初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

映画「カルメン故郷に帰る」

2011年05月06日 21時40分58秒 | Weblog


アメリカ・ハリウッドの

テクニカラーによる「総天然色映画」に

影響されてか松竹で総天然色映画の

制作が考えられていました



撮影に使われたフィルムは

冨士リバーサル・外式発色でした

この方式はテクニカラーの

フィルム3本使う方式とは違って、

1本のカラーフィルムですから

カラーキャメラを特別に

用意しなくても白黒用キャメラが使えました。



撮り終わって現像処理された

フィルムは正像(陽画)ですから

劇場用のフィルムを大量に焼き付けるのに

非常に手間がかかったそうてす




「カルメン故郷に帰る」は全編ロケーション撮影でした

冨士リバーサルフィルムは感度が低い上にディライトタイプ

だったのではないでしょうか

タングステン・ライトの照明のセット撮影では

露出不足なったのではないでしょうか




このカラーフィルムは色の偏りがあったり

初のカラー映画制作でトラブルの予測が

できないので

カラー撮影と同時に白黒フィルムでも

撮影して、初の総天然色映画「カルメン…」

と並行して今までの黒白映画「カメメン…」も

用意されていたようです



劇場での初公開は総天然色映画でしたから

この「カルメン故郷に帰る」白黒版は

陽の目を見ませんでした