートと適度な時間だったが、毎回変わるらしい。
満潮の潮止まりの時間にSwimを合わせるので、前回は7時スタートだったとのこと。
<トランジット>
この大会のトランジットは2ヶ所に分かれている。
Swimはメイン会場から4kmほど離れた伊是名ビーチで、ここにBikeへのトランジットを設営する。
Swim Upして脱いだウェットスーツ等は受付でもらったトランジットバッグに入れておけば、大会側がフィニッシュ地点まで運んでくれる。
フィニッシュ地点のメイン会場側トランジットはRun用の設定を行う。
注意すべきはBikeとRunの用品を混同しないようにすることだね。
それと補給食やドリンクの振り分けも お忘れなく。
<レース>
暖かい島民皆様の声援を受けて、レースを楽しみましょう。
<レース後>
第4の種目と言われるアフターパーティーだが、これがとてつもなく楽しい。
Nori にとっては最も得意な種目だ。
食べ放題の食事が提供され、ビールや焼酎も飲み放題!!
18時からのスタートと聞いていたが、17時にT山さんから「もう始まってるよ」の電話を受けイソイソと出かけた。
一応18時からは表彰式が行われ、T山さんは最高齢完走者賞を見事に勝ち取られたよ♪
T山さんがこの島で愛されているのは、最高齢だからだけ じゃあない。
この島は中学校までしかないので、レースのボランティアなどは小中学生が中心となる。
T山さんはエイドステーション等でサポートしてくれる彼らに感激し、毎回率先して選手達の感謝の気持ちを集め、島に手渡している。
本当に 尊敬できる方だ
そして本日の4種目めが始まる ♪
最初は座って見てるが
太鼓でテンションが盛り上がり
エイサーになるともう
のってきた選手やサポーター、そして地元の方々も混じって踊りだす。
昼間あんだけ体力使ったのに、どこにこのエネルギーを残してたんだ こいつら。
と思いながら Nori & Kazu もその中で はじけていた。
(後からT山さんに 「年甲斐もなく」 なんて笑いながら言われたけど(^^;)
そして踊りの群集の中にはいつしか肩に手をかけたトレインができて、会場内をグルグル走りまわる。
その列は会場内に留まらず、ステージの上までも登り通り過ぎる。
聞いてはいたが、この雰囲気はすごい。 とてつもなく楽しい♪
出し切ったはずの体力の陰にこれだけの予備が隠れていたなんて ・・・ そこにはもう伊是名を大好きになってしまった自分がいた。
<レース翌日>
名残惜しい気分で宿の方にお別れを言った。
この島の人達は 「また来てください」ではなく、「また帰ってきてください」と言う。
帰ってきたい場所がまた一つ 増えたな。
フェリーに乗船する際、一人に2本の紙テープが渡される。
船の別れは時間が長い。 別れを惜しむ時間が続く。
テープが千切れて風に舞い、楽しかった場所が徐々に遠ざかっていった。
このときもう既に 来年再参戦の意思は固まっていた
「また帰ってくるね 伊是名」