
母親は早速、炬燵を用意してくれて
温かいうどんを食べさせてくれました
ここ満洲の気候は、日本の優しい気候とは
全く、違うことがよく判りました…
ここで、新京の住居の
構造を思い出してみます…

住まいは4LDKの平屋でしたが
窓が、日本のガラス戸とは違い
各部屋の硝子窓は、全部、二重窓です。
秋が来ると、新聞紙を巾10センチぐらいに
切って、テープを作ります…
メリケン粉を水に溶いてそれに
石鹸の破片を混ぜて糊を作ります
糊を塗った新聞紙のテープを
ガラス窓の隙間に目張りとして貼っていきます
… … …
メリケン粉の糊に石鹸を混ぜるのは
春になって、目張りの新聞紙のテープを
窓から剥がしやすくするためです。
