初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

小説と京都

2009年02月20日 18時31分06秒 | Weblog
 「京都新聞」に連載されていた内田康夫の「壺霊(これい)上・下」を読み終えました。主人公浅見光彦の京都を舞台にしたトラベルミステリーで四条河原町の高島屋百貨店の名店街などが描写されています。京都生まれの私は舞台となる地名を読むとその町並みが目に浮かんで、あそことあそこは、どのくらい離れているかとか頭の中に地図が浮かんできます。

 京都を舞台にした作品をよく読みます。澤田ふさ子の「公事宿事件書留帳シリーズ」(主人公、田村菊太郎)、「足引き寺閻魔帳シリーズ」(闇の仕事師4人と1匹の犬)、「高瀬川女船歌シリーズ」(主人公、謎の居酒屋、宗因)木屋町筋や三条大橋が出てきます。
 浅田次郎の「活動写真の女」は、太秦の映画会社、夜の木屋町、大文字山の麓、神楽岡町などの描写、「輪違屋糸里」「壬生義士伝」には伏見、島原、壬生が出てきます。

 本を読んでいて、河原町三条の朝日会館の東郷青児の壁画を思い出しました。当時の朝日会館は横に広い一階に急勾配の二階席の洋画封切り館でした。ヒチコックの「ダイヤルMを回せ」(グレース・ケリー)をここで見た記憶があります。

 東郷青児画伯が、朝日会館の壁面が正面に見える旅館の物干し場から、望遠鏡で作業している絵師に号令をかけている写真を新聞で見ました。
 
 ブルーを基調にしたパステル調の壁画は見事でした。
二十年ほどしてこのユニークな壁画の傷みもひどくなり、壊されてしまいました。
隣の聖ザビエル天主堂の教会もなくなりました。名物の二つがなくなりました。

 聖ザビエル天主堂と河原町五条にあった聖ヨハネ教会堂はともに明治村にいってしまいました。残念です。

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