経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■■【連載 経営トップ15訓】 第5訓 社員の希望・要望に耳を傾け、その本質を考える

2016-07-28 13:15:13 | 経営トップ十五訓

■■【連載 経営トップ15訓】 第5訓 「社員(会員)の希望・要望に耳を傾け、経験からだけでそれを否定したり、無視したりせず、無心になって、その本質を考えてみる」

 
経営コンサルタント歴40年を記念して、経営トップの皆様だけではなく、経営士・コンサルタント・士業の先生方にもご参考になると信じ、ここにまとめてみました。

 グローバルな視点の経営者・管理職 



線-孫悟空



経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる


 経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。

 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。

 

第  訓
社員(会員)の希望・要望に耳を傾け、経験からだけで
それを否定したり、無視したりせず、
無心になって、その本質を考えてみる

■ 企業の問題・課題は社員に聴け

 経営コンサルタントという業務を職業にしていると、いろいろな企業に接することになります。それらの中には、自社の問題点を理解できていない企業やトップもいますが、大半のトップは、何が自社の問題点かを解っています。中にはその解決策までわかっている企業が多いのです。

 そのことからもわかるように、社員に問題意識のある会社では、トップだけではなく社員もが問題点を認識していたり、解決策を持っていたりします。

 従って、われわれ経営コンサルタントは、定期的に顧問先でヒアリングといって、社員の個別面談を行います。彼らの声に耳を傾ける一方、トップには、社員に問題意識を持たせることの大切さを再認識させるように働きかけをします。

■ 社員の声を上手に聴く

 トップが、社員の言動を軽視して、自分の考え方を押しつけるだけであると、社員のモラールは上がりません。トップの考えが、いつでも正しいとは限らないからです。

 ある企業のトップは、社員の声に耳を傾けようと一所懸命です。ところが、社員のいうことと自分の考えが異なると、折角社員が声を上げているのに、自分の考えを押しつけることになります。その結果、社員は何も言わなくなってしまいます。

 またあるトップは、社員から提案があると「非常に良い提案だと思うよ。君がリーダーとしてその問題に取り組んでくれないか」と低姿勢で応対をします。

 この対応は、一見すると「良いトップ」というように見えますが、社員の反応は異なります。「うちの会社では、何かを提案すると、すぐにその提案者にやらせようとする。言い出しっぺは、常に余計な仕事を抱えることになってしまう。もう、何も提案をしないようにしよう」ということになり、社員が声を上げなくなってしまいました。

 社員(会員)から声が上がってきたら、それを、経営的視点でもって咀嚼するようにしてはどうでしょうか。

■ トップの声は社員に届いていない

 社員(会員)から上がってくる声の多くは、すでに実施したことがあったり、進行中であったり、これから実施しようとしていることです。頭ごなしに、「そんなことは解っている」と大声を上げてしまっては、社員は口を噤んでしまいます。

 その様な声が上がる時というのは、トップの考え方や方針、経営理念や経営計画などが社員に徹底できていないことが多いのです。折角種々の施策をとったり、実施しようとしてのにもかかわらず、社員(会員)が理解や認識できていないのでは残念なことです。

 なぜその様なことが起こるのか、問題・課題の本質を追究しなければ、違った形で、再び社員が不満を募らせることになりかねません。

 また、その様なときに、トップが自分の考えをすぐに返すよりは、社員(会員)に考えさせることによって、社員(会員)自身が気づくことがあり、一方ではトップにも新たな発想が生まれるかもしれません。

 平素から、クリティカル・シンキング的な発想をし、ロジカル・シンキングにより目の前の事象や今後について考える癖をトップとして持つ必要があります。

 


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■■【今日は何の日 経営情報】 7月28日 世界肝炎デー

2016-07-28 07:08:17 | 【経営マガジン】

■■【今日は何の日 経営情報】 7月28日 世界肝炎デー


 1970年代以来の経営コンサルタント経験から、

  ◇ 経営者・管理職の皆様
  ◇ 経営コンサルタントを目指す人
  ◇ プロの経営コンサルタント

の皆様に、時宜に即した情報を毎日、原則として複数本のブログをお届けしています。

 【今日は何の日】のご愛読をありがとうございます。

 【今日は何の日】と同様に【今日のマガジン】が、大変好評を博していますが、発行時間が、当ブログの読者層の皆様とタイミングが合わないという要望を得ました。【今日は何の日】と同じ時間にお届けするために、【今日は何の日】と【今日のマガジン】を合体させることになりました。

 引き続き、皆様のご愛読をお願い申し上げます。



 一年365日、毎日が何かの日です。
 季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。
 これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
 独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

 

 7月28日(木) 


 7月は、なぜ「文月」というのでしょうか?
 七夕に因み、短冊に詩などを書いて、書道上達を願う行事から「文披月(ふみひらきづき)」が転じて「文月」になったといわれています。 < 詳細 > ←クリック



 前日までのバックナンバー ←クリック

 一年365日、毎日が何かの日です。
 季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。
 これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
 独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

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■ 世界肝炎デー

 ことの始まりは、C型肝炎の啓発がきっかけで、2008年に世界肝炎アライアンスの「世界肝炎デー」です。

 肝炎とは、何らかの原因で肝臓に炎症が起こり発熱、黄疸、全身倦怠感などの症状を来たす疾患の総称(Wikipedia)です。ウィルス性による肝炎が主流で、特に日本では80%がウィルスによるものです。

 私の義母はすでに他界しているのですが、何度か誤飲性肺炎で入院をし、あるときにC型肝炎にかかっていると医師より言われました。その直前の入院時に肝炎のチェックをしていて、陰性だったので、院内感染だと主張しましたが、病院側はなんとしても認めませんでした。

 因みにC型肝炎というのは、「血液感染(麻薬の注射器での回し打ち、刺青、輸血、血液製剤等)」(Wikipedia)のことです。

■ 【今日は何の日】その他

◇ 館山寺灯籠流し
◇ 和歌山粉河祭(~29日)
◇ 宇佐八幡夏越神事




 国内外で、見落とせない、こんなことが予定されています。それを意識していますと、テレビや新聞、ネット情報を見るときに、見落とさずに情報を入手できます。

7月28日(木)

 日本:日銀金融政策決定会合(29日まで)
 欧州:独失業率・CPI


 2016/07/25

 今週の時事・経済関連や社会ニュースから、経営コンサルタントの独断と偏見で、解説にならない解説をお届けします。

 ロシアの国を挙げてのドーピング問題は、大変残念なことです。「国を挙げて」という部分に着目されていますが、私は、選手がドーピング逃れを承知で行っていたという報道に、スポーツマンらしからぬところがあることに懸念しています。最終的な裁定が、今週末、IOC理事会で決定されることになっています。

 日本の経済面では、景気動向指数他、重要な経済指標が今週発表されます。憲法改正を前面に出さず、維新などにそれを言わせようという安倍首相のやり方が好きではありません。それが徐々に進行して行き、憲法改正を周辺から進めてゆくのでしょう。都知事選も大詰めとなり、ミニ国政選挙態勢で各陣営が活動しています。

 先週、共和党大会が開催され、トランプ氏の出馬受諾および施政方針演説が行われました。今週は、民主党退会が予定されています。クリントン氏がどの様な政策を発表するのか、トランプ氏がTPPに反対表明しましたが、TPPに後ろ向きなクリントン氏も同様に明言するのでしょうか。


  ※ 未発信のブログを含みますので、時間になりましてから再訪問をお願いします。

 深夜発信 【今日のつぶやき】 前日のつぶやき一覧
 早朝発信 【新・今日は何の日】歴史・季節で感ずる”今日”と時代を読む視点を掴む
 午前発信 【本日は勝手ながら休刊させていただきます。
 正午発信 【経営トップ15訓】 5 社員の希望・要望に耳を傾け、その本質を考える 


 th/sn

 経営管理やコンサルティングだけではなく、雑談力を高める話材など、幅広い知識や情報源として、経営コンサルタントが独断と偏見で選んでご紹介しています。

【経営コンサルタントの使い方】 依頼のしかたと手順2 企業の道

   ~ 経営コンサルタントを使いこなせない社長は引退せよ ~

■4-7 経営コンサルタントへの依頼のしかたと手順1  通算50回

「職業別電話帳で見ても、誰に頼んだらよいのかわからないし、経営コンサルタントにお願いするにはどこへいったらよいのでしょうか?」ということをしばしば訊かれます。最近は、インターネットを使って見つける経営者・管理職も多いようですが、目的に即した経営コンサルタントかどうかを判断するのは私ども経営コンサルタントでも難しいのです。

 日本には、昔から経営コンサルタントというと「経営士」と「中小企業診断士」という資格が代表的で、それぞれの協会に相談するのが最適です。

 日本経営士協会は、戦後の復興を促進するために、昭和28年に、当時の通産省や産業界の勧奨により、日本公認会計士協会と設立母体を同じくする日本最初のコンサルタント団体です。日本の代表的な経営コンサルタントが所属していて、目的に即した経営コンサルタントの紹介を依頼すると、同協会のデータベースで検索したり、メーリングリストで企業側の依頼内容が通知されると会員コンサルタントからの反応から、協会が最適と考えられる経営コンサルタントを無料で紹介してくれたりします。

 また、団体によっては、定期的に経営者・管理職を対象とするセミナーを開催していて、その会場で経営コンサルタントに直接接することができ、最適な経営コンサルタントを探しやすくしています。登録すると無料でメールマガジンを通じて、経営に関する有益な情報を提供してくれます。経営士、経営コンサルタント、中小企業診断士、公認会計士、税理士、弁理士、弁護士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、技術士など各分野の専門家をそろえ、機敏な対応が好評で、多くの企業が利用しているようです。


<続く> 次回掲載をお楽しみに

【 注 】

 復習のためには、これまでの連載を一冊に纏めた「発展し続ける企業が辿る“
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今日は何の日 ビジネスパーソン 毎日が何かの記念日、今日の写真、今日の人等話題のテーマ
今日の出来事 ビジネスパーソン 今日、何が行われるか、また、今、何が起こっているかを映像で観る
経営時事用語 ビジネスパーソン 時代の流れを理解するために不可欠な用語を解説



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◆ 7月27日(水)のつぶやき スイカの日 Suicaと西瓜

2016-07-28 06:57:55 | ブログ

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