劇映画の撮影カメラが大きくて
テレビ映画制作のカメラが小さいのですが
普通写真の世界でもカメラの大小がありました。
学校の卒業行事の一つに集合写真がありました。
写真師さんが校庭に集まった卒業生の前に
大きな写真機、組立暗箱(くみたてあんばこ)を
構えます。見たこともない大きな組立暗箱を
前に、写される生徒は皆緊張したのでした。
町の写真館でも、写場に大きなアンソニーカメラが
使われていました。
卒業式のカメラ、組立暗箱も写真館のアンソニーカメラも
原板はフィルムではなく、ガラス乾板(かんぱん)が
使われました。
乾板を使う組立暗箱は、学校の卒業記念写真のほかに
映画撮影所の映画制作の現場でも、
映画館のウィンドに飾られる宣伝用写真の制作にも
使われていました。