初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

カクテルパーティ効果

2009年03月06日 17時58分37秒 | Weblog
  テープレコーダーで自分の声を録音するとびっくりします。日頃、自分の声は分かっているつもりですが、口の中や骨伝導の響きなど複雑な経路で耳に聞こえているのでしょう。それが、いったん自分の口から声が出て、レコーダーのマイクで録音されるとあんな声になるのでしょう。それと、自分の録音テープを聞きますと、周りの雑音も大きく録音されていて驚きます。録音スタジオは、できるだけ外部の雑音を拾わないような設計になっています。

 立食パーティなど、大勢の集まりのなかで、遠くから自分の名前を呼ばれると聞き取れますし、親しい人との立ち話も支障なく語り合えます。病院の待合室で自分の名前を呼ばれると、大勢の話声の中から自分の名前が浮かび上がります。若いママがわが子の泣き声や話し声が聞こえます。

 これらは、カクテルパーティ効果といわれて、自分が関心のある音は聞こえますが、関心がない音は聞こえないのです。

 しかし、機械はこのカクテルパーティ効果はありません。雑音の多いところで、技術者は苦労します。
 野球場のキャッチャーの後ろに半円形の集音器(パラボラ)が見えます。ピッチャーの投球を受けるキャッチミットの音、返球のピッチャーのグローブの音など。
 テレビの公開番組「笑っていいとも」では舞台の前面に棒のようなものがときどき写ります。あれは指向性の強い「ガンマイク」と呼ばれるマイクで、向けられた狭い場所の音を拾います。もちろん、司会者のタモリにはピンマイクがつけられています。生番組ですから補助的に用意されているのでしょう。

 人間の耳もマイクも、雑音の多い周りを音を同じように捕えているのでしょう。耳にはいった音は、脳で必要な音だけを選択しているのでしょう。すごい構造です。

 余談ですが、インタビューの訪問番組で、

 「はじめてお目にかかります…」

と言います。訪問先のゲストの胸を見ますと、すでにピンマイクがついています。
あれは、なんとか写らないようにできなのでしょうか。

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