【経営コンサルタントへの道】1-2 経営コンサルタントになる前に考えよう 大企業それとも中小企業
私は1970年代から、「経営コンサルタントとはお節介焼き」「当たり前のことが当たり前にできる企業作り」「現場を重視」「管理とは温かいもの」をモットーとして経営コンサルタントという職業に就いてきました。
経営コンサルタントになってから、いろいろな人から「なぜ経営コンサルタントになったの?」「経営コンサルタントになるにはどうするの」あるいはすでに経営コンサルタントになっている人からは「経営コンサルタントとして成功するこつは」などと聞かれてきました。
経営コンサルタントを目指す人の大半が、世の中に漂う“常識”的な方向定めと方法で準備を開始しています。しかし、経営コンサルタントへの道は厳しいですが、成功法による近道もあります。
経営コンサルタントを目指す人が一度は辿るこの道に、正しい回答になるかどうか、お役に立つかどうかはわかりませんが、独断と偏見をお許しいただき、以下のようにまとめてみました。ご参考にされ、皆様の自己責任でもって判断し、行動して下さい。
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■1 経営コンサルタントになる前に考えよう
経営コンサルタントになる方法は、経営コンサルタントとして何をやりたいかによって選択が異なると思います。
大企業それとも中小企業 |
中小の経営コンサルタント会社では、大企業に入り込むのはかなり難しいのが現状です。大企業を相手に仕事をしたければ、大手のコンサルティング・ファームに若いうちから入社するのがよいでしょう。ただし、コンサルティングという仕事は、ビジネス実務経験が必要で、とりわけ組織的な活動の効率的な進め方は経営コンサルタントになってからも大いに役に立つでしょう。
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私もはじめは日本の代表的な経営コンサルタント会社に入社しました。でも、そこでできることは、大きな歯車のひとつとなって、大きな歯車を部分的に修復したり、置き換えること程度しかできませんでした。
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日本にある企業の99%は中堅・中小企業です。私はそこで困っている経営者の手助けに生きがいを見出しました。ちょっとしたアイディアや改善提案でも業績が急激に改善されることが多々あるからです。私もご多分に漏れず、「先生のおかげで業績が回復してきました。」と言われると無上の喜びを感じました。経営コンサルタントこそわが天分と思いつつ、今日に至っています。
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中堅・中小企業におけるコンサルティングのポイントは、企業は人によって運営されていることを忘れてはいけないことです。大企業は組織で運営されているので「管理」の視点に重点をおいて経営支援をします。
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それに対して、中堅・中小企業は理屈だけでは変化が起こらず、企業の運営は「人」が行っているということを忘れてはなりません。ひとり一人の社員が動けるように心が通いかつ具体的なアドバイスをしていくことを心がけています。それには自分がサラリーマンであった頃の経験が活きてくるのです。
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