初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

人間の眼はプレ防止

2009年03月07日 20時30分03秒 | Weblog
  学生のころ、国産のカラーフィルムが初めて現れ、併せて「現像キット」も発売されました。期待に胸を膨らませて、説明書通りの手順で処理を行いました。
 仕上がったカラーを見て、唖然としました。風景の影の部分が紫色で、陽の当たる部分が少し赤っぽくあがりました。目で見たような景色と違っていました。

 このフィルムの感色性が人間の感色性より青と赤に広く伸びていて風景の色温度に敏感に反応した結果と思われます。やがて、色々と改良されてゆきますが…。人間の目の感色性は青と赤が意外に低いのです。

 昼間の風景の色温度は6000K、5900Kで、夜の居間の電灯の下で3200K位でしょうか。目はそのときの光景にホワイトバランスを無意識に合わせてしまいますから、色の偏りが分かりません。また、瞳孔を閉じたり開いたりして明るさを調節します。

 カラーフィルムもカラーテレビの映像もそれを見る人にとっていいかわるいかです。カラー放送の色配分は、目の特性に合わせて赤30%、緑59%、青11%で合計100%としています。

 人間の目が融通が利くということは、暗くなれば、瞳孔を開き、明るければ瞳孔を絞ります。人間の目がそのときの適正露出に合わせてしまいますから、露出を計算するの露出計が必要になり、色温度を測るのに目で見て分かりませんから、色温度計が必要になります。

 人間の目のすごいことは、全力疾走しても見える景色がぶれないということです。デジタルカメラのCCDシフト方式のプレ防止より高級な視神経切り替えを脳のなかでやっているのでしょうか。

 この人間の目に対抗するようにマラソン中継では、大型中継車にジャイロの防震雲台で行いますし、フィールド競技ではステディカムという装置を使います。

 あるときテレビを見ながら硬いおかきを食べました。おかきをバリッと噛んだときに、テレビの画面がグラッとプレました。一度お試しください…。








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