初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

フィルムカメラ

2009年02月21日 20時37分01秒 | Weblog
  父親が最初に買ってくれたカメラは中古の「ベスト・ボケット・コダック」V.P.Kでした。このカメラは私が生まれる前、大正元年に世界的なベストセラーとなりました。レンズは色消し二枚張り合わせの単玉(たんぎょく)で、日本では「ベス単」という愛称でした。「ベス単、フード外し」というソフトフォーカスの技法が日本で編み出されました。このカメラのフィルム装填は裏ブタが開かなくて、底ブタを開けて、狭いところにフィルムを入れる方式でした。このカメラのベスト判フィルムは、スプールの軸が細い真鍮製で、細い軸にフィルムが巻かれていましたから、カーリングが強く、フィルムの平面保持が悪かったようです。

 このベストセラー機を追いかけて、ドイツではテッサーレンズ付きの「ピコレット」や、日本の小西六「パーレット」(現・コニカ)が発売されました。
 
 V.P.Kの後にオスカーバルナックのライカが登場します。ライカもM3が出るまでフィルムの装填方法はV.P.K.の方式と同じでした。しかもライカは35ミリフィルムを暗室でマガジンに詰めなくてはなりませんでした。

 コダックレチナが出現して、マガジン方式からアルミケースなどにフィルムを入れたパトローネがコダックから発売されました。これは素晴らしいアイデアでした。 このパトローネ式を採用した35ミリカメラが以後、多数出現しました。

 ライカや、コンタックスのマガジン方式の利点は、カメラ内でマガジンのフィルムの出入り口が大きく開いてフィルム巻き上げが軽いこと、パトローネはフィルムの出入りに遮光用のテレンプに触れるのでフィルム巻き上げが少し重くてフィルムに傷が付く心配などです。

 私は一度使ったパトローネにフィルムを詰め直してよく使いました。二、三度使えました。ダークバックの中でコツがあるのですがパトローネの軸を押すと、パカッと開きました。絆創膏やセロテープで軸にフィルムを止めて巻き込みます。

 そのうち、トロピカルパッキングの名称になってパトローネが開かなくなりました。フィルムを取り出すときパトローネをオープナーで壊さねくてはなりません。パトローネの再利用はできなくなりました。

 パトローネが麻薬の容器になるとの噂を聞きました。
 

 

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