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経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■■【時代の読み方・週末版】 この一週間の出来事 平成28年7月30日(土)

2016-07-30 13:14:05 | 【話材】 ビジネス関連

■■【時代の読み方・週末版】 この一週間の出来事 平成28年7月30日(土)

  文字数制限のため、週を前半と後半に分けて掲載しています。週の前半は、すでに発信されていますのでナンバーをご参照くださると幸いです。

   http://keieishi.dgblog.dreamgate.gr.jp/c2245.html

 一週間の出来事・映像に見る話題

 時代の流れを時系列的に見ると、見えないものが見えてきます。NHKの放送や新聞・雑誌などを見て、映像も交えて、お節介心から紹介しています。

 この一週間、何があったのか、一括しましたので、見落としたニュース等をご覧下さると幸いです。


 前日までのバックナンバー ←クリック

 一年365日、毎日が何かの日です。
 季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。
 これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
 独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

■ アナログ放送終了日 天神祭 7月24日

 2011年7月24日正午にアナログ放送が終了し、デジタル放送に完全移行しました。懸念されていた混乱も少なく、関係者はホッとしたでしょう。

 わが家にはアナログの録画機が複数台あり ・・・・・<続き


■ 味の素の日 7月25日

 1908(明治41)年7月25日に、東京帝国理科大学(現在の東京大学理学部)教授の池田菊苗博士が、「グルタミン酸塩を主成分とせる調味料製造法」の特許を取得しました。それを記念して「味の素の日」が制定されました。

 池田博士は、うまみの主成分が ・・・・・<続き


■ 日光の日 7月26日

 「日光を見ずして、結構と言うなかれ」という言葉がありますが、それほどすばらしいところであるという形容でしょう。

 この日光を820(弘仁11)年7月26日に訪れた弘法大師が「日光山」を命名したのを記念して、7月26日が「日光の日」と制定されまた。

 日光東照宮の隣に ・・・・・<続き


■ スイカの日 7月27日

 7月27日は「スイカの日」です。スイカの縞模様を綱(つな)に見立て、「つ(2)な(7)」(綱)とよむ語呂合せから来ているそうです。

 スイカは「西瓜」と書くことはよく知られています。この漢字は、中国語のすいかに由来しますが ・・・・・<続き


■ 世界肝炎デー 7月28日

 7月28日は「世界肝炎デー(World Hepatitis Day)」です。2010年5月の世界保健機関(WHO)総会で制定されました。

 ことの始まりは、C型肝炎の啓発がきっかけで、2008年に世界肝炎アライアンスの「世界肝炎デー」です。

 肝炎とは ・・・・・<続き

■ 白出しの日 7月29日

 7月29日は「白だしの日」です。1978年に愛知県安城市の七福醸造が「白だし」を製造販売したことを記念して制定されました。同社名の「七」をひち(7)」、「福」を「ふ(2)」「く(9)」と読ませてこの日に決められました。

 白醤油のメーカーだったことから、白醤油や淡口醤油に ・・・・・<続き


■ 梅干しの日 住吉祭 7月30日

 昔から「梅干しを食べると難が去る」と言われていますが、語呂合わせで「なん(7)」が、「去る(3)(0)」」で、7月30日は「梅干の日」です。和歌山県みなべ町の東農園が制定をしました。

 梅というと、なんといっても「南高梅」が筆頭と言われています。商標に関する法律で、地域団体商標制度ができて、その認定第一弾が南高梅です。商標上では ・・・・・<続き


 

 国内外で、見落とせない、こんなことが予定されています。それを意識していますと、テレビや新聞、ネット情報を見るときに、見落とさずに情報を入手できます。

7月24日(日)

 国際:自動車F1ハンガリーGP決勝


7月25日(月)

 日本:景気動向指数(内閣府)、貿易統計(財務省)、改選参院議員任期満了、3カ月予報(気象庁)
 米国:米民主党大会

7月26日(火)

 日本:企業向けサービス価格指数(日銀)
 米国:FOMC(27日まで)、住宅価格指数

7月27日(水)

 日本:一億総活躍・地方創生全国大会in九州(28日まで)

7月28日(木)

 日本:日銀金融政策決定会合(29日まで)
 欧州:独失業率・CPI

7月29日(金)

 日本:経済・物価情勢の展望(日銀)、鉱工業生産・出荷・在庫指数、消費者物価指数・労働力調査(総務省)、家計調査・有効求人倍率(厚労省)、商業動態統計(経産省)、住宅着工統計(国交省)、自動車生産・輸出実績
 米国:GDP
 欧州:仏GDP

7月30日(土)

 国際:IOC理事会(31日まで)

 2016/07/25

 今週の時事・経済関連や社会ニュースから、経営コンサルタントの独断と偏見で、解説にならない解説をお届けします。

 ロシアの国を挙げてのドーピング問題は、大変残念なことです。「国を挙げて」という部分に着目されていますが、私は、選手がドーピング逃れを承知で行っていたという報道に、スポーツマンらしからぬところがあることに懸念しています。最終的な裁定が、今週末、IOC理事会で決定されることになっています。

 日本の経済面では、景気動向指数他、重要な経済指標が今週発表されます。憲法改正を前面に出さず、維新などにそれを言わせようという安倍首相のやり方が好きではありません。それが徐々に進行して行き、憲法改正を周辺から進めてゆくのでしょう。都知事選も大詰めとなり、ミニ国政選挙態勢で各陣営が活動しています。

 先週、共和党大会が開催され、トランプ氏の出馬受諾および施政方針演説が行われました。今週は、民主党退会が予定されています。クリントン氏がどの様な政策を発表するのか、トランプ氏がTPPに反対表明しましたが、TPPに後ろ向きなクリントン氏も同様に明言するのでしょうか。


 

■■ 内閣府認証特定非営利活動法人・日本経営士協会  ←クリック

 日本経営士協会は、ご存知かと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。プロコンサルタントから超初心者まで「共業・共用・共育」しています。

 あなたも仲間になりませんか?当方で、紹介状をお書きします。


【 注 】
【今日のブログ】や「映像」は、閲覧と発行時間が異なる場合には、掲載ブログとは異なるブログが表示されたり、リンクが切れていたりすることがあります。



【 注 】
 このコーナーは、【映像に見る今日の話題】欄として独立しました。

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◆◆【時代の読み方】 日本政府新経済対策の事業費は?

2016-07-29 06:52:35 | 【話材】 ビジネス関連

◆◆【時代の読み方】 日本政府新経済対策の事業費は?

 時代の流れを時系列的に見ると、見えないものが見えてきます。NHKの放送や新聞・雑誌などを見て、お節介心から紹介しています。

◆【映像】 日本政府新経済対策の事業費は? 2016/07/25

 累積債務は、ヨーロッパで懸念されているイタリアやスペインなどと比べてもダントツに日本がトップです。そのような中、財政健全化をめざす日本政府は、新たな経済対策の事業費について模索をしています。

 政府の新たな経済対策として、将来の成長につながるインフラ投資・子育て支援策を重視し、次のような課題を提起しています。

 ◇ 大型のクルーズ船が利用できる港湾整備
 ◇ 働く人や企業が支払う雇用保険料の引き下げ
 ◇ 育児休業中の親に支払われる給付金の支給期間の延長

 国の財政支出で行うインフラ整備や政府系金融機関による民間プロジェクトへの融資など、全体で20兆円を超える規模を考えています。その一環として、上記に対して3兆円程度の財政支出をするようです。

 まだ、財源問題があり、その見通しのない中、ばらまきや公共事業偏重ではなく、智慧の粋を絞った、国民のための政策であって欲しいと強く願います。 <映像

  ※ 時間経過により映像リンクが切れることがありますので、その際にはご容赦ください。

 【映像に見る今日の話題】欄が独立しました。

【 注 】
【今日のブログ】や「映像」は、閲覧と発行時間が異なる場合には、掲載ブログとは異なるブログが表示されたり、リンクが切れていたりすることがあります。

時事独善解説 全  般 独断と偏見で、今、世の中で何が起こっているのかを解説
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経営時事用語 ビジネスパーソン 時代の流れを理解するために不可欠な用語を解説
独善解説集 ビジネスパーソン 上述「時事独善解説」のバックナンバーをご覧いただけます

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■■【連載 経営トップ15訓】 第5訓 社員の希望・要望に耳を傾け、その本質を考える

2016-07-28 13:15:13 | 【心 de 経営】 経営のヒント

■■【連載 経営トップ15訓】 第5訓 「社員(会員)の希望・要望に耳を傾け、経験からだけでそれを否定したり、無視したりせず、無心になって、その本質を考えてみる」

 
経営コンサルタント歴40年を記念して、経営トップの皆様だけではなく、経営士・コンサルタント・士業の先生方にもご参考になると信じ、ここにまとめてみました。

 グローバルな視点の経営者・管理職 



線-孫悟空



経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる


 経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。

 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。

 

第  訓
社員(会員)の希望・要望に耳を傾け、経験からだけで
それを否定したり、無視したりせず、
無心になって、その本質を考えてみる

■ 企業の問題・課題は社員に聴け

 経営コンサルタントという業務を職業にしていると、いろいろな企業に接することになります。それらの中には、自社の問題点を理解できていない企業やトップもいますが、大半のトップは、何が自社の問題点かを解っています。中にはその解決策までわかっている企業が多いのです。

 そのことからもわかるように、社員に問題意識のある会社では、トップだけではなく社員もが問題点を認識していたり、解決策を持っていたりします。

 従って、われわれ経営コンサルタントは、定期的に顧問先でヒアリングといって、社員の個別面談を行います。彼らの声に耳を傾ける一方、トップには、社員に問題意識を持たせることの大切さを再認識させるように働きかけをします。

■ 社員の声を上手に聴く

 トップが、社員の言動を軽視して、自分の考え方を押しつけるだけであると、社員のモラールは上がりません。トップの考えが、いつでも正しいとは限らないからです。

 ある企業のトップは、社員の声に耳を傾けようと一所懸命です。ところが、社員のいうことと自分の考えが異なると、折角社員が声を上げているのに、自分の考えを押しつけることになります。その結果、社員は何も言わなくなってしまいます。

 またあるトップは、社員から提案があると「非常に良い提案だと思うよ。君がリーダーとしてその問題に取り組んでくれないか」と低姿勢で応対をします。

 この対応は、一見すると「良いトップ」というように見えますが、社員の反応は異なります。「うちの会社では、何かを提案すると、すぐにその提案者にやらせようとする。言い出しっぺは、常に余計な仕事を抱えることになってしまう。もう、何も提案をしないようにしよう」ということになり、社員が声を上げなくなってしまいました。

 社員(会員)から声が上がってきたら、それを、経営的視点でもって咀嚼するようにしてはどうでしょうか。

■ トップの声は社員に届いていない

 社員(会員)から上がってくる声の多くは、すでに実施したことがあったり、進行中であったり、これから実施しようとしていることです。頭ごなしに、「そんなことは解っている」と大声を上げてしまっては、社員は口を噤んでしまいます。

 その様な声が上がる時というのは、トップの考え方や方針、経営理念や経営計画などが社員に徹底できていないことが多いのです。折角種々の施策をとったり、実施しようとしてのにもかかわらず、社員(会員)が理解や認識できていないのでは残念なことです。

 なぜその様なことが起こるのか、問題・課題の本質を追究しなければ、違った形で、再び社員が不満を募らせることになりかねません。

 また、その様なときに、トップが自分の考えをすぐに返すよりは、社員(会員)に考えさせることによって、社員(会員)自身が気づくことがあり、一方ではトップにも新たな発想が生まれるかもしれません。

 平素から、クリティカル・シンキング的な発想をし、ロジカル・シンキングにより目の前の事象や今後について考える癖をトップとして持つ必要があります。

 


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■■【連載 経営トップ15訓】 第6訓 「社員(会員)の質・量の向上を常に意識し、退職者を極力出さないようにする」

2016-07-23 17:32:34 | 【心 de 経営】 経営のヒント

■■【連載 経営トップ15訓】 第6訓 「社員(会員)の質・量の向上を常に意識し、退職者を極力出さないようにする」

 
経営コンサルタント歴35年を記念して、経営トップの皆様だけではなく、経営士・コンサルタント・士業の先生方にもご参考になると信じ、ここにまとめてみました。

 グローバルな視点の経営者・管理職 



線-孫悟空

経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる



 経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。

 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。

 

第  訓
社員(会員)の質・量の向上を常に意識し、
退職者を極力出さないようにする

■ 日本型経営を見直す

 日本型終身雇用制という言葉は死語と言っても過言ではないほど昨今では使われなくなりました。それだけ日本でも労働の流動性が高まってきています。大学や専門学校等を卒業した人の50%もが何らかの事情で離職したり、就職しないでいるショッキングな状態でもあります。

 社員一人を採用する費用は、その人の給与の2倍またはそれ以上を要するといわれます。学校を卒業しても、そこで学んだことがすぐに職場で活かせるわけではありません。何の教育もしないでいると労働生産効率が低いままであり、非効率です。そこで新入社員研修を行う必要性が生まれます。

■ 雇用関連費用の大きさを認識する

 中小企業では、大企業のような新入社員研修制度のないところが多いでしょうが、先輩がOJTを通じて行うことが多いでしょう。先輩社員は、当然のことながら、本来自分の業務に専念するよりは効率も下がります。そこで機会損失が発生します。その費用は莫大なものになっているかもしれません。

 これらのことを考えると、一旦社員として雇用したら、その社員に終身働いてもらうことが好ましいといえます。社員も高齢化すると生産性が低下することもありますが、まだ働けるうちは働き続けてもらえる制度が、社員の退職を防ぐことになります。従来の終身雇用制を現代風にアレンジしたものを、ここでは「新型終身雇用制」と呼ぶことにします。高齢者の生産性は、報酬等で調整するなど、その対応策を考えて、新型終身雇用制をしくなどの方策を講じれば、新型終身雇用制のメリットは大きいはずです。

 その制度により、雇用が安定すれば、社員の労働力は低下せず、生産性も人件費に見合ったものとなります。すなわち企業は安定的に成長します。「数は力なり」という言葉があるように、社員数が多いことは企業力を向上させます。

■ 会社は大きくすれば良いのか?

 では、社員数が多ければ多いほどよいのでしょうか?

 利益にも適正利益という言葉があるように、社員数など企業としての適正規模があると考えて良いのではないでしょうか。残念ながら企業や組織における適正規模に関する研究はまだ不十分ですが、急激に社員の増加が行われると管理が伴いません。管理職の質が問われるので、その部分を見ながら、適正規模を考えることができるはずです。

 すなわち企業の成長を考えると、社員研修の重要性を再認識することができます。管理職の教育だけではなく、管理職予備軍の教育により、社員数が将来増えても対応できるようにしてこないと、社員数と管理の質のアンバランスから経営に失敗する道に踏み込まずに済みます。

 教育により「良質な人」が増えると、そこから生まれてくる商品・サービスの良質化が進みます。すなわち「良質な物」ができるようになるのです。その様に生産性が上がると金融機関は黙っていません。無担保・無保証で低金利の資金が入りやすくなります。収益性も高まります。すなわち「良質な金」が入って来るようになるのです。

 このようにして、経営品質が高まると「良質な情報」も入り、益々生産性が上がり「良質な時間」を手に入れることができるようになるのです。

 すなわち「人・物・金・情報・時間・その他の経営資源」の善循環が始まるので、竜巻現象(スパイラル現象)が起こり、廻りを巻き込んで企業は上昇気流の乗ることができるのです。

■ 「数は力なり」 量と質の善循環

 これは、私どもの経営コンサルタント団体でもいえます。会員数が増えると、専門性という面でもバリエーションが増え、益々専門性が高まり、それに伴い質も高まってゆきます。

 経営環境の変化から、企業が求めるニーズも変化して来ています。高いレベルのコンサルティングが求められているのです。そのために、有能な経営コンサルタントでさえも一人ではそのニーズに対応できなくなってきています。クライアントのニーズに応え、満足度を高めていただくためには、専門性の高い経営コンサルタントによる組織的な対応が必要なのです。

 組織的な対応により質の高いコンサルティングを提供できるようになります。それに伴い、クライアントがクライアントを紹介してくれるようになってゆきます。知名度が高まると、新たに有能なコンサルタントが入会するようになります。

 企業が竜巻現象を起こせるように、私どものような団体でも「量が質を高める」善循環に繋がるのです。トップの業務の中でも「トップ営業」の重要性を常に意識をして、人脈作りを平素から行う必要があります。

■ 無償の愛

 世の中には、自分の主張はするけど、自分は人に迷惑をかけていることすら気がつかない人もいます。その様な人の多くは、相手の好意にも気がつかず、感謝の念を持つこともありません。

 親は子供に対して無償の愛を提供することにより、子供はすくすくと育ってゆきます。

 近年、いじめが、横行とまではいきませんが、マスコミを賑わすことが多い社会現象の一つです。親が親になりきれず、泣き声がうるさいなどと親の本分を忘れてしまってしまっているのではないでしょうか。

 親が子供に対して、これだけのことをやってやっているのだから、親の言うことをきいて泣き止んで当然だというギブ・アンド・テイクの考え方かもしれません。

 かつては、学校の先生も親の愛に近い、無償の愛で生徒に接してくれていたように思えます。残念ながら、多くの先生が近年はサラリーマン化してしまっているような気がします。

 残念ながら、私どもの経営コンサルタント団体でも、「会費を納めているのだから、協会は会員のためにもっと何かをしてくれて当然」という会員の見方が大勢です。協会もそれなりの努力をしていますが、会員の要望に充分に応え切れていないことも否めません。

 協会側にもそれなりの理屈はあるにせよ、謙虚に会員の声に耳を傾けるべきだと考えます。

 その一つが、会員の悩みや解らないことに応談しています。

 経営コンサルタントが持つ悩みなので、結構レベルの高い内容であることが多いのです。そのために、応談者は相当なるエネルギーを投じています。応談者も実はボランティアですので、無償で対応しています。もし、応談者が何かを求めるようでしたら、莫迦らしくてこのような協力をしてくれないでしょう。

 ところが相談者の中は、「キチンと対応してくれて当然」という考えでいるのか、「ありがとう」というひと言が言えないのです。

 相手の気持ちを考えられない人に、経営コンサルタントは務まりません。

 経営トップへの提言
 独立起業のABC
 経営トップ15訓
 経営戦略を考えるツボ - 時代の見方

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◆【経営コンサルタントのひとり言】”真”のプロとセミプロの違いは何?

2016-07-21 13:28:49 | 【専門業】 経営士からのメッセージ

◆【経営コンサルタントのひとり言】”真”のプロとセミプロの違いは何?

 
「プロ」といいますと、大半の人が、プロ野球やサッカーJリーグを連想するかもしれません。
 
 私の場合には、自分が40余年にもわたり経営コンサルタントという仕事をしてきました。ここ十年以上にわたり、若手経営コンサルタントの育成ということをライフワークとしてやってきています。
 
 ただし、「若手」というのは、年齢的に若いというのではなく、経営コンサルタント歴が若いという意味です。経営コンサルタントというのはプロフェッショナルな職業です。年齢や学歴は関係ありません。経験に基づく実力や実績がモノを言う世界です。
 
 近年、テレビ番組にプロと言われる人が出演し、お話をしてくれます。それが歴史や時事問題であることもあれば、経済に関する解説など、内容は様々です。私の場合には、自分が経営コンサルタントという仕事バカですので、この種の解説をしている人に、今回は話を限定したいと思います。
 
 多くの場合、頭でっかちな、理屈っぽさが目立つように感じます。難しいことを、さらに難しく話しているように思えるのです。
 
 一方で、難しいことをやさしく、わかりやすく話してくれる人もいます。
 
 両者の違いは、「”真”のプロと”セミ”プロ」の違いなのではないかと考えます。
 
 おそらく能力的には、両者は大差がないのではないでしょうか。しかし、自分の役割をキチンと理解しているかどうかが、その分水嶺でしょう。では、その分水嶺は何か、と考えたときに、「やさしく、わかりやすく伝える」ことに対する必死さの違いではないかと思います。
 
 難しい事項をやさしく、わかりやすく話をすることの重要性が解らない出演者は、スタートの時点でプロではないと判断できます。
 
「どの様な言葉を、どの様に使うとわかりやすいですか」「どの様に表現したら理解してもらえるでしょうか」等々を相手の立場に立って追求する度合い、すなわち、それに対する必死な取り組み姿勢が、結果として差に繋がっているように思えます。
 
 吉田松陰の言葉に、「至誠にして動かざるものは未だこれあらざるなり」という名言があります。松蔭は「取り組みの不充分さ」を指摘していると、多くの人は言葉として、抽象性をもった、観念的な指摘と解釈しているように思えます。
 
 しかし、松蔭は、それだけではなく、取り組むための方法論の選択のあり方や取り組みの質の問題等々、視点を変えていろいろな角度から思考したり、方法論を替えてみたり、と、徹底的な追求をしなければいけないう指摘しているのです。
 
 すなわち、工夫というようなテクニックな欠陥だけではなく、必死さが不足しているという指摘と考えます。私は、これを「必死差」という造語を用いて、若手経営コンサルタントの育成に今後も励んで行きたいと考えています。
 

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■■【連載 経営トップ15訓】 第7訓 「人格高潔であらんと常に努力をする」

2016-07-19 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営のヒント

■■【連載 経営トップ15訓】 第7訓 「人格高潔であらんと常に努力をする」

 
経営コンサルタント歴35年を記念して、経営トップの皆様だけではなく、経営士・コンサルタント・士業の先生方にもご参考になると信じ、ここにまとめてみました。

 グローバルな視点の経営者・管理職 


線-孫悟空

 

経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる




 経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。

 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。

 

第  訓
人格高潔であらんと常に努力をする

■ 企業イメージと第一印象

 「あの会社の商品なら安心だ」「あの会社の商品はどれを食べてもおいしい」等々の褒め言葉は、一朝一夕にしてできるものではありません。暖簾、ブランドの確立、すなわちブランディングは、信用の証でなければなりません。

 企業イメージの高揚として、CI(Corporate Identity)戦略というのがあります。企業イメージを浸透させるために、ロゴマークの統一的利用という基本から、コンプライアンスや文化活動など幅広い企業イメージ高揚戦略を総合した経営戦略の一つです。

 企業イメージというのは、瞬時にして変わってしまいます。東京電力株と言えば、かつては安定的に成長する優良株、高値株として、株の投資家が一度は買ってみたい株銘柄の一つでした。それが福島原発事故で、瞬時にしてそれまでの優良企業というイメージは崩壊してしまいました。

 かつて、一人の女性のうそがトヨタが自動車メーカーとしてのイメージを大きく崩されることに繋がったことがあります。その時に、トヨタはその女性が言うような事実はないことを証明することによって回復を始めました。当時販売を始めたばかりのレクサスは高級なサービスで販売を回復するという戦略も認められるようになりました。

■ 固定観念から離れる

 私たちは、第一印象で相手の人を判断してしまうことが多いです。しかし、それに固執していると、相手の人を正しく知ることができません。一方で第一印象は、平素の言動がそのまま反映されていることが多いので、平素から自分自身を鏡に映すことを忘れないようにします。

 それには、謙虚さが不可欠です。「自分はトップだから選ばれた人間なのだ」というような驕りは禁物です。謙虚に自分の言動を第三者の視点で見ることを心がける必要があります。それが結局「信用」を勝ち取ることに繋がるのです。

 ただし、謙虚さも度を過ごすと卑屈に見えたり、自信のないしぐさに見えたりします。やはりトップですので、威厳、といかないまでもそれなりの貫禄を感じさせることも大切です。ただし、それは作った所作ではなく、経験と実績に裏付けされた自信が滲み出てくるようなものでなければなりません。さもないと「うちのトップは本当に頼りになるのだろうか」と不安に思わせてしまうからです。

■ 信用を勝ち取る方策

 私たち経営コンサルタントにとっても、最も重要なことの一つが「信用」です。それを勝ち取る基本は「あの人なら信用できる」ということを常に証明し続けることです。とはいえ、それが難しいことです。

 クライアントの信用を勝ち取るために、契約後初めてクライアントを訪問したら、まず社員に挨拶をする機会を作ってもらいます。朝礼を励行している企業では、朝礼の時間にこちらが出向くことがポイントです。

 企業に経営コンサルタントが入ると言うことで、クライアントの社員は警戒をしています。その最初の挨拶で、相手を認め、自分の立場を理解してもらうことを述べるようにします。

 「○○社様のことを今後は”わが社”と呼ばせていただきます。わが社については私より皆様の方が先輩です。一方、私は色々な会社の色々なケースを見てきました。それを基に、わが社を良くする方策を皆さんと共に考えて行きたいと考えています」

 上記のような挨拶をすることを基本としています。

 すなわち、社長への提灯持ちではないことをキチンと伝え、平素から社長であろうと、取締役であろうと、是是非非で対応するようにします。ただし、相手も人間であることを忘れず、相手のプライドに傷を付ける言動はしないようにしています。経営コンサルタントといえども、上から目線は厳禁です。

 また、自分を大きく見せようと背伸びをし、虚勢を張るような言動も避けます。もちろん、虚偽をいうことも問題です。一旦うそをつくと、さらに次の嘘を重ねざるを得なくなることがあり、かえって信用を落とすことになります。

■ 真夜中の赤信号

 「真夜中の交通信号」ということが言われます。真夜中の人通りの少ない場所で赤信号になったときに、それを無視するか、信号が変わるまで横断することをしないかという判断です。

 私自身は、左右を確認して、車が来なければ渡っても良いと考えています。しかし、実際に渡ることはしません。そこで自分自身の精神力が試されているような気がするので、自分の精神鍛錬のつもりで待つようにしています。

 経営コンサルタントというのは、指導者ではなく支援者ですが、指導的立場にいることには変わりがないと考えます。人様に恥じない言動を平素から心がけていると、それが「信用」に繋がると確信しています。

 


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■■【連載 経営トップ15訓】 第8訓 密度の高い双方向コミュニケーションを心がける

2016-07-17 13:29:49 | 【心 de 経営】 経営のヒント

■■【連載 経営トップ15訓】 第8訓 「各種会議を始め、全ての機会において密度の高い双方向コミュニケーションを心がける」

 グローバルな視点の経営者・管理職 

 


経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる


 経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。

 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。



第  訓
各種会議を始め、
全ての機会において密度の高い
双方向コミュニケーションを心がける

■ 「人間関係」問題が女性社員のストレスに

 ビジネスパーソンであれば、コミュニケーションの重要性はキチンと認識していると思います。ところが、人間関係というのは、複雑であり、微妙でもあります。「人間関係」というのは、女子社員がストレスを感じるトップ項目でもあります。

 人間関係のこじれの原因の多くは、誤解であったり、無理解や情報不足などのコミュニケーションに起因することが多いので、平素からの言動に注意が必要です。

 社員(会員)は、それぞれが特質をもっているし、それが強みとなっている社員(会員)も多いのです。平素から、社員(会員)に対して敬意をもって接すると、人間関係も良好に保たれ、彼らからの情報が入りやすいというメリットもあります。

■ 企業と会議 - 会議は気づきの場

 企業においては、会議が多すぎたり、非効率であったりと会議に対する批判は多いですね。しかし、会議は不可欠な面もあります。部門間の調整であったり、新規プロジェクトの選定やその推進についての話し合いであったり、問題・課題の取り組みに三人寄れば文殊の知恵と言いますが、知恵を出し合ったりと、様々な面で会議は有益です。

 会議を論ずるときには、会議のコスト、とりわけ機会損失という面でのコストや利益ということを忘れてはなりません。

 会議の進め方で見ると色々なところに問題があります。

 会議でなくて、他の方法で代替できる場合があります。一堂に会する時間や労力、費用、機会損失などを考慮すると、会議でなくても良いでしょうし、テレビ会議システムを利用するなどの代替方法を採ることもできるでしょう。場合によっては文書決裁という方法もあり、会議そのものを亡くすことができるかもしれません。

 しかし、会議として必要な場合には、メンバーを最小限に絞るとか、事前に資料を配付しておくとか、審議に集中するための工夫をするとか、効率を高める方法があるので、その際用に取り組むべきです。

 会議のメリットは、他の人、とりわけ部門が異なったり、地域性、年齢、社歴等々の違いを実感できる場でもあります。自分とは異なった考えや意見を持つ人とから直接それを聞くことにより、自分自身の考え方を見直す契機にもなります。会議は気づきを得る場でもあるのです。

■ 双方向コミュニケーションの重要性認識

 会議を通して、相手の人柄や専門的知識・情報の新しい発見があることもしばしばです。言葉を直接交わしたり、聞いたりすることにより、発見の頻度や内容の質は一層高くなります。

 一方的に聞くだけではなく、こちらが聞きたいことに対して答えてもらうことにより、自分の考えとの違いや同意点などを知ることができます。これが双方向コミュニケーションの長所です。

 コミュニケーションには色々な手段があります。昨今、ビジネスパーソンにとって不可欠といえるほど一般的になっているのがメールです。メールについても様々と言われています。

 「最近の人は、隣の席の人にすらメールでコミュニケーションをとる」という声をしばしば聞きます。私は、「記録」という観点で、例え自分の秘書に対してでもメールを送るようにしています。その上で言葉で補足をします。

 受けた側は、忘備用のデータとしてそれを利用できますし、進捗チェックをする時に自分でも利用できます。

■ コミュニケーションのトラブル

 日本語力というか、国語の力が落ちている昨今、表現力が乏しかったり、まずかったり、行間を読めなかったりといろいろなところで相互に誤解が生じたり、無理解が発生したりとコミュニケーションにおけるトラブルが頻発しています。

 業務上に於いても、コミュニケーションの質が原因であることがあります。

 その一つとして、営業日報や報告を挙げてみましょう。日報を書く側、報告をする側は、半ば義務として書いています。自分はよく解っているので、相手も同様と勘違いをしてか、そもそも読み手・聴き手のことを念頭においていないで報告している場合が多いのです。省略した部分が、読み手・聴き手にとってはキーワードであったり、それがないために誤解をしてしまったりと言うことは日常茶飯事です。

■ メールによるトラブル予防策

 メールなど文字情報は、半双方向コミュニケーションであり、それを双方向コミュニケーションと誤解している人がいます。日報も同じように誤解されています。一見双方向コミュニケーションに見えますが、書くときは、一方通行のコミュニケーションです。相手が読めば、一方の意図は他方に伝わります。ただし、完全な意図伝達になっているかどうかは解りません。

 営業日報は、ポイントだけに絞って記述し、後は口頭報告で補足します。聴き手は、日報に自分の言葉で加筆して、理解を補います。すなわち、文書と口頭による異なった報告手段を併用して、なおかつ双方向コミュニケーションにより相互理解を深めることが必要です。

 重複するようですが、双方コミュニケーションという観点では必要なことです。フェース・ツー・フェースによるコミュニケーションと併用することが、理解度を高め、誤解を招くことが少なくなるでしょう。



 

 

 

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■■【一口情報】 トクホと機能性表示食品の違い

2016-07-13 12:03:00 | 【話材】 ビジネス関連

■■【一口情報】 トクホと機能性表示食品の違い

 健康に良い食品でも、無許可で「この食品は胃がんに効果があります」などという表示はできません。しかし、食品の中には、明らかに健康に良い物が多数あります。

 トクホとは、正式には「特定保健用食品」といい、1991年に始まりました。消費者庁の管轄下の消費者委員会や食品安全委員会による、有効性や安全性の審査にパスしますと表示が許されます。しかし、審査に数年、費用も億単位となり、大半の中小企業には縁の遠い存在です。

 2015年に始まったのが「機能性表示食品」に関する制度です。こちらは学術論文など、一定の科学的根拠を示すことができれば、届け出制で表示できます。食品に含まれる成分の健康への効果を、広告やパッケージに表示することができます。届け出から受理まで数カ月で済みます。

 しかし、悪質業者が、無届けで表示しても一般の消費者には解らないこともあるでしょうから、われわれ庶民は騙されないようにしなければなりませんね。

◆ 知り得情報

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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 いす型からシート、枕に変貌

2016-07-12 13:39:45 | 【専門業】 経営士からのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 いす型からシート、枕に変貌

  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
  日本経営士協会 常務理事 関西支部長

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 常務理事」という重責を担うとともに「関西支部長」としても活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm

 

 ◆  いす型からシート、枕に変貌  ◆

   ~ マッサージ機、格安でも高機能 ~

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 かつてはチェア型が主流だったマッサージ機で、自前のいすの上に敷くシート型や首元に据えるまくら型などの商品が増えている。30万~40万円台が中心とされたチェア型と比べ、格段に値段が安いためで、最近では部位に特化したりヒーターを内蔵したりと機能性の高い商品も登場。高齢者に限らず幅広い世代の人気を集めている。
 

■人の手の温もり
 
 椅子に敷くシート型のマッサージ機は、シート内部に電動の「もみ玉」と呼ばれる球状の突起を備えるタイプが多く、コリをほぐしたい部分にシートを当てて使用する。従来の主流だったチェア型のような複雑な動きは出来ないものの、高額なチェア型と比べ、10分の1程度の価格で購入出来るのが魅力だ。
 
 健康機器などを製造するアテックス社(大阪市平野区)では、椅子に掛けて手軽に使えるシート型のマッサージ機「AX-HXT218」を販売。この機種は、「リズムたたき」と「ひねりもみ」という二通りの療法を同時に出来る。全ての「もみ玉」にヒーターを内蔵。人の手の温もりを再現した。温めながらマッサージの効果を高めるという。
 
 担当者は「椅子やソファーでくつろぎながら肩や腰をマッサージ出来ます」と話す。マッサージ機の販売などを手掛けるドリームファクトリ(大阪市北区)は、首や太もものこりをほぐすのに最適なまくら型のマッサージ機「Dr.Air3のマッサージピロ―」を販売している。
 
 高電圧をかけて電界を発生させ、治療する医療機器「電位治療器」などを製造してきた実績を商品開発に活かしたと言い、担当者は「家庭において頂きたいものを、よりお求めやすい価格で届けたい」と説明する。
 

■単価はアップ
 
 調査会社GfKジャパンによると、平成27年の家電量販店のマッサージチェア市場は金額ベースで前年から2割減少。逆に単価は伸び、27年の税抜き平均価格は22万7千円と5%のびた。
 
 これは比較的安いチェア型より低額なシート型などへの移行が進んでいるためとみられ、担当者も「チェアの需要の一部がシートにとられているのも一因」と指摘している。
 
 実際、シート型等簡易機種の市場は金額ベースで3割ほど増えており、担当者はシートは依然、プラス成長が続いている。と分析する。
 

■変わる売り場
 
 こうした消費者ニーズを反映し、大阪・梅田のヨドバシカメラマルチメディア梅田でも売り場の構成が大きく変化、チェア型の売り場が狭くなる一方でシート型の隣列スペースが増えている。「以前にはチェアを置いていたフロアに、今ではシートを置いています」と担当者。
 
 同店は、ひざ下全体をつかんでほぐすフジ医療機器(大阪市中央区)のマッサージ機や、オムロンのクッションマッサージャーHM-341なども人気だという。
 
              産経新聞 5月16日夕刊掲載記事より
 


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■■【連載 経営トップ15訓】 第9訓 「従来の延長線上での発想や先入観

2016-07-11 17:01:02 | 【心 de 経営】 経営のヒント

■■【連載 経営トップ15訓】 第9訓 「従来の延長線上での発想や先入観に固執せず、建設的なプラス思考で取り組む」

 経営コンサルタント歴35年を記念して、経営トップの皆様だけではなく、経営士・コンサルタント・士業の先生方にもご参考になると信じ、ここにまとめてみました。

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線-孫悟空

経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる



 経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。

 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。

 

第  訓
従来の延長線上での発想や先入観に固執せず、
建設的なプラス思考で取り組む

■ 人間は本能的に保守的

 どれ程革新的な人でも、現状の全てを変革しようとは考えていないでしょう。そこに落とし穴があって、従来の延長線上での発想となってしまいかねません。

 経営コンサルタントとしてクライアントを訪問した折に、「あれ、この人は変なやり方をしているな」「なぜ、この人はこの業務をやっているのだろうか?」と奇異に感じることがあります。

 それを問うと「これまで、このやり方で問題が起こったことがなかったから・・・」「先輩がやっていたので、そのまま引き継いでいます」という回答が返ってくることが多いのです。

 また、私どもは先入観に固執するところがあるように思えます。「あの人は、○○大学を出ているので、あの人がやっていることは間違いなかろう」と考えて、その人の行動をチェックしないことがあります。

 文書を書いた後、読み直し、訂正をした後で、再度確認をしているときに、それにもかかわらず変換ミスを見落としたり、誤字脱字に気がつかなかったりすることがあります。

 「人間はミスを犯す動物である」ということを忘れてしまうと、部下が同じミスを繰り返したときに「何度同じミスをやるのだ」とついつい叱責をしてしまいます。

 「人間はミスを犯す動物である」と諦めてはならないのです。現状を肯定してばかりいると、人間は進歩から見捨てられてしまいます。

 同じミスを再び起こさないために、方法論を変えたり、チェック方法を改善したりと、いろいろな方策をとってもミスは起こりがちです。単純ミスほど、そこから脱することが難しいです。また、単純ミスほどチック方法が限定されてしまいます。

 それは同じ思考回路でチックをするからです。企業においては、製造部門と検査部門とを別にするのは、思考回路が異なる人の目を通すことにより単純ミスの発生を防ごうとするからです。

■ 「新幹線理論」で自分を見る

 他の人や他の部署の意見を聞くなど、従来とは異なることをやることにより、気づきがあるでしょう。独善的な人は、同じミスのスパイラルの中にいて、それすら気がつかないことが多いのです。

 これを「新幹線理論」と言います。

 新幹線に乗ると、始めはその速さに驚きますが、やがて時間が経過して、車内で本を読んでいたり、パソコンに向かったりしているうちに自分が拘束で移動していることを忘れてしまいます。

 登りと下りの列車が交差するときに、車窓を走る相手の列車を見て初めて、自分が拘束移動環境にいることを再認識させられるのです。

 日常生活や業務上に於いても、気づきを得る契機をたくさん持つことが必要でしょう。例えば、講演会やセミナーに出席してみるのも良いでしょう。それらは「知識や情報の収集」と考えている人が多いかと思いますが、セミナー内容の大半は、どこかで聞いたことがあることが多いでしょう。

 「つまらなかった」と言ってそれを結論にするのは「マイナス思考」です。

 それでがっかりするのではなく、話の中から自分が新たな行動を起こす契機を見いだせるように意識して耳を傾けると、セミナーに参加した意義を見いだすことができるのです。

 自分がマイナス思考をしているということは意外と気づかないものです。それどころか、「自分はマイナス思考する人間ではない」とい込んでいる人ほど、マイナス思考をしていることが多いのです。マイナス思考だと思って、自分自身がマイナス思考をしていないかどうかを鑑みる契機を捨ててしまっているのです。

 過去からの延長線上でものを考えたり、マイナス思考をしていないのかどうか、常に自分自身に問いかけることが必要です。

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■■【連載 経営トップ15訓】  第10訓 「社員(会員)の協力はボランティア精神に基づく”好意”

2016-07-08 13:27:23 | 【心 de 経営】 経営のヒント

■■【連載 経営トップ15訓】 第10訓 「社員(会員)の協力はボランティア精神に基づく”好意”であることを忘れない」

経営コンサルタントを使いこなせないで 経営者・管理職と言えるか!! 

線-孫悟空

         経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる


 経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。

 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。


 
第 10 訓

社員(会員)の協力はボランティア精神に基づく”好意”であることを忘れない


■ 上から目線の回避

 一般企業の社員というのは、その企業のために仕事をし、その対価としての報酬を受け取るという契約です。社員は、上司の指示命令の下に活動するのが原則です。

 雇用側も社員も「労働と対価」の問題で、契約上では対等であると思い込むと、実は対等ではなく、上から目線で社員を見ていることになっていることが多いのです。

 社員は、雇用主の企業以外で働くことも選択できるのです。それにもかかわらず、たくさんある企業の中から、その企業を選び、そこで仕事をしてくれている事実を目を向けるべきです。そこにその人の「好意」を感じとり、感謝の念を持つことで、ようやく対等の目線で見ることができるようになります。

■ 経営コンサルタント団体のトップ

 私の処のような経営コンサルタント団体では、いわゆる労使契約とは異なります。会員に対して資格付与をし、それに見合った仕事を会員がクライアントに提供できるように支援していくことが役割です。

 社員に相当する会員は、法的には「社員」と呼ばれます。ところが一般の企業の社員のように指示命令で動く人達の集まりではありません。それどころか、「一匹狼」であったり、「一社の主」であったりするのですから、人の言うことに耳を貸すどころか、自己主張が中心な人達です。

 「会費というお金を払っているのだから、自分達がお客だ」という意識でもあります。理事長は、一般の企業の社長に相当するのですから、その人の言うことを素直に聞き入れてくれるかと思いきや、その通り実行してくれるわけではありません。それどころか、「お客に対して何という物言いだ」という反発すら受けます。

 「理事長は会員のための小使い」というような気持ちで接すると、上から目線で会員を見ることはなくなるような気がします。しかし「小使い」だからといって自分を卑下する必要はありません。「会員のメリット」を提供することが協会の任務であり、会員が活発にコンサルティング業務をできるような支援をすることに喜びを感じれば胸を張って仕事をすることができます。

 一般企業の役員といえば、高給取りで、重役出勤というイメージが強いです。ところが、私どものような団体では、役員である理事は無報酬のところが多いです。理事長や事務局長でも無報酬で業務に当たっています。

 無報酬の人達を使っていくことは、企業の役員の扱いとは異なります。「人を使う」という感覚ではなく、「理事さんに仕事をお願いする」という基本姿勢でないと、上から目線での口調になりかねません。

■ 部下の良いところを見る

 経営コンサルタントという本業を持っている理事ですが、全ての面でパーフェクトである人はほとんどいません。それぞれが長所を持ち、短所も持ち合わせています。

 その様な人達に仕事を”お願いする”には、上述のように上から目線で見ないことは当然のことです。私は、各理事の「良い面を見る」ようにしています。そして、それらを発揮できる業務を中心にお願いするようにしています。各理事は、自分の得意分野であったり、長所であったりする部分での業務ですので、比較的快く引き受けてくれます。

 中には理事長の立場から見ると、理事としての業務を充分にやりこなせていない人もいます。その場合にはコミュニケーションに気をつけます。

 「お願いする」という基本姿勢だけではその状況が改善されないことがあります。その場合にはフェース・ツー・フェースを基本とします。フェース・ツー・フェースによるコミュニケーションですと、メールなどとは異なり、相互に言い方を工夫し、感情を抑えるところは抑えるように自制心が働きます。

 一般企業のトップのように、叱責したり、大声を上げたりするのは、最後の最後の、最後の手段と心得るべきです。企業の役員なら、簡単には辞めることはありませんが、私どものような団体の役員は、会員として留まらなくても自分一人だけでもやっていけるような実力を持っていますので、退会しようと思えば、いつでも容易に退会できます。

 折角得た人材を、失うことは大きな損失です。

 平素から、相互の信頼関係を築いていることが重要です。しかし、信頼関係というのは永続するものではないので、常に信頼関係を高める努力を平素からしておく必要があります。


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■■【連載 経営トップ15訓】  第11訓 「基本重視の姿勢で、自己管理を忘れない」

2016-07-05 16:14:09 | 【心 de 経営】 経営のヒント

■■【連載 経営トップ15訓】  第11訓 「基本重視の姿勢で、自己管理を忘れない」

 
経営コンサルタント歴40年を記念して、経営トップの皆様だけではなく、経営士・コンサルタント・士業の先生方にもご参考になると信じ、ここにまとめてみました。

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 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。


 

第 11 訓
基本重視の姿勢で、自己管理を忘れない

■ スクエア・ツー・スクエア理論

 地震を経験したことのない人にとっては、大地が動く、揺れるということが信じられないと言います。

 「地に足がつく」という言葉があります。文字通り解すると、「大地に足がしっかりとついている」ということで安定しているという意味になります。ところが、一般的には、「あの人は地に足がついている」というときには、「堅実な人」というように、人の生き方やあり方の褒め言葉として使われます。

 「地」というのは、基本を意味します。「困ったことがあったら原点に戻れ」ということが言われますが、基本を大切にすることは、ビジネスだけではなく、全てのことに通じるでしょう。

 例えばゴルフを始めようとすると、地に足が着くように、自分にぴったりと合ったゴルフシューズを買うことが必要と考えます。ぴったりフィットしたくつを履いて、キチンとしたスタンスをとり、オーソドックスなグリップでクラブフェースを飛ぶ方向に直角に向けます。スイングは、バックスイングをゆっくりを行い、腰を使ってそのバネの力を利用してクラブを振り落とし、ボールに直角にクラブヘッドを当てて、頭を残したまま、フォロースルーを行う。

 これは、かつての名ゴルファーとして活躍したベン・ホーガンの「Square to Square」理論に基づいたゴルフの基本形です。

 基本を崩して自己流でゴルフを行うと始めは良かったとしても、成長があるところでストップしてしまいます。また、長い間にはスランプの時期を迎えることは、ゴルフだけではなく、全てのことに於いて通じることかもしれません。

 スランプの時に、何処が悪いのかを見極めて、修正することにより、早期にスランプから脱することができます。それが「基本に戻る」ということです。自己流では、何が基本なのか「ものさし」がわからないのです。例え解ったとしても、そのもの差しが正しいかどうかが解りません。

■ 複々線思考

 「当たり前のことが当たり前にできる」ことが重要です。ところが次第に初心を忘れ、創業時の意気込みがどこかに吹き飛んでしまっている経営者にしばしばお会いします。経営理念や創業期の思いをものさしにし、それを原点にすると基本(土台)がしっかりしているので、成長も、スランプからの回復もしやすくなります。

 基本の一つが、自己管理であり、その基本が「P-D-C-A」です。

 私の場合には、「(P-D-C)+SandA」と一般論とは異なることを基本にしています。「Plan-Do-Check」は同じですが、その結果「Action」に繋げるのではなく、Check内容を基に次の「Plan」に入ります。

 私どもの行動は連続していますので、計画Planと実績Doの結果を分析するCheckことをしたら、分析結果に基づき、その改善策の計画Planを立てるのです。そしてPlanの段階にも「Plan-Do-Check」が、Doの段階にも、Checkの段階にも同様に「Plan-Do-Check」があるのです。

 そして「P-D-C」の各段階で、それぞれを行うためのSchedulingや関係者との関係や方法論や思考方法のAdjustingが必要となるのです。

 私たちは、一つの仕事だけをやっているわけではありません。複数の「(P-D-C)+SandA」というスパイラルを並行的に行わなければ成りません。すなわち、私たちには「複々線思考」が求められているのです。

■ トップの自己管理

 複々線思考の下に、自己管理をします。その時に、個人なら「自分の生き方」とか「目指す方向」というものさしや羅針盤という基本と照らし合わせて、できる限り遠回りをせず、正しい近道を歩んでいくことが大切です。

 企業で言えば「経営理念」や「社是・社訓」等々が基本となるものさしです。

 トップとして、自分のものさしをもって、自己管理をしないと、周囲の人は親身になって誤りを指摘したり、アドバイスをしたりしてくれません。「トップは孤独である」と言われるように、その立場をキチンと理解し、自分を律していけなければトップの資格はないといえます。

 トップに限らず、経営コンサルタントに取っても重要なこととして「気力・智力・体力」という「三つの力」を大切にしたいと考えています。

 「智力」は経営コンサルタントに取って不可欠なことです。斬新なアイディアを提供できるためには、その源泉となる知識と智慧が必要です。これを合わせた力のことを私は「智力」と言っています。

 いくら智力を持っていても「体力」がないとトップの役割は務まりません。トップというのは、精神的なプレッシャーと共に、行動で社員(会員)に示すお手本ですので、行動力が必要です。行動力の源泉が「体力」であると考えます。

 しかし、体力があるだけでは行動力として力を発揮できるわけではありません。智力を持ち、体力があっても「気力」がないと、それを行動に移せません。行動し、結果を出すのがトップであり、プロフェッショナルです。

 三力(みりょく)のあるトップは魅力的です。



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■■【経済の読み方】何が起こった2016年6月を時系列に見る

2016-07-03 20:23:13 | 【話材】 ビジネス関連

■■【経済の読み方】何が起こった2016年6月を時系列に見る

 世の中の動向は、アラカルト的に見ることも大切ですが、時系列的に見ると、また異なった面が見えてきます。
 ここでは、これまでブログ掲載してきました内容を、月単位に、コンパクトにまとめてご紹介します。

※ 月により文字数が多くなりますと、分割掲載することがあります。

◆ 京都の夏は「はも」料理 2016/06/29

 京都の人にとって、「はも」はなくてはならない食材と聞いています。しかし、関東ではあまりはもを食べる機会がなく、逆に関西に行ったときに、「はも」のお吸い物などで食すると、「京都の夏の味覚」を実感します。ふわふわした食感は、あまり類似食材がないだけに、京都の伝統を感じます。

 ゆでた「はも」に梅肉を添えて食べる「はもおとし」は、梅の爽やかさと見た目の美しさに「これが京都!」と感じます。その「はもおとし」を京都市卸市場で、無料で振る舞われるといいますので、京都好きの私などは、誘われてしまいそうです。毎日100人限定で7月3日まで味わえます。

 京都の「はも」は、徳島で水揚げされたものが多いようですが、青森が有名です。アナゴの仲間ですので、京都の人とは異なる食材としては、お寿司などで、意外と食していると思います。

 ちなみに「はも」は「魚へんに豊」と書いて「鱧」という感じが使われます。少々、水を差すようですが、古名は「ハム」「ハミ」といい、蛇類の総称だそうです。何かで知ったのですが、全長2mにもなる大魚もいるそうです。 <映像

 今週一週間を見るポイント 2016/06/27

 先週は、イギリスとEC離脱ニュースで、参院選も影が薄くなってしまうほどでした。それだけ影響が大きいことなのでしょう。いろいろな人が、いろいろな形でコメントしていますので、素人の私などの出る幕ではないので、控えることにします。

 EC首脳会議が6月28日火曜日に予定されています。今後、ECとイギリスとの駆け引きが始まり、今のペースで行きますと、2年後には正式にイギリスが離脱することになるのでしょう。

 外国為替市場も株式も、あまりに影響が顕著で、リーマンショックを超える変動さえもありました。グローバル経済への影響が大きく、アメリカの金利見直しはますます実施しづらくなってきました。そのような中、アメリカではGDP、個人所得・消費など重要数値が発表されますが、今回の発表はそれが加味されていませんので、なんとなく空虚な数値発表のように思えてしまいます。

 同様に日本でも日銀短観、消費者動向、物価指数等々の重要な数値を含む発表が相次ぎますが、先週来の世の中の状況とはかけ離れた数値が出てくるのでしょう。参院選も自民党が過半数を超えるという予測も出てきていますが、勢いに乗りますと、与党やその周辺の政党で三分の二を超えるというようなことにもなりかねないかもしれません。今後の野党の結束の見直しなど、頑張り次第では、なんとかなるかもしれません。

6月26日(日)

 国際:新パナマ運河開通
 欧州:スペイン出直し総選挙

6月27日(月)

 国際:国連事務総長、イスラエル首相と会談、テニスウィンブルドン選手権
 日本:大相撲名古屋場所番付発表

6月28日(火)

 日本:閣議
 米国:GDP
 欧州:EU首脳会議

6月29日(水)

 国際:G20エネルギー担当相会合
 日本:商業動態統計(経産省)、2015年国勢調査抽出速報集計結果発表
 米国:個人所得・消費


6月30日(木)

 日本:鉱工業生産・出荷・在庫指数(経産省)、住宅着工統計(国交省)
 その他:フィリピン新大統領の就任式

7月1日(金)

 日本:日銀短観、消費動向調査(内閣府)、全国消費者物価指数、家計調査・労働力調査(総務省)、有効求人倍率(厚労省)
 米国:新車販売
 欧州:ユーロ圏失業率
 その他:中国製造業PMI

7月2日(土)

 その他:オーストラリア総選挙


 ”真”のプロとセミプロの違いは何? 2016/06/21

「プロ」といいますと、大半の人が、プロ野球やサッカーJリーグを連想するかもしれません。

 私の場合には、自分が40余年にもわたり経営コンサルタントという仕事をしてきました。ここ十年以上にわたり、若手経営コンサルタントの育成ということをライフワークとしてやってきています。

 ただし、「若手」というのは、年齢的に若いというのではなく、経営コンサルタント歴が若いという意味です。経営コンサルタントというのはプロフェッショナルな職業です。年齢や学歴は関係ありません。経験に基づく実力や実績がモノを言う世界です。

 近年、テレビ番組にプロと言われる人が出演し、お話をしてくれます。それが歴史や時事問題であることもあれば、経済に関する解説など、内容は様々です。私の場合には、自分が経営コンサルタントという仕事バカですので、この種の解説をしている人に、今回は話を限定したいと思います。

 多くの場合、頭でっかちな、理屈っぽさが目立つように感じます。難しいことを、さらに難しく話しているように思えるのです。

 一方で、難しいことをやさしく、わかりやすく話してくれる人もいます。

 両者の違いは、「”真”のプロと”セミ”プロ」の違いなのではないかと考えます。

 おそらく能力的には、両者は大差がないのではないでしょうか。しかし、自分の役割をキチンと理解しているかどうかが、その分水嶺でしょう。では、その分水嶺は何か、と考えたときに、「やさしく、わかりやすく伝える」ことに対する必死さの違いではないかと思います。

 難しい事項をやさしく、わかりやすく話をすることの重要性が解らない出演者は、スタートの時点でプロではないと判断できます。

「どの様な言葉を、どの様に使うとわかりやすいですか」「どの様に表現したら理解してもらえるでしょうか」等々を相手の立場に立って追求する度合い、すなわち、それに対する必死な取り組み姿勢が、結果として差に繋がっているように思えます。

 吉田松陰の言葉に、「至誠にして動かざるものは未だこれあらざるなり」という名言があります。松蔭は「取り組みの不充分さ」を指摘していると、多くの人は言葉として、抽象性をもった、観念的な指摘と解釈しているように思えます。

 しかし、松蔭は、それだけではなく、取り組むための方法論の選択のあり方や取り組みの質の問題等々、視点を変えていろいろな角度から思考したり、方法論を替えてみたり、と、徹底的な追求をしなければいけないう指摘しているのです。

 すなわち、工夫というようなテクニックな欠陥だけではなく、必死さが不足しているという指摘と考えます。私は、これを「必死差」という造語を用いて、若手経営コンサルタントの育成に今後も励んで行きたいと考えています。


 今週一週間を見るポイント 2016/06/20

 今週の注目点は、6月23日(木)の行われる、イギリスがEUに残留するのかどうかに関する国民投票の結果でしょう。EU残留を主張する議員が殺されるという凶悪犯罪があり、僅差の現況で投票に影響が出るのかどうか、同情票が集まるのか、逆に離脱派にプラスに働くのか、注目されます。

 EU離脱となれば、それが世界経済に大きく影響を及ぼすといわれています。もし、かろうじて残留することになったとしても、EU残留メリットの大きいスコットランドで、独立問題の釜首が再び持ち上がってしまう心配もあります。

 AIIB第1回年次総会が北京で2日間の日程で開催されます。中国の独壇場となる雰囲気が強烈に出るのか、インドや韓国などの顔が立つような発言で、それをカモフラージュするのか、見物です。

 あまり目立たないところかもしれませんが、新パナマ運河が開通します。これにより物流時間の短縮が期待されます。因みに、この建設には日本の技術が貢献しています。

06月19日
 日本:18歳選挙権施行
 欧州:自動車F1欧州GP決勝

06月20日
 日本:貿易統計(財務省)、コンビニ売上高

06月21日
 日本:金融政策決定会合議事要旨(日銀)、粗鋼生産

06月22日

 日本:参院選公示(投開票は7月10日)

06月23日
 日本:沖縄慰霊の日、景気動向指数(内閣府)
 欧州:EU残留を問う英国民投票

06月24日

 日本:企業向けサービス価格指数、金融政策決定会合の主な意見(日銀)、3カ月天気予報(気象庁)

06月25日
 国際:AIIB第1回年次総会開幕(26日まで)
 日本:東北六魂祭(青森市、26日まで)

06月26日
 国際:新パナマ運河開通
 欧州:スペイン出直し総選挙

◆ 
イチローvsローズとアーロン 2016/06/18

 イチロー選手が2016年6月15日に日米通算の安打数を4257本としました。賭博問題で永久追放処分を受けているピート・ローズの持つ大リーグ通算最多安打記録を、これからも上回り続けることになります。大リーグ通算3000本安打もターゲット圏内です。

 球場の電光掲示板に、イチロー選手の日米通算安打数とローズ氏の通算安打数が紹介され、スタンドのファンが立ち上がって大きな歓声と拍手を送ったと報じられました。

 本人は、「ここにゴールを設定したことはないので、実はそんなに大きなことという感じは全くしていない。何も大したことはない」と淡々と話したといいます。

 それに対してピート・ローズは「高校時代のヒット数を加えた数字を計算に入れたヒット数と比べても意味がない」と、イチロー選手の偉業を認めようとしませんでした。

 もちろん、イチロー選手の4257本というのは、彼の高校時代のヒット数が加算されているのではなく、日米におけるプロ野球でのヒット数です。アメリカ人特有のアイロニー(皮肉)表現であることは、アメリカ生活がなかがったり、アメリカ通と言われたりする人にはすぐにお解りであったと思います。すなわち、ローズは、日本のプロ野球を低く見ているのです。

 王貞治氏が、ホームラン数でハンク・アーロンの記録を破り、756本という記録を残しています。その時に、ハンク・アーロンは、王氏に対して、絶大なる賛辞を送ったというエピソードが残されています。それに対して、王氏が「アメリカの球場の大きさと日本とは差がありますから・・・」というようなことをおっしゃっていました。

 ローズの発言に対して、「日米を合わせた記録というところが難しい。だから、いつかアメリカで、ピート・ローズ氏の記録を抜く選手が出てきてほしいし、もっと言えば日本だけでローズ氏の記録を抜くことが、おそらくいちばん難しい記録だと思うので、これを誰かにやってほしい。」とイチロー選手は述べたそうです。

 イチロー選手も、本当は王氏と同様に、余計なことを言わないで、心からでローズをたたえたかったのでしょうが、ローズ発言で上述のような表現になってしまったのだと思います。首位打者を3回獲得したり、最優秀選手の栄誉に輝いたりしているローズですイチロー選手は「日米」、メジャーリーグの最多安打記録は、ローズであることには変わりがないのです。器の小ささを露呈してしまいましたね。晩年、野球賭博問題を起こすなど、意志薄弱な面を持っていたのかもしれません。 <映像


◆ 
今週一週間を見るポイント 2016/06/13

 広島の被爆者らが四国電力伊方原発の運転差し止めを求めていますが、訴訟の第1回口頭弁論が、13日広島地裁で開かれます。電力不足と、万一事故が起きたときに、半島先端の住民の避難の問題との板挟みです。

 どの様な司法判断が下されるのでしょうか。人権が優先されるべきと、私は考えます。

 今週は、ドイツ首相が中国を訪問します。前回の訪問では、中国側に聞き心地の良いことを発言し、日本人の気持ちを逆なでしましたが、領土問題で理不尽なことをしていることについて、厳しく追及して欲しい。しかし、ドイツにとっては遠隔地の出来事ゆえ、あまりにも淡泊すぎる対応です。

 アメリカでは、利上げが話題になるFOMCですが、今回は見送られる公算が強いです。次の関心は、「いつ」実施されるかですが、そこまでの言及はないでしょう。


6月12日(日)

 欧州:ドイツ首相訪中

6月13日(月)

 日本:法人企業景気予測調査(財務省・内閣府)、榊原定征経団連会長会見


6月14日(火)

 日本:鉱工業生産・出荷・在庫指数確報(経産省)
 米国:FOMC(15日まで)、ゲーム見本市E3開幕

6月15日(水)

 日本:訪日外国人数(日本政府観光局)
 米国:FOMC最終日
 その他:台湾前総統香港講演

6月16日(木)

 日本:黒田東彦日銀総裁会見(日銀)
 米国:経常収支、CPI

6月17日(金)

 日本:月例経済報告(内閣府)、閣議
 米国:住宅着工件数

6月18日(土)

 ※ 現在、手元にご紹介する情報がなく、ご不便をおかけします。

◆ 今週一週間を見るポイント 2016/06/06

 消費税増税が平成31年10月に再延期されました。与党はアベノミクスに対して強気ですが、野党はアベノミクスの失敗だと主張しています。増税再延期は、海外からは厳しい批判の声が上がっています。日本の財政赤字解消、景気浮揚策などは、不充分と言わざるを得ません。

 そのような中、景気ウォッチャー調査が発表されますが、数値と実感との乖離は否めません。安倍首相は、自分の政策批判をかわすために、自分に都合の良い数値を強調していますが、国民目線から見ていません。

 アメリカでは、イエレンFRB議長の講演がありますが、雇用統計の悪化で利上げ再延期を言わざるを得ないでしょう。安倍首相同様苦しい発言ですね。

 中国では、天安門事件から27年を迎えます。CPI・PPIとともに、貿易統計数値が発表されます。相変わらずの低迷なのか、多少でも改善の兆しが見えるのか、知りたいです。

 イギリスではエリザベス女王の90歳公式誕生日を土曜日に迎えます。EU離脱を問う選挙など、いろいろな問題を抱えているイギリスです。アメリカの大統領選挙と共に、この問題は世界中から注目を浴びています。

◆ ウナギやクロマグロがワシントン条約で規制されるか 2016/06/01

 2016年9月に、南アフリカでワシントン条約の会合が3年ぶりに開催されます。日本人の代表的な食文化に関わることですので、ウナギやマグロの規制には関心が高いです。この会合で審議されるためには、4月下旬までに規制提案が加盟各国から出されなければなりません。しかし、今回は提案が見送られることになりました。

 さりとて、ウナギやマグロの資源が改善したわけではないので、安心することはできません。

 例えばクロマグロですが、世界における総消費量の8割を占めるといわれています。中国など新興国の食文化の変化で需要は益々高くなるでしょう。

 ワシントン条約によりますと、国際的な商業取引を規制するためのルールですので、規制対象は、国際取引に関してです。日本が捕獲しているクロマグロは太平洋からで、多くが日本の漁船によって、日本の経済水域でとられています。それを国際取引に出すのではなく、日本国内で消費されるので、現状ではこれを規制することはできないからです。

 しかし、資源保護という観点で、それに抵触するようになれば、将来、この条約が変更されて、規制されることになりかねません。また、北アフリカ沖などの海外からの輸入は国際取引の対象です。資源保護を勘案して、食べ過ぎないようにできる限り我慢しましょう。

 

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■■【連載 経営トップ15訓】第12訓 利益は社員の汗の結晶

2016-07-02 19:37:14 | 【心 de 経営】 経営のヒント

■■【連載 経営トップ15訓】 第12訓 「利益は社員の汗の結晶であることを肝に銘ずる」

 グローバルな視点の経営者・管理職 

 


経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる


 経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。

 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。


  第 12 訓 

 

利益は社員の汗の結晶であることを肝に銘ずる


■ 給料に見合った仕事をしていますか?

 ある社員は、通勤ラッシュを避けて、毎朝5時起きで会社に向かっています。電車が空いているので、座ることができるため、自分のやりたいことができます。メールを見たり、書いたり、新聞やスマートフォンで情報収集をしたり、読書をしたりと移動する書斎として利用しています。

 ある営業パーソンは、寒さ暑さの中、くつをすり減らして営業活動に必死です。時として客先で怒鳴られ、納期を迫られ、時には間に合わないからと自分で納品までして体当たりで仕事をしています。

 トップが、クーラーが効きすぎるような社長室で、パターの練習をしていたのでは、何のためのトップか解りません。トップが、トップとしての業務をキチンとすることで社員の努力が報われるのです。

 業務価値に見合った報酬が、社員の納得に繋がり、モラールを高め、成果として出てきます。トップは高給を取ってはいるが、それに見合った業務をしていないのでは、社員のモラールは上がりません。社員の血と汗と涙の結晶が、企業の収益として評価されます。

■ 経営コンサルタントの年収

 私どものような非営利団体では、会員が納める会費が活動費の源泉です。経営コンサルタントの平均年収は2000万円とも3000万円ともいわれ、いわゆる高収入な職業の一つです。

 1億円ともいわれる年収の経営コンサルタントもいます。高級な人が経営コンサルタント業の年収平均額を押し上げていて、実際に年収が1000万円を超えている人は50%にも満ちません。すなわち、平均年収ではなく、中位数で見ると6~700万円位か、あるいはそれより少ないかもしれません。

 年収が500万円に達しない人は4人に1人と結構多いのです。特に私たちの組織で経営コンサルタント資格認定を受けたばかりの経歴の浅い経営コンサルタントは、まだまだ仕事が軌道に乗らず、年会費を納めるだけでも四苦八苦をしています。その様な人達が納めて下さった会費を、高給取りの協会トップ達が湯水のように費用として使うことが許されて良いのでしょうか?

 会費に見合った、あるいはそれ以上のメリットを、会員が感じない限り、一旦入会してもすぐに退会してしまいます。

■ Going Concern

 残念ながら、かつて、私どもの協会は、トップが高給を取ったり、「会員接遇費」と称して、会員を高級クラブに連れて行ったりして、会員の「血と涙の結晶」を浪費してきました。それでも、トップが会員の満足度の高い業務をしているのであれば納得もできます。

 ところが、次第に会員が現状に嫌気を差し、一人去り、二人去りして会員減少が始まりました。雪だるま式に会員数が減少し、知名度が下がり、やがて協会の解散論をも真剣に論議をする程、協会の体力がなくなってしまいました。

 「Going Concern」ということを企業に求める私たち経営コンサルタントですが、自分達の足下である組織が崩壊するようでは、クライアントからの信頼を勝ち取り、維持することはできません。

 変革のための提案をすると「俺たちを批判するのか」というトップでは、変革も起こりません。たまたま提案を受けて、行動を起こし、成果が上がると、それを自分の手柄として偉そうに会員に言い廻ります。

 私たちは、先輩コンサルタントからいろいろなことを学ぶことができるから、年会費を払い、資格維持のための条件を満たして会員としてやってきました。このような状況下では、先輩トップからは「反面教師」として学ぶことはあっても、他に得るところがないような組織であっては、会員でいる価値がないのです。

 謙虚さを忘れず、会員の声に耳を傾けるべきです。耳を傾ける行為は、社員(会員)に好感を与えます。それだけに形式だけの傾聴はすぐにメッキがはげることを知っておくべきです。平素から社員(会員)に対する思いやりを欠かさないことが社員との信頼関係を築くことに繋がります。

 提供するもの、社員であれば労働、私たちの協会会員であれば会費に見合ったメリット、対価を提供し続けることが、その企業や団体の永続性ある成長に繋がると考えます。

ダイヤ青 電通鬼十訓トップページ
ダイヤ青 はじめに
仕事は自ら作るべきで、与えられるべきではない
2  仕事は先手先手と働きかけていくことで、受け身でやるものではない
大きな仕事に取り組め、小さな仕事は己を小さくする
難しい仕事を狙え、そしてそれを成し遂げるところに進歩がある
取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは
周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる
計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして、正しい努力と希望が生まれる
自信を持て、自信がないから君の仕事には迫力も粘りもそして厚みすらない
頭は常に全回転、八方気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはその様なものだ
10 摩擦を恐れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと、君は卑屈未練となる
附1 電通「責任三カ条」
附2 電通「戦略十訓」

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■■【経済の読み方】何が起こった2016年5月を時系列に見る

2016-07-02 10:20:29 | 【話材】 ビジネス関連

■■【経済の読み方】何が起こった2016年5月を時系列に見る

 世の中の動向は、アラカルト的に見ることも大切ですが、時系列的に見ると、また異なった面が見えてきます。
 ここでは、これまでブログ掲載してきました内容を、月単位に、コンパクトにまとめてご紹介します。

※ 月により文字数が多くなりますと、分割掲載することがあります。

◆ 今週一週間を見るポイント 2016/05/30

 G7が無事終了し、関係者はホッとされていると思います。しかし、テロというのはいつ、どこで起こるか解りません。G7厳戒態勢が緩んだところで発生することも懸念されます。引き続きその視点を持った軽快が必要だと思います。

 安倍さんが消費税増税時期の延期を発表、その理由がリーマンショックという言葉を使い、しかもG7の”虎の威”を借りるようなやり方で顰蹙を買っています。G7首脳だけではなく、全世界、全国民が唖然とした唐突さを感じます。私は反自民を標榜しているわけではありませんが、選挙を視野に入れての国内向け発言と解してもらえるとは思いますが、日本のトップがこのような有様で、恥ずかしくなってしまいます。

 今週は、世界経済フォーラム東南アジア諸国連合(ASEAN)会議がクアラルンプールで開催されます。参加国の対中対策が、何処まで足並みがそろうか、懸念が強く感じられます。

 アメリカではベージュブックや雇用統計が発表されますし、ヨーロッパではECB定例理事会が開催されます。

 国内でも雇用や労働力関連の数値が発表されます。経団連の定時総会後の発表も気になります。

5月29日(日)

 ※ 現在、手元にご紹介する情報がなく、ご不便をおかけします。

5月30日(月)

 国際:中東和平協議促す国際会議
 日本:商業動態統計(経産省)

5月31日(火)

 日本:鉱工業生産・出荷・在庫指数速報(経産省)、労働力調査(総務省)、家計調査・有効求人倍率(厚労省)、住宅着工統計(国交省)
 米国:個人所得・消費

6月1日(水)

 国際:世界経済フォーラム東アジア会議開幕
 日本:通常国会会期末、法人企業統計(財務省)、新車販売台数
 米国:ベージュブック、新車販売台数

6月2日(木)

 国際:OPEC定例総会
 日本:マネタリーベース(日銀)、経団連定時総会
 欧州:ECB定例理事会

6月3日(金)

 国際:アジア安全保障会議
 米国:貿易収支、雇用統計

6月4日(土)

 その他:中国・天安門事件から27年

【一口情報】 知らないと怖い紫外線 2016/05/28

 テレビを見ていたら、紫外線対策の間違いについて解説していました。知っているのと知らないのとでは大きく異なります。聞きかじりですが、簡単にまとめてみました。


◇ 紫外線は悪玉? 善玉?
 
 紫外線は、光のスペクトルにおいて紫色の外側にあることからこの名前がつけられたことはよく知られています。いろいろな化学的な作用が大きいので「化学線」とも呼ばれます。
 
 紫外線は、真夏の問題であって、いまの季節はあまり心配ないと考えている人が多いようです。
 
 対策を充分に図らないと皮膚や目への影響はよく知られています。免疫系へ急性もしくは慢性の疾患を引き起こす可能あるようです。なぜ、紫外線がこのように人間にとって好ましくない作用をするのかというと、たんぱく質を変性させることに起因するそうです。皮膚に紫外線が照射されるとコラーゲン繊維を痛め、皮膚の加齢化を促進させてしまいます。
 
 3月頃から徐々に紫外線が増え、4月には警戒量に達し、5月は真夏には及ばないまでも充分な予防策を講じないと夏と同じようなダメージを受けてしまいます。梅雨明けをピークに9月、近年は10月まで警戒期間が広がっているとも言われています。
 
「にっぱち」といって2月と8月は景気が落ち込むと言うことがよく言われます。このように季節によって同じような形で変動するのが、企業経営でも窺えます。例えば、売上高を月別集計するとほぼ例年一定のパターンになります。これを「季節指数」とか「季節変動指数」と言います。
 
 売上計画など、年度計画を立案するときに季節指数を導入すると月次売上計画に対する達成率を合理的にはかることができ、営業パーソンの管理に利用することができます。(利用方法は当ブログのマーケティング講座で取り上げ予定)
 
 紫外線も季節指数を持っています。この際、紫外線の教えを受けて、自社の季節変動指数の観点で見直しをしてはどうでしょうか。
 

◇ 誤解されているサングラスの濃淡
 
「紫外線」について当ブログで紹介しましたところ、「季節指数という知識としては当たり前のことを忘れていました」というコメントをいただきました。「当たり前のことが当たり前にできる企業作り」を標榜している私にとっては大変うれしいコメントでした。
 
 太陽が発する紫外線には、UVA、UVB、UVCという波長によって3分類でき、の紫外線が含まれているが、そのうちUVAとUVBはオゾン層を通って地表にまで届いてしまいます。
 
 これがくせ者で、特に眼にとってはUVBが悪いそうです。白内障になることがよく言われますが、そのほかにも雪山ではサングラスがつきものと言われるように「雪眼」と山男仲間でいわれる雪眼炎は急性作用があるだけに怖いです。
 
 ガラスは、紫外線をあまり通さないことがよく知られています。サングラスは、さらに特殊材料をコーティングするなどしてUVカットを行っています。石英ガラスは、それそのものがUVカットになりますが、プラスチックのサングラスや窓ガラスは、フッ素化合物を使ったコーティングやフィルムを使ったりします。
 
 昔は、偏光サングラスでUVカットをしていましたが、不便がありました。昔のデジタルカメラというのは、ファインダー部分にいまのように液晶を使っておらず、小型のブラウン管が使われていました。そのために、縦フレームで撮影しようとしますと、走査線方向と直角になると画像が全然見えなくなってしまいます。縦フレームで写真を撮るときには、一々サングラスをはずさないととれないという煩わしさがありました。
 
 また紫外線は、反射光にも含まれるので正面からの光だけではなく下や斜めからの反射光にも気をつけなければなりません。紫外線を使った利用機器を使うときや雪山などでは、ゴーグル状の眼鏡をかけるのはこのためです。
 
 以前、当ブログでも書きましたが、サングラスの色の濃さも誤解をしている人が結構います。色が濃いサングラスをかけると瞳孔が開いてしまい、かえって紫外線を取り込む量が増えてしまうからです。ちなみに色はグリーン系よりは黄色系の方が目には良いそうです。
 
 何ごとにも欠点があるということを経営上でも知っておくべきです。濃すぎるサングラスは、過保護の欠陥があります。厳しく鍛えることにより人は育つとも言われます。
 
 とはいえ、「過ぎたるは及ばざるがごとし」という格言を忘れてはいけません。
 

◇ ワイシャツは紫外線を反射するか?
 
 紫外線について、「季節指数」と「色」について書いて来ましたが、この辺のことは私でも知っていることです。賢明なる読者の皆さんも「今更ブログに書くほどのことでもなかろう」と思われた方が多いと思います。
 
 実は、これから書くことは、テレビで紫外線の番組を見るまでは私は知りませんでした。
 
「着る物と色」による紫外線対策です。中東で女性が黒い色のチャドルを身にまとうことはよく知られています。なぜ砂漠の暑い地域で黒色のチャドルを纏うかというと、紫外線対策効果があるからと思い込んでいました。
◆ 今週一週間を診るポイント 2016/05/23

 今週は、伊勢志摩でサミットが開催されます。すでに7部門において日本各地で関係者のトップによる分科会が開催されてきた集大成として、経済問題を中心に話し合われます。その中にはパナマ文書がらみの、税法の仕組みがインターネット時代に添っていないことを踏まえて討議がなされるのでしょう。

 伊勢志摩サミットで、消費税率引き上げで消費税率引き上げも迫られることを踏まえて、安倍首相は態度を明確にしていません。景気関連数値が今ひとつ元気ない現状で、衆参同一選挙を強行するのかどうか、国民のためにではなく、与党の都合だけで判断する政治姿勢は一向に改善されませんね。

 アメリカではGDP、ヨーロッパでは、EU財務省関連の会合が開催され、日本でも景気動向指数や消費者物価指数など、経済的な指標となる数値や内容が発表されます。桝添東京都知事の様なレベルの低い問題もクローズアップされています。

 台湾で8年ぶりに政権を奪還した民進党の蔡英文総統は、中国が認めるよう迫っている「1つの中国」については言及を避けましたが、中国に一定の配慮も示しました。日本政府は、馬政権で後退した台湾との関係を早急に修復するべきです。国交が台湾とはありませんが、本土からの移民国民はともかく、台湾に昔からいる国民は日本びいきです。いろいろな手段を講じて蔡政権を支援すべきと考えています。<映像

【今週の出来事】

5月22日(日)

 ※ 現在、手元にご紹介する情報がなく、ご不便をおかけします。

5月23日(月)

 国際:世界人道サミット(24日まで)
 日本:景気動向指数(内閣府)、貿易統計(財務省)

5月24日(火)

 日本:三村日商会頭会見
 欧州:ユーロ圏財務相会合

5月25日(水)

 国際:国際オリンピック委(IOC)2020年東京五輪・パラリンピック調整委員会
 日本:3カ月予報(気象庁)
 欧州:EU財務相理事会

5月26日(木)

 国際:伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)(27日まで)
 日本:企業向けサービス価格指数(日銀)

5月27日(金)

 国際:伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)最終日
 日本:消費者物価指数
 米国:GDP

5月28日(土)

 ※ 現在、手元にご紹介する情報がなく、ご不便をおかけします。

◆ 外務省 サミット報告書冒頭(一部) 2016/05/21
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000158337.pdf

開発とあらゆる人々の能力向上(エンパワーメント)は,G7の一貫した優先事項である。説明責任と透明性は,G7として首脳決定の信頼性と有効性を維持する上で中核となる原則である。我々は,2009年のG8ラクイラ・サミットを受けて,個別の又は全体の開発関連コミットメントに対する進捗をレビューするために,3年毎に包括的な説明責任報告書を発出することに合意した。2010年のG8ムスコカ・サミット,2013年のG8ロックアーン・サミットにおいて包括的な説明責任報告書が発出された。今回の伊勢志摩進捗報告書は3回目の報告書である。

今回の報告書は,①援助と援助効果,②経済開発,③保健,④水と衛生,⑤食料安全保障,⑥教育,⑦平等,⑧ガバナンス,⑨平和と安全,⑩環境とエネルギーという10分野にわたる51コミットメントを扱っている。

◆ 国家戦略としてアジアインフラ需要に本腰を 2016/05/18

 アジアのインフラ需要は、年間8000億ドル(約85兆円)もあります。 橋、道路、港湾など、まだまだ不充分な国が多いのです。そのような中、中国や韓国などとの競争が益々厳しくなっています。

 日本政府は2015年に、2020年までの5年間で総額1100億ドルをインフラ資金として供給する目標を掲げました。その実現に向けて、海外への投融資を担うJBIC(国際協力銀行)の機能を強化する法律を成立させました。今後、日本が主導してきているADB(アジア開発銀行)の重要性が増します。

 しかしADBは、投融資にあたってプロジェクトが環境破壊を引き起こさないかなど、審査基準が厳しく、アジア各国の間では、資金需要に十分応えられていないという指摘があります。2015年の投融資などの承認額は162億ドルとアジアのインフラ需要の2%をカバーしているに過ぎません。

 これまで中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行)との協調を模索してきて、ようやく協調融資や技術協力などを行う方向に舵を取ることになりそうです。

 AIIBは、まだ実績も少なく、ADBのような慎重な審査よりは実績づくりに重点をおいています。ADB単独では、リスクが大きい部分のリスク回避も可能となることから、今後の両者による協調融資はやむを得ないのかもしれません。

 一方、中国・AIIBとしては、実績がないことから信用度が高まります。実績が出て来れば、まだ未加入の日本やアメリカの加入に繋がることもAIIBとしては期待しているでしょう。経験不足による投資ノウハウをADBから盗み取ることも可能です。

 私は、ADBとAIIBとの棲み分けをキチンとし、ADBは従来通りの質の高い投資や、リスクはあるが将来性のある投資による、思い切った低金利で、アジア発展支援を進めていくようなコンセプトとすべきと考えます。


◆ 一週間を診るポイント 2016/05/15

 フィリピン大統領選挙で「フィリピンのトランプ氏」が勝利を収めました。中国との関係を修復すると明言しています。台湾では、中国寄りの馬政権から、民進党の蔡英文氏が就任しますが、早速中国が圧力をかけてきました。 <詳細

 日本では、GDP、鉱工業関連数値、機械受注高、訪日外国人数が発表されますし、アメリカではCPIや住宅着工件数などの数値を受けてFOMC議事要旨の発表があります。いずれも予想通りなのかどうか、それが為替や株価にどの様に響くのかに関心が寄せられています。

 オリンピック、タックスヘイブン、等々のキーワードも気になる一週間です。

5月15日(日)

 ※ 現在、手元にご紹介する情報がなく、ご不便をおかけします。

5月16日(月)

 日本:企業物価指数(日銀)

5月17日(火)

 国際:サッカーACL決勝トーナメント開始
 日本:鉱工業生産・出荷・在庫指数確報(経産省)
 米国:CPI、住宅着工件数

5月18日(水)

 日本:GDP(内閣府)、石油製品価格調査(資源エネルギー庁)、訪日外国人数(日本政府観光局)
 米国:FOMC議事要旨

5月19日(木)

 日本:機械受注(内閣府)

5月20日(金)

 国際:G7財務相・中央銀行総裁会議
 日本:主要コンビニ売上高、粗鋼生産
 その他:台湾総統就任式

5月21日(土)

 ※ 現在、手元にご紹介する情報がなく、ご不便をおかけします。

◆ トクホと機能性表示食品の違い 2016/05/14

 朝日新聞に、トクホと機能性表示食品についての記事が掲載されていましたが、多くの方がご覧になったかと思います。

 健康に良い食品でも、無許可で「この食品は胃がんに効果があります」などという表示はできません。しかし、食品の中には、明らかに健康に良い物が多数あります。

 トクホとは、正式には「特定保健用食品」といい、1991年に始まりました。消費者庁の管轄下の消費者委員会や食品安全委員会による、有効性や安全性の審査にパスしますと表示が許されます。しかし、審査に数年、費用も億単位となり、大半の中小企業には縁の遠い存在です。

 アベノミクスの経済成長戦略の一環として、2015年に始まったのが「機能性表示食品」に関する制度です。こちらは学術論文など、一定の科学的根拠を示すことができれば、届け出制で表示できます。食品に含まれる成分の健康への効果を、広告やパッケージに表示することができます。届け出から受理まで数カ月で済みます。

 しかし、悪質業者が、無届けで表示しても一般の消費者には解らないこともあるでしょうから、われわれ庶民は騙されないようにしなければなりませんね。

◆ 駅で宅配を受け取れるようになります 2016/05/12

 以前にも、私のブログでご紹介しましたが、JR東日本の駅で宅配物を受け取ることができるようになります。サービスは、6月に開始されますが、宅配業者からの連絡に基づいて、駅に設置された「宅配受取ロッカー」で受け取れる仕組みです。

 宅配物を、自宅で誰かが受け取れることが可能なご家庭ではメリットはあまりないかもしれませんが、ひとりでお住まいの人にとってはありがたいサービスではないでしょうか。

 日本郵便とヤマト運輸のサービスを受けられますが、利用できる駅は限られています。現在、利用できる駅候補としてあがっているのが、池袋、川口、蕨、大井町、鶴見、藤沢、平塚、豊田、下総中山、幕張、東所沢などだそうです。1年以内に100駅程度まで増やす計画とのとことです。 <詳細><映像

◆ 「赤プリ」跡地が複合ビル商業施設として一部開業 2016/05/10

 東京の人以外ですと「赤プリ」という言葉にピンと来ないかもしれません。「赤プリ」は「グランドプリンスホテル赤坂」の愛称で親しまれていました。昭和初期に建てられ、旧朝鮮王室の邸宅として使われたこともある歴史的建造物があった地で、建物の一部は残されることになっています。

 5年前に閉館し、地上36階建ての複合ビルとして再スタートします。商業施設やオフィス、ホテルなどが入る複合ビルと、別棟には賃貸マンションで高盛されます。

 複合商業施設は、都内だけでも処々にあり、二番煎じどころか何番煎じです。地域的にも若者には馴染みのあまりないところですので、東京丸の内、新宿、渋谷、六本木、品川を初めとする競争の中で、うまく行くのでしょうか。

 賃貸マンションにおいても、マンションの空き室問題が深刻な時代にニーズがあるのでしょうか。永田町に近いと言うことから、その需要が、われわれ庶民には計り知れない大きさがあるのかもしれません。 <映像>

◆ 一週間を診るポイント 2016/05/09

 アメリカは、大統領予備選が最終版に入りますが、予備選での結果がクリントンvsトランプという形で固まったことから、本選挙に向けての選挙演説にどの様に切り替わるのでしょうか。財政収支の数値も発表されます。
 
 イギリスは、エリザベス女王生誕90年の祝賀ムードいっぱいですが、EU離脱問題を抱えています。EUのGDP発表がありますが、難民問題がくすぶっています。
 
 目をアジアに転じますと、フィリピン大統領選、中国のCPIやPPIなど重要な経済指数が発表されます。それらが先週の株価乱高下にどの様に影響するのでしょうか。
 

5月8日(日)
 日本:大相撲夏場所初日
 その他:中国貿易統計

5月9日(月)
 国際: 日本:消費動向調査(内閣府)、勤労統計調査(厚労省)、金融政策決定会合(日銀)
 その他:フィリピン大統領

5月10日(火)
 日本:車名別新車販売台数
 その他:中国CPI・PPI

5月11日(水)
 日本:景気動向指数(内閣府)、石油製品価格調査(資源エネルギー庁)
 米国:財政収支

5月12日(木)
 日本:景気ウオッチャー調査(内閣府)、金融政策決定会合(日銀)、国際収支、企業倒産
 欧州:英女王90歳の公式祝賀イベント(~15日)

5月13日(金)
 国際:米大統領・欧州諸国首脳会議
 日本:第3次産業活動指数(経産省)、黒田日銀総裁講演
 米国:小売売上高
 欧州:ユーロ圏GDP

5月14日(土)
 その他:中国鉱工業生産・小売売上高


◆ 一週間を診るポイント 2016/05/02

 今週は、安倍首相が欧州5か国とロシアを訪問します。5月26日から始まるサミットを成功させるためには、ヨーロッパ諸国の理解が求められます。とりわけECを引っ張っているドイツのメルケル首相との会談は重要です。プーチン大統領とも、北方領土問題がらみで重要なのですが、アメリカに遠慮をしすぎます。

 円安傾向が続いてきたのですが、ここに来て円が戻してきました。日銀総裁のちょっとした発言で、為替が乱高下するという状況は決して好ましいとは思いません。行き過ぎを押さえるために為替操作がなされていることはよく知られています。それを規制しようというアメリカ財務省の監視強化のために「監視リスト」の動きも行き過ぎと考えます。<映像

5月1日(日)
 国際:G7エネルギー相会合
 日本:安倍首相欧州・ロシア訪問(~7日)
 その他:中国製造業PMI

5月2日(月)
 国際:ASEANプラス3(日中韓)財務相・中央銀行総裁会議閉幕、アジア開発銀行(ADB)年次総会開幕(~5日)、日仏・日伊首脳会談
 日本:新車販売台数

5月3日(火)
 日本:憲法記念日(祝日)
 米国:新車販売

5月4日(水)
 日本:みどりの日(祝日)
 米国:貿易収支

5月5日(木)
 国際:日ベトナム外相会談
 日本:こどもの日(祝日)

5月6日(金)
 国際:安倍首相ロシア訪問
 日本:マネタリーベース(日銀)
 米国:雇用統計

5月7日(土)
 ※ 現在、手元にご紹介する情報がなく、ご不便をおかけします。

◆ 鶏むね肉をおいしくする料理ノウハウ 2016/05/01

 NHKの看板番組のひとつ「ためしてガッテン」が「ガッテン」として、毎週水曜日NHK総合TVで午後7時30分から放送されています。

 4月27日は、鶏むね肉の料理法についてでした。山男料理を山でつくることくらいはしたことがあるものの、平素、台所に立つことのない私には、料理法の番組になど見る気にもなりませんでした。

 ところが、鶏むね肉というのは、高タンパクで低脂肪と、ヘルシーな食品ですので、冒頭をちょこっと見ました。

 鶏むね肉といいますと、パサパサな食感で、今ひとつ味の深みに欠けている気がします。ショウガ、重曹、ヨーグルトなどを使って、むね肉を柔らかく調理するウラ技があるそうですが、どの程度の人が利用しているのでしょうか。

 この番組で紹介されたのは、マイタケのタンパク質分解酵素を利用する方法で、出演者の言葉ですので、割り引いて見なければなりませんが、「唇に触れただけでも柔らかさを感じる」ほどだそうです。

 調理法もそれほど難しくなさそうで、結局最後まで見てしまいました。もちろん、料理をするのは妻です。

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