初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

テレビの台本

2009年04月01日 17時47分30秒 | Weblog
  テレビの台本はB4の紙を半分の折って、B5サイズの袋綴じで、謄写版のガリ版刷りで作られていました。

映画の台本は、一枚の一頁で和文タイプでしたが、テレビの台本は袋綴じで謄写版のガリ版刷りでした。

 テレビのカメラマンは左手でカメラのパン棒を持ちます。そのパン棒に、アルミ板にスプリングで止めるようにした「台本ばさみ」が取り付けてあります。

 今演技している台本の頁を、左手の親指で押さえて、カメラのファインダーを七分。台本を三分くらいの割合で見ています。カメラマンの右手はフォーカスノブを握っています。

 あまり台本を見ていると、ファインダーのなかの大写しの俳優さんのピントがボケたり、いなくなったりしますから、台本もファインダーも適当に見なくてはなりません。

 だから、台本は袋綴じにして、頁をめくりやすくなっています。

 これはカメラマンだけでなく、副調整室内の映像スイッチャー、音声技術者、照明技術者にもめくりやすい方がいいのです。
 
 ドラマの始まる前に打ち合わせがありまして、そこで、俳優さんの動きとサイズの打ち合わせがあります。

 俳優さんのサイズは、
Up(大写し),BS(少しルーズなサイズ),WS(腰のベルトが写るくらいのサイズ),FF(頭から足の先まで入るサイズ)など…。

使用カメラ番号を記します。
AカメラならA
BカメラならB
①カメラなら1
②カメラなら2
と記して、自分のカメラ番号に赤鉛筆で印をつけたりします。

印は2Bぐらいの鉛筆でボールペンは使いません。本番直前に台本の訂正ができなくなるからです,

テレビの脚本家、藤本義一、花登筺(「やりくりアパート」「番頭はんと丁稚どん」「細うで繁盛記」)は原稿を書くのが早いのです。打ち合わせの喫茶店でも思いついたらスラスラと書いていました。

花登筺は原稿は早いのですが、悪筆でとても読めません。テレビ台本を作っている印刷所の一人が、この原稿を解読できていました…。

 次は音楽番組の台本の話になります…。
 


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