初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

テレビスタジオ 上

2009年02月12日 21時29分21秒 | Weblog
  映画は最初、活動写真と言われていました。
手回しのキャメラが輸入されて野外で活動写真が作られ始めました。やがてフィルムの感度も上がって雨天でも仕事ができるように屋内にセットを組んで、電灯(ライト)で照明しました。強力なアークライトも使われました。喜劇のギャグにされる監督はメガホンで演技指導をしながらの撮影でした。まもなく、アメリカから音声の入った俳優さんのセリフが聞こえるトーキー映画がやってきます。
 スタジオの壁を音声のために防音にして、カメラも機械音を防ぐために、キルティングの防音カバーを着せました。少し音が漏れました。ミッチェルBNCという防音の完全なキャメラもありますが、日本には輸入されませんでした。戦後、ドイツからアリフレックスが輸入されました。これには完全に防音できる装置(ブリンプ)がありました。あまり静かなのでフィルムが回り出すとキャメラの前面に赤いランプが点滅するようになっていました。映画の場合はスタジオに映像が先行しているところに、あとから音声が参加してきました。

 テレビのスタジオは、録音スタジオ(ラジオのスタジオ)に映像のカメラがあとから入ってきたといえます。映画の場合と逆になります。映画のスタジオの床は土の地面でしたが、録音スタジオは床がフローリング(リノリューム張り)です。そのフローリングの上にセットを置いてドラマを収録しました。照明器具は床に置かずに、天井から照明バトンと呼ばれる金属製の腕木にぶら下げて、バトンは天井からモーターとワイヤで吊り下げられています。スタジオのフローリングの床の上には何も置かずにカメラドリーが自由に動き回れるようになっています。

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