経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月30日 会議の効率化は永遠の課題

2024-08-31 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月30日 会議の効率化は永遠の課題 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

  紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

8月30日(金)

 「うまい・やすい・はやい」という吉野家ですが、「健康・美容」思考を強めています。
 吉野家HDは「オーストリッチ(ダチョウ)事業を開始し、「オーストリッチ丼(ダチョウ丼)」を、限定販売ながらも発表しました。ダチョウは、栄養豊富で、既存の肉にたいして、タンパク質・鉄分・ビタミンが多く、カロリーや脂質は低いことが、取り上げた理由のようです。
 それだけではなく、ダチョウの成分を使ったスキンケア商品も発売すると言います。飲食事業に健康・美容を商品の柱にしようという試みです。新規事業参入は、成功すれば良いのですが、うまく行かないことが多いだけに今後の動向が気になります。

 「文章を書くことは、脳の活性化に繋がる」ということを聞いたことがあります。
 それを信じて、毎日複数回、つぶやきとしてSNSに書くことにしています。
 老いぼれコンサルタントが、心も頭も老いぼれないように願って・・・

コーヒー

■ 会議の効率化は永遠の課題

 日本の企業は、会議が多いですし、その会議に招集される人も多すぎるように思えます。半世紀にわたる経営コンサルタント歴から、クライアントさんに会議のアドバイスをすることも多々あります。
 結論から申し上げますと、会議で成果を上げることは結構難しいです。しかし、まず、マイナス要因を削除しますと、会議が効率化されてきて、次第に会議の質が高くなってきます。演説会議やダラダラ会議を続けていては、経営資源の浪費です。

 一昔前に「立って会議をする」ということが話題となり、今日でもそれを継続している企業があります。会議に対する「効率化」の意識の表れのひとつといえます。
 会議が効率的かどうかを測定する目安の一つが、招集者のリーダーシップのレベルです。
 会議開催前に、適切なタイミングで、適切なボリュームで適切な資料を配布するなどという基礎的なことは言うまでもありません。
 会議の招集者や、役職の高い人の独演会の会議をしばしば見かけます。特定の人ばかりがしゃべっている場合も、それに準じていて、「よくない会議」に属します。議題とは無関係であったり、議題から次第に本来の目的とは異なった方向の発言をしたりする人も困ります。
 それを注意したり、静止できたりしませんと、会議の質は高まりません。議長・座長・ファシリテーター(仕切り役)といわれる人がリーダーシップを発揮できる環境作りが必要です。また、それらの能力向上をはかり、質の高い会議の運営ができるように人材を育成する必要もあります。

 会議は、「会して議する」ための場です。
 会議の議題・テーマの周知徹底の必要性は解っている人が多いですが、その重要性の認識にはバラツキがあります。それが、出席者の会議前の準備状況に表れます。意見を戦わせて、方向性を決定し、実行策を構築し、進捗管理ができる会議の仕組みに対する共通認識が不可欠です。
 事前準備がキチンとできていますと、密度の高い会議となります。出席者間において、事前準備にバラツキがありますと出席者の議題・テーマやその内容に対する理解度にも、それが表出してしまいます。
 相手の理解度に対する発言者の測定能力が低いですと、話している内容が、情報・知識の提供に重点がおかれ、すでに理解されている初歩的なことに重点がおかれた発言になってしまいます。出席者は「また、そのことか」「その様なことは解った上での会議ではないですか」という思いが強くなり、会議に対するモラールが上がりません。役職の高い人に、この種の発言が多いのです。
 上述しましたが主催者が事前に情報提供をしておきますと、たとえ役職の高い人が、上述の独演会を始めたときに、「事前にその情報を提供していますので、ご出席の皆さんは理解していると思います」とやんわりと伝えれば、独演会の時間を短縮できるでしょう。

 上述のように、「会して議する場」です。会議は出席者のアイデアなど知恵を出したり、情報共有したりするだけではなく、議題・テーマに対する結論を出し、そのアクションプランを決め、関係者で実行し、成果を上げなければなりません。
 決定事項に対する共通認識ができなければ、同じ目的(議決事項の実現)に対して、共通行動がとれません。

 会議成功には、いろいろな要素が絡みますが、その一端を述べさせていただきました。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。

   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 厳しい経営環境下で打つべき手は? 830

 バブルがはじけた頃は、日本の経営者の多くが自信喪失時代といっても良いほどで、日本式経営の見直しにも真剣に取り組みました。

 失われた20年を経験し、一時的な景気回復があったものの、アベノミクスはなかなか成果に結びつきませんでした。

 私は、アベノミクスが全面的に間違えているとは思いませんが、安倍首相の根底に、自信過剰というか、強引さというか、国民目線のなさが禍を引き起こしているように思えました。

 経世済民

 振り回されるのは、日本国民です。

 その中でも、中小企業の経営者は苦労をしています。

 その苦労も、収益がなかなか改善せず、社員の財布が豊にならず・・・

 かといって特段経営面での工夫をするのでもなく・・・

 もちろん、そうでない経営者も多数いますが、まだ工夫がたりない経営者が大半ではないでしょうか。

 独りでは限界があります。

 外部ブレインを使ってみては如何でしょうか。

 高額な費用???

 私のブログに、実態を含めてお届けしています。

■ 【心 de 経営】ブログのバックナンバーを閲覧するには

 下記URLのいずれかををクリックしてください。

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■【今日は何の日】

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  ■【今日は何の日】 8月31日 ■ 野菜の日 若い人に野菜不足が多い? ■ 天長節 大正天皇の誕生日

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 明細リストからだけではなく、下記の総合URLからもご覧いただけます。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17

>> もっと見る

 


■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db


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■【今日は何の日】 8月31日 ■ 野菜の日 若い人に野菜不足が多い? ■ 天長節 大正天皇の誕生日

2024-08-31 00:03:00 | 【今日は何の日08月】

 

  【今日は何の日】 8月31日 ■ 野菜の日 若い人に野菜不足が多い? ■ 天長節 大正天皇の誕生日

 一年365日、毎日が何かの日です。

  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

 

■ 天長節 大正天皇の誕生日


 8月31日は、大正天皇の誕生日で1912(大正元)年と1913(大正2)年に「天長節」が実施されました。


【Yahoo百科事典】天長節


 天皇の誕生日を祝った祝日。その起源は中国の唐代、748年(天宝7)にさかのぼり、玄宗皇帝が老子の「天地長久」の語に基づいて創始した。天地とともに天子の寿命の限りないことを希(ねが)うという意味で、日本では775年(宝亀6)光仁(こうにん)天皇が詔(みことのり)して、自らの誕生日を祝したという記録がある。1868年(明治1)古代の例に倣って復活し、73年紀元節とともに国家の祝日となった。当日宮中では祭儀と宴会が行われた。第二次世界大戦後は「天皇誕生日」と改称された。

 

■ 野菜の日 若い人に野菜不足が多い?


 今日8月31日は、「や(8)さ(3)い(1)」の語呂合わせから「野菜の日」だそうです。

 最近の若い人は、ハンバーグなど肉類、柔らかいものばかりを食べて、咀嚼力がなくなったり、栄養価にアンバランスがあったりしているということをしばしば耳にします。野菜の日は、それらに対する啓蒙の意味があるのでしょう。

 

(ドアノブ)

 【経営者・管理職の皆様へお勧めブログ】 

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 ◇ 経営マガジン 

 ◇ 経営コンサルタントの独り言

 ◇ 経営四字熟語

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 ◇ カシャリ!一人旅

 

 


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【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】3-03 機略縦横 難しい経営理論は有益か? 臨機応変に、自在に適切な策略を巡らす

2024-08-31 00:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語・名言

  【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】3-03 機略縦横    難しい経営理論は有益か? 臨機応変に、自在に適切な策略を巡らす   


 
  四字熟語というのは、漢字四文字で構成された熟語であることはよく知られています。お恥ずかしいながら、その四字熟語というのは、すべてが中国の故事に基づくものとばかり思っていましたが、実はそうではないことを発見しました。
 経営コンサルタントという仕事をしていますが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。「目から鱗が落ちる」という言葉がありますが、四字熟語を講演や研修の場で用いたり、自分の仕事や日常会話に活かしたりするようにしましたら、他の人が私を尊敬といいますとオーバーですが、自分を見てくれる目が変わってきたように思えたことがあります。
 四字熟語の含蓄を、またそこから得られる意味合いを噛みしめますと、示唆が多いですので、企業経営に活かせるのではないかと考えるようにもなりました。これを「目鱗経営」と勝手に造語し、命名しました。
 以前にも四字熟語をご紹介していましたが、一般的な意味合いを中心にお話しました。このシリーズでは、四字熟語を経営の視点で診て、つぶやいてみます。以前の四字熟語ブログもよろしくお願いします。

  第3章 経営に戦略的企画力を
 日本の経営者・管理職は、非常によく勉強をしていますが、耳学問が進みすぎて、それらに振り回されすぎているように思えます。いろいろな経営理論を聞きかじり、そのメリットのみが強調されたお話を聞き、消化不良を起こしていることに気がついていません。そのために「知っているつもり」「やっているつもり」という”つもり”が積もっていて、自社にとって最適な方法が提案されても「陳腐な理論」「古い経営手法」というような位置づけでかたづけてしまっている企業が多いです。
 四字熟語の中には、【心 de 経営】の精神に則る、経営者・管理職の心の糧になる発想が多数見つかります。前章の思考法を用いながら、それを企業経営に活かすことが、“戦略的”な経営に繋がります。企業経営で欠けている【心 de 経営】をいかに読み解いて、戦略経営を行うかを感じ取ってください。
 3-03 機略縦横    難しい経営理論は有益か?
       ~ 臨機応変に、自在に適切な策略を巡らす ~


「機略縦横(きりゃくじゅうおう)」の「機略」という前半の「機」は、「機を見る」ということから「タイミングを計る」という意味です。「略」は、「計略」「戦略」などという熟語にも用いられますように「はかりごと」という意味で、「機略」は、「臨機応変な計略、策略」という意味です。
「縦横」は「たてとよこ」ということから、英語で言いますと「フレキシビリティ」という言葉に相当します。「自由自在(じゆうじざい)」とか「勝手気まま」、という意味にも使えます。
 少々脱線しますが、「城孤社鼠(じょうこしゃそ)」というのは、城に住んでいる狐、神社に巣くう鼠のように、あまり人間が手を出せないような安全地帯に身を置き、自由自在に振る舞うということから「権力者の陰に隠れて悪事をするもの」という意味です。中には、虎の威を借る狐のように権力者を背景に、勝手気ままなことをする上司もいます。

 機略縦横は「状況に応じて、臨機応変に、自在に適切な策略を巡らすこと」を意味します。「自由自在」は、「自分の思い通りに行動する」ことを指し、「縦横無尽(じゅうおうむじん)」「縦横自在(じゅうおうじざい)」「縦横無碍(じゅうおうむげ)」も同じような意味です。
 関連語として別項にありますように「臨機応変」とか「合従連衡」という言葉もあります。また、「機知縦横」という言葉もあります。「機知」「機智」は「その時その場合に応じて働く才知。人の意表に出る鋭い知恵。ウイット(広辞苑)」という意味で「機知に富む」というような使われ方をします。

 広辞苑第六版によりますと、「縦横」に関連する言葉として、四字熟語を含み、下記が紹介されています。
 【縦横家】 中国戦国時代、諸子百家の一つ
 【縦横無隅(じゅうおうむぐう)】四方八方
 【縦横無礙(じゅうおうむがい)】どの方面にも妨げになるもののないこと
 【縦横無尽(じゅうおうむじん)】どの方面にも限りがないこと
 【縦横沙汰(じゅうおうさた)】いろいろの取り沙汰

「機略縦横」の反対が「頑冥固陋(がんめいころう)」です。「頑冥」は、「頑固で、ものの道理をわきまえない」、「固陋」は「頑固で見識が狭い」という、両者同じような意味の言葉で、それを重ねて用いることで、意味を強調する四字熟語です。すなわち「頑迷固陋」とは「頑固で、ものの道理も解らず、ものごとを正確に捉えて判断する能力がない」という意味で用いられます。
 また同様に反意語として「四角四面(しかくしめん)」があります。もともとは「四つの角も四つの辺もみな同じ正方形、真四角」ということから来ています。「大変まじめ」なことから「まじめの度が過ぎてしまって融通が利かない」というニュアンスで用いられます。

 経営環境は、日々変化をしています。従いまして「経営のポイントは、時代を先読みして、臨機応変に対応する」ことではないかと考えています。その変化に対応しようと経営者・管理職は、情報収集に血眼になり、必死に考え、それを実行しようとします。その対応策の一環として、「一所懸命」に勉強をする経営者・管理職が多く見られます。難しい経営理論は、彼らの重要テーマの一つです。
 経営には、いろいろな理論がありますが、だからといってその理論をすべて採用すれば超優良企業、エクセレントカンパニーになれるというわけではありません。いろいろな理論を全て実行すれば完全な経営ができ、企業が成長するという経営におけます「王道」はないと言っても良いでしょう。残念ながら、世の中というのは「遺憾千万(いかんせんばん)」、「思い通りに行かず、残念なことが多く、心残りになりがち」です。
 情報が氾濫している昨今、いろいろな経営理論を、とっかえひっかえ試してみる企業がいますが、中途半端な取り組みに終わってしまいがちです。また「どの経営理論もダメだ」と頭から諦めてしまっている経営者も多いと思います。
 自分の会社にぴったりとマッチした経営理論でないと「隔靴掻痒(かっかそうよう)」、気持ちが悪いと言いますか、効果が今ひとつ出てきません。「靴を隔てて、痒きを掻く」と訓読みしますように、靴の上から痒いところを掻くのでは痒みはとれません。「隔靴掻痒」は、「歯がゆくじれったい」と言うことを表現するときに用います。同じような意味で「隔靴爬痒(かっかはよう)」と言います。「爬」は訓読みで「かく」と読み「掻」と同じ意味です。
 中には、「羮(なます)に懲(こ)りて膾(あつもの)を吹く」というような経営者も出て、「経営理論なんて、どれも理屈の世界であって、現実の世界にはそぐわない」と自分勝手な解釈をしてしまう人もいます。
 どのような理論でも、徹底して実行すれば何らかの成果が上がると信じています。徹底的に使いこなすことを充分にやりもしないで、「ダメだ」と決めつけることがうまくいかない原因となっていることが多いのです。

 経営理論というのは、大学の先生等の研究者や、実務経験豊かな人達が作り上げていることが多いのです。それぞれが立派な方達ですから、その人達が作り上げた考えに基づいた理論ですので、全てがダメだと言い切れるかどうかはわかりません。しかし、それなりの根拠のある理論として評価できるものが多いのではないでしょうか。
「理論」というものは、何かの基本となることです。基本を踏まえた上で、応用を行うのと、自己流で何かをなすのとでは、結果として大差が出ることがあります。
 ゴルフスィングの基本は、物理の力学に則って、クラブヘッドの最大スピードの時に、ボールに対して直角にクラブフェースを当てることが基本です。ところが、プロゴルファーの多くは、必ずしもこの理論に則ったフォームでゴルフをしているわけではありません。
 上述の理論をベースにして、自分独自の方法を編みだして、ゴルフを行っています。例えば、往年のプロゴルファーで、アーノルド・パーマーという人がいました。彼のスイングは、腰が回ってしまい、標準的なスィング理論から外れ、見た目にもあまり美しいフォームをしたスィングとはいえません。しかし、ずば抜けた成績を修めましたプロゴルファーのひとりです。彼のスィングは、おそらく基礎的な理論に則った上で、改良したスィングなのでしょう。
 このように、応用は、基礎理論の上にあってこそ、成功に繋がるのです。経営理論も、自己流ではなく、基礎理論を基に、自社にマッチしたやり方にカスタマイズできると成功の可能性が高くなります。
 スポーツ用品メーカーが、理論的に完璧で、高価なゴルフクラブを使っても、それが万人にマッチするわけではないように、経営理論もどの会社にも当てはまるとは限りません。採用しようとしている経営理論が、自社の現況にあった方法を選んでいるかどうかについても見直す必要があります。
 既製服のような経営理論は、なかなか自社の状況に合わないものです。自社の状況にカスタマイズして利用することも一つの方法です。ただし、カスタマイズを自分の都合の良いように解釈して行っては、生兵法はけがのもとになることを忘れないでください。自社の元凶をキチンと考慮に入れない中途半端な形で経営理論を取り入れ、中途半端な形でそれを実行に移すと失敗に帰したり、効果が出なかったりという結果になりがちです。
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【カシャリ!ひとり旅】 福島 吾妻連峰を借景に池泉廻遊式日本庭園「浄楽園」を巡る (ユーチューブのリンク付き)

2024-08-30 17:03:00 | ユーチューブで視る【カシャリ!ひとり旅】

 

  【カシャリ!ひとり旅】 福島 吾妻連峰を借景に池泉廻遊式日本庭園「浄楽園」を巡る

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間か、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 

 旅は、時間に追われる現実からの開放、明日への糧となります。

 

 写真は、自分の記録であるとともに、お節介焼き精神から、他の人に情報提供も兼ねてとり続けてきました。

 

 何を思って撮影したのだろうか? 自分も行ってみたい・・・

 

 他の人に、そう思っていただける写真を撮りたいと思って、ライフワークとして、続けられるだけ続けてまいりたいです。

 

名所旧跡  グロマコン 経営コンサルタントへの道

 

■■ 福島県福島市 温泉と果物の街

   https://www.city.fukushima.fukushima.jp/

■ 地理


 福島市は、福島県の北東部に位置し、猪苗代湖から北東へ約50km、東京から北へ約260kmのところに位置しています。

 福島県中通りの北部に位置する市で、県庁所在地であり、中核市に指定されています。

 西側の奥羽山脈と東側の阿武隈高地に挟まれた福島盆地の南西部分とその周辺の山岳・丘陵地域が主な市域です。市内からは西に吾妻連峰を、南西に安達太良山を仰ぐことができます。

 北流する阿武隈川を中心に福島盆地を形成していていて、奥羽山脈を源とする摺上川、松川、荒川等がそれぞれ市西部に扇状地をつくりながら東流し阿武隈川に注いでいます。

 福島市は日本海側と太平洋側の中間の気候であり、夏と冬で気温差の激しい盆地特有の内陸性気候の特徴を示しています。

■ 歴史
 

 江戸時代以前より、福島城(杉妻城、大仏城)の城下町として町並みを形成してきました。福島藩時代には、幕府直轄領、本多家(徳川四天王本多忠勝の一族)、堀田家(老中を多く輩出した家)と藩主が変わりました。

 江戸中期になると徳川将軍家との関係が深い重昌流板倉家が治めることになり、福島藩は会津藩に次ぐ石高を有しました。

■ 産業
 

 明治以降の福島は蚕種、生糸、織物の集散地として栄え、日本銀行の支店を函館に続き東日本で2番目(全国7番目)に開設しました。

 1990年代には、東北新幹線と山形新幹線が福島駅で分岐することになり、また2020年代には東北自動車道と東北中央自動車道が交わるという、交通の要所でもあります。

 第一次産業の面では、福島県内第1位の農業産出額です。特に全国有数の収穫量を誇る桃をはじめ、梨など果樹の栽培が盛んで「果物王国」の異名を持っています。

 観光の面では山の名所が点在し、個性ある温泉街を複数抱えています。東北地方唯一のJRA福島競馬場を有し、経済面で寄与しています。

 日本一の大きいわらじを担ぐ祭事の信夫三山暁まいり(わらじまつり)が有名です。

 山の名所としては、国立公園にも指定を受けている浄土平から福島のシンボルともいえる吾妻小富士のお鉢巡りがあります。市街地からほど近くで福島盆地を見渡せる信夫山や、花見の名所でもあり「福島に桃源郷あり」とも唄われる花見山公園もあります。

 福島市内に代表的な温泉街が3か所あります。その代表が、ヤマトタケルが残る古い歴史を有する古湯である飯坂温泉です。また、全国有数の高濃度硫黄泉で知られる高湯温泉、伝統工芸品のこけし発祥地として有名な土湯温泉があります。

 令和初期の時点で福島市で唯一の名誉市民であり、昭和時代に数多くの行進曲、応援歌、校歌を手掛けた作曲家である古関裕而の出身地としても知られています。

 

■ アクセス

 

【東北新幹線】東京から:1時間32分 仙台から:25分
【山形新幹線】山形から:1時間

【東北自動車道】浦和ICから福島西ICまで:3時間

 

■ 「浄楽園」 吾妻連峰を借景に池泉廻遊式日本庭園

   http://www.jyourakuen.jp/

 

 福島市街地から、車で20分ほどの所に位置します。

 

 福島県の名峰・吾妻連峰の四季を背景にした室町時代の趣をもつ池泉廻遊式庭園です。

 

 約2万5千平方メートルの広大な敷地に赤松、五葉松、さくらなどの樹木とあやめ、睡蓮、石楠花など花々にいろいろな形状の石を主体にした庭園です。


 野鳥の声を聞きながら、四季折々の花を鑑賞できます。

 

 〒960-2151 福島県福島市桜本字荒神38(アクセス)
 TEL 024-591-1304

◆開園期間 3月20日(年により異なる)~11月30日 (※開園期間中は無休)
◆開園時間 9:00~17:00(10月以降は16:30)
◆入場料 大人 500円 団体割引(20名様以上)450円 子供及び障害者 250円

アクセス

バス:JR福島駅西口バスターミナルより
   →福島交通(水保・土船行き)→原の町下車→徒歩10分
   →福島交通(高湯・上姥堂行き)→中谷地下車→徒歩15分

車 :東北自動車道 福島西ICから約15分
   国道115号線を土湯方面へ、フルーツラインを右へ入り進行方向左側
   看板を目印においでください。
 

 

 

 遠くに、雪をかぶる吾妻連峰を背景に、福島を代表するももの花、

それにアクセントを付けているのがレンギョウです。
 浄楽園には、福島西ICから車で約15分で行けます。

国道115号線を土湯方面へ向かい、フルーツラインを右折しますと

進行方向左側に浄楽園を示す看板があります。
 

 

浄楽園の案内板に従って道を折れますと、

遠くに桜がこんもりと茂っているのが見えます。

大型バスも駐車できる、広く、桜に囲まれた駐車場が、

浄楽園の人気を物語っています。

 

 

 浄楽園は、福島三桜の一つに数えられる桜の名園でもあります。
 入口を入ると正面に立派なしだれ桜がデンと構えて、

思わず「おー」という声を漏らしてしまいました。

 福島の三大桜というのは、ここ浄楽園のほか、

白河の南湖や松川の桜が含まれます。

福島市内には、花見山公園や信夫山公園、

また、福島市の東には、

日本三大桜のひとつであります「三春の滝桜」があります。
 

 

 浄楽園のハイライトであります、たくさんの石を擁した、

廻遊式の池に続く道には、

石楠花をはじめ、いろいろな花が、道端を飾っています。
 

面積約25.000平方メートルに赤松・五葉松・石を主体にした、

池泉廻遊式純日本庭園です。

金閣寺などを手がける一流庭師により、

十余年の歳月をかけて完成したそうです。
 

 

 

立派な建物の四阿や、休憩所には、

赤い傘や赤毛氈が敷かれています。
休憩所で、お菓子のついたお抹茶を一服いただきました。

 

 休憩所の前には、筧がかかり、苔むした岩に流れ落ちています。

流れ落ちる音が、心に安らぎを醸し出してくれました。


 緑の松や四季折々の花を愛でながら、野鳥の声も楽しめます。

さらに奥に進みますと、いろいろな形をした石が水辺に配されています。
 

 

 池を半周したあたりから、先ほど一服のお茶を嗜んだ休憩所や四阿が、

チラリチラリと姿を現します。
 松と池だけでも、日常の風景とは異なり、心が安らぎますのに、

その上、松、岩、池にこれらの建物の組み合わせが次々と変化し、

絵になる景色の連続をもたらせてくれます。

 

 

 

 池の広いところに出てきました。
 空の青と、松の緑が水面に映っています。

 いろいろな形をした石が、処々に配されています。
 オヤッと、思う様な形をした、大きな石も見えます。

浄楽園は、金閣寺の庭園を手がけたりしている

玉根徳四郎さんが作庭したからでしょうか、

室町時代的な池泉廻遊式庭園の良さを感じさせてくれます。
 

 

福島の名峰・吾妻連峰を借景とした浄楽園も見納めです。

 

 

池泉廻遊式庭園「浄楽園」

↑ クリック

 

100数十枚の写真や動画を10余分にまとめ

ユーチューブにアップロードしました。

 

 

 

 

 

■ カシャリ! ひとり旅

 


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【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業5章 中小企業を育てる 6 アテンド客との同行でロングアイランドへ

2024-08-30 12:03:00 | 【連載小説】竹根好助の経営コンサルタント起業

  【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業5章 中小企業を育てる 6 アテンド客との同行でロングアイランドへ 

 
■ 【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。
 これからコンサルタントを目指す人の参考になればと、私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまであらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。

 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
 日常業務をこなしながら、アテンドという商社マンにつきものの業務を自分なりに見つめ直す竹根です。

◆5章 中小企業を育てる
 商社マンは、商品を輸出すれば良い、というのが、それまでの商社の生き方でした。
 はたしてそれで良いのか、疑問に纏われながらの竹根好助でした。その竹根が、何とか現状で仕事をしながら活路を見いだそうと考えていました。
  ※ 直前号をお読みくださるとストーリーが続きます。
     直前号 ←クリック

◆5-6 アテンド客との同行でロングアイランドへ
 午後は、ケント光学の北野原社長と、ロングアイランドにある顕微鏡を主体とした光学機器の販売店に行くことになっている。
「これから行くところは、竹根さんの知っているところかい?」
「いいえ、先々週初めて電話をしたところ、快く社長の訪問を受け入れてくれました。アメリカ人というのは、自分にプラスにならないとなかなか会ってくれないようなのです。ニューヨークといっても、ロングアイランドにあり、まだ田舎の良いところが残っていて、いわゆるヤンキーの伝統的な良さを持ち続けているようです」
「ケントの顕微鏡が売れるようなところだろうか?」
 ニューヨークの喧噪から離れた、マンハッタン島の東にある東西に細長い、その名を表すようなロングアイランドである。
「不勉強で申し訳ありません。私もアメリカでどのような顕微鏡が売れているのかよく知りません。それどころか、社長の会社で二日間の研修を受けながら触らせてもらったのが十何年ぶりというお恥ずかしい次第です」
「福田商事は、事務機、電子機器、文房具、学校教材、理化学機器など幅広いから、当たり前だよね」

 昨日の雪で、郊外に入るとさすがに雪の積もっているところが多い。高速道路で四十五分ほどのところにあるフィルモア光学に近いインターを出た。高速道路がほぼ西から東に延びているので、高速道路をおりてから右方向、すなわち南に数マイル行ったところである。さらにその道をまっすぐ行くと大西洋だ。運転には自信のある竹根だが、高速道路をおりた雪道はさすがに怖い。VIPを乗せているだけに慎重だ。
 フィルモア社長は、大学の医学部の学生を対象としたビジネスが核であるために、光源つきの、安価な単眼顕微鏡が中心である。安価といっても、ケントの顕微鏡はおもちゃのようなレベルであることがわかった。
 ケントの双眼顕微鏡が安く作れるのであれば、ライバルが嘆願顕微鏡を中心にしているだけに差異化(差別化)ができてビジネスがうまく行くのではないかと竹根は心の中で思った。口にしなかったのは、今のケント光学の力では、双眼顕微鏡を安く作れるだけの力を持っていないことを承知しているからである。

 帰りに、ロングアイランドを東に、すなわち東端方向にさらに三十分ほど行ったところにある漁港のレストランまで足を伸ばした。大西洋の波が押し寄せる海岸に建っている。時間的にディナー時間までには早いこともあるからだろうが、客は竹根たちだけである。窓側の席に案内された。
 レストランのほぼ中央に大きな水槽がある。水槽にいるメインロブスターを自分で選ぶと、それを料理してくれる。日本の伊勢エビとは比べものにならないほど大きい。左のはさみが異常に大きく、挟まれたら痛いだろうと思いながら一匹ずつ、二人で格闘することになった。
 北野原の要望で、しっぽの部分は生で出してもらった。醤油はないが、何もつけずに口にほおばるとプリプリした新鮮な歯あたり、甘味が口に広がり、かくもうまいものがこの世にあるのかと二人とも夢中になった。言葉もない。ひたすら、皮をむき、身を食べて行く。
 白ワインでも飲みたいところなのだろうが、運転をする竹根のことを考えて、さすがに北野原はアルコールを控えた。

 ホテルに戻ってから、近所のバーに入った。ピアノがおいてあり、曲を選ぶとピアニストが演奏をし、それにあわせて歌を歌うのである。ピアノバーと呼ぶことを日本人から教えられていた。今日のカラオケの前進のようなお店である。北野原が美空ひばりの悲しい酒を頼むと、ピアニストが上手に弾いてくれる。日本を思い浮かべているのか、昔を懐かしんでいるのか、北野原も良い声で歌った。それから二人が交代で何曲か歌ってから、その日はお開きにした。
  <続く>

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月29日 元気な会社 仕事は同じでも志が異なる「3人のレンガ職人」 3222-4827

2024-08-30 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月29日 元気な会社 仕事は同じでも志が異なる「3人のレンガ職人」 3222-4827 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 

 

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

 【小説風 傘寿の日記】
 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。
 台風10号が猛威を振るっていましたが、上陸後勢力を落とし、暴風圏が消滅したそうです。
 しかし、雨台風としては強力だそうですので、警戒を緩めるわけには行きません。
 台風といえば、発生順に数字が割り当てられてゆきます。これは、日本での名前の付け方で、国際的には、国際機関「台風委員会」で決められています。
 決め方は、加盟国などが提案した名称が、あらかじめ140個用意されていて、発生順につけられてゆきます。
 台風10号の名前は「サンサン(Shanshan/珊珊)」です。これは、香港が提案した名称で、少女の名前が由来だそうです。

 私の事業を引き継いでくれた竹根好助ですが、その部下が時々自分の顧問先や元気な会社に私を招待してくれます。私が企業で、何を観て、何を話すか、私の半世紀のコンサルタント経験を盗み取り、コンサルタントとして、それを顧問先に活かしたいという考えのようです。

 竹根の部下が紹介してくれた企業は、遠方にあるので、オンラインでインタビューと社内見学をさせていただきました。

◆【成功企業・元気な会社・頑張る社長】 仕事は同じでも志が異なる「3人のレンガ職人」 3222-4827

 「3人のレンガ職人」という物語がある。中世のヨーロッパで旅人が3人のレンガ職人に出会った。旅人が「何をしているのか」と尋ねると、1人目は「親方の命令でレンガを積んでいる」と答え、2人目は「大変だが、賃金がいいからやっている」と答えた。これに対して3人目は目を輝かせながら「完成まで100年以上かかる教会の大聖堂を造っている。こんな仕事に就けて光栄だ」と答えた、というものだ。
 多少異なるバージョンもあるが、自己啓発本など多くのビジネス関連書籍で紹介されており、かの有名な経営学者、P・F・ドラッカー氏の著書でも「3人の石工」として似たような物語が登場している。最近の取材で、この話を引き合いに出したのが、仮設の水処理プラントのレンタルを手掛けるS社(千葉市)のI社長だった。
 1974年設立の同社は泥水や下水といった水処理を得意とし、2000年には、土木工事で発生する大量の泥水を高速・連続的に処理する土木泥水再利用システムを開発し、費用削減と工期短縮を実現した。また大規模災害の復旧事業でも活躍し、2011年の東日本大震災や19年の台風19号では、被災地に短期間で水処理プラントを設置し、インフラ施設が復旧するまでの間、被災地の下水処理を担った。
 同社の技術はSDGsの目標「安全な水とトイレを世界中に」の達成に貢献できると海外でも高く評価。アラブ首長国連邦(UAE)が主催し、持続可能な課題解決に取り組む世界各国の中小企業などを表彰する2022年度の「ザーイド・サステナビリティ賞」で水資源部門のファイナリストに選出された。受賞は逃したものの、注目度はいっそう高まった。
 国内外で話題を集める同社は「日本一の仮設水処理技術で世界に存在する社会課題解決に貢献する」との目標を掲げている。ところが、「『日本一の~』という目標を口にすると、従業員は引き気味になる」(I社長)というのだ。そこで登場したのが「3人のレンガ職人」の物語。「同じ仕事をしていても志が違う。当社のビジネスモデルは世のため人のために大いに役立つものだ。従業員には高い志を持ってほしい」とI社長は従業員の意識変革に期待している。
 「3人のレンガ職人」には続きがあった。あれから10年後、1人目は相変わらず言われたままにレンガを積んでいて、成長は見られない。2人目は、それなりに技術を磨き、危険を伴う仕事もして高い賃金を得ていた。そして3人目は、現場監督に登用され、完成した大聖堂に自分の名前が刻まれたという。志の違いによって生じた差は歴然だった、という結末である。

【 コメント 】

 「3人のレンガ職人(石工職人)」という物語は、社員研修等の教材としてしばしば使われます。

 S社は、社員研修にも力を入れている企業で、この物語をトップが実務に用いているという経営者の姿勢が評価されます。

 最近では、社員研修やOJTを軽視する企業が多いだけに、あまり研修費を投じなくても社員研修を実現できるという好例と言えます。

■【今日は何の日】 
  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930
■【経営コンサルタントの独り言】 

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 プロに依頼することは、それなりの価値があります 828

 バブルがはじけた頃は、日本の経営者の多くが自信喪失時代といっても良いほどで、日本式経営の見直しにも真剣に取り組みました。

 失われた20年を経験し、一時的な景気回復があったものの、なかなか成果に結びつきません。

 政治家は、得てして、自信過剰というか、強引さというか、国民目線のなさが、禍を引き起こしているように思えます。

 振り回されているのは、日本国民です。

 その中でも、中小企業の経営者は苦労をしています。

 その苦労も、収益がなかなか改善せず、社員の財布が豊にならず・・・

 かといってその中小企業の経営者の多くは、特段経営面での工夫をするのでもなく・・・

 もちろん、そうでない経営者も多数いますが、まだ工夫がたりない経営者が大半ではないでしょうか。

 独りでは限界があります。

 外部ブレインを使ってみては如何でしょうか。

 高額な費用???

 費用対効果を考えると、プロに依頼するだけの価値はあります。

  https://www.jmca.or.jp/

【今日は何の日】
  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
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  ■【今日は何の日】 8月30日 ■ 冒険家の日 太平洋単独横断の堀江謙一氏 ■ マッカーサー進駐記念日

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して、最初から発信していたします。
 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまでお話】 バックナンバー
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■【今日のおすすめ】 最近の徒然草 徒然なるままに日暮パソコンに向ひて  

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

>> もっと見る

■バックナンバー
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■【今日は何の日】 8月30日 ■ 冒険家の日 太平洋単独横断の堀江謙一氏 ■ マッカーサー進駐記念日

2024-08-30 00:03:00 | 【今日は何の日08月】

 

  【今日は何の日】 8月30日 ■ 冒険家の日 太平洋単独横断の堀江謙一氏 ■ マッカーサー進駐記念日

 一年365日、毎日が何かの日です。

  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

■ 冒険家の日


 8月30日は、冒険家で知られる植村直巳氏が1970年にデナリ(旧マッキンリー)に単独登頂した日です。1989年の同日、マーメイド号という小型ヨットで太平洋を単独横断した堀江謙一氏が、今度は太平洋単独往復した日でもあります。


 それらを記念して、「冒険家の日」が制定されました。

 世界的な冒険家の植村直己さんが1984年に、アメリカ・アラスカ州にある北米最高峰で消息を絶たれました。
「マッキンリー」という名峰名をご記憶の方は多いでしょう。ホワイトハウスは、2015年8月30日に、その名称を、先住民族が古くから呼んできました「デナリ」に変更することを発表しました。アラスカ先住民族の言葉で「偉大なもの」という意味ですので、標高6194メートルという堂々たる名峰にふさわしい名前になったといえます。
 そもそも「マッキンリー」という名称は、1896年、現地を探検していた男性が当時、共和党の大統領候補だったウィリアム・マッキンリー氏への支持を表明するために名付けられたといいますので、あまりにも俗世臭い起源だったのです。

 堀江氏の西宮~サンフランシスコ間の太平洋単独航海は1962年に行われました。当時の法律では、ヨットによる出国は認められていなかったので、密出国になります。このことに対して、マスコミで非難記事が掲載され、犯罪者扱いすらされる記事が掲載されました。

 それに対して、当時のサンフランシスコ市長は、コロンブスを例に挙げ、パスポートなしの堀江氏を尊敬の念をもって迎入れました。それだけではなく、名誉市民として受け入れるという懐の深さを示しました。その瞬間、日本のマスコミは手のひらを返したかのように態度を一変しました。

 当時の「アメリカに弱い日本」という世相は、今日もあまり変わっていません。

 因みに、1971年に私がサンフランシスコを訪問したときには、マーメイド号がサンフランシスコ海洋博物館に展示されていました。フィルムネガを探せば、どこかにその写真があるはずで、いつか探してみようと思います。

 

■ マッカーサー進駐記念日


 1945年8月30日に、連合国日本占領軍最高司令官・ダグラス・マッカーサー元帥が厚木飛行場に到着しました。

 終戦直後は、連合国軍最高司令官総司令部(General Headquarters, the Supreme Commander for the Allied Powers)が、第二次世界大戦終結に伴うポツダム宣言を執行するために日本で占領政策を実施しました。

 極東委員会の下に位置し、最高責任者は連合国軍最高司令官(連合国最高司令官とも、よび、英語では「Supreme Commander of the Allied Powers; SCAP、スキャップ」)といいます。

 日本では、総司令部 (General Headquarters) の頭字語をとってGHQと呼び、私が子供の頃は、「進駐軍」という通称で呼んでいました。

 あくまで「占領支配」ではなく「ポツダム宣言の執行」が本来の役目であることから「占領軍」とはいいませんでした。

 1952年(昭和27年)4月28日に日本国との平和条約が発効されるまで、連合国軍占領下の日本は対外関係を一切遼断されていました。

 沖縄や小笠原は、完全に米軍に抑えられていました。東京の横田基地をはじめ、安保理の名の下に、いまだに米軍基地には、治外法権が認められています。

 日本と外国との間の人・物資・資本等の移動は、上述のSCAPの許可によってのみ行われたのです。

 ある意味では、大変屈辱的な扱いでしたが、日本人は、それを公に口に出さずに、耐え忍んできたのです。

 今日では、考えられないことかもしれません。

 

(ドアノブ)

趣味・旅行のブログ

 

 


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【心 de 経営】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 82段 羅の表紙は 不完全が適切

2024-08-29 12:03:00 | 【心 de 経営】 徒然なるままに
■【心 de 経営】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 82段 羅の表紙は 不完全が適切   
  「徒然草(つれづれぐさ)」は、吉田兼好による随筆集の冒頭の文章です。作者は、兼好であるという明確な証拠はないようです。おそらく大半の方が、何らかの形で、この文章に接しているのではないでしょうか。
 徒然草といいますのは、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』とならび日本三大随筆の一つといわれています。
  高校生時代に戻った気分で、また、社会人として人生を歩み、自分の高校時代には理解できなかったり、誤解していたりすることを発見しながら、独断と偏見に満ちた、我流の解釈を僭越ながらお付けしました。
 徒然なるままに、日暮パソコンに向かいて、よしなしごとを、そこはかとなく書き付けてまいります。
 お届けも、徒然なるままにアップロードしますので、読者の皆様も、日暮パソコンに向かいて、末永く、徒然にご覧下さるよう、お願いします。
◆第82段 羅の表紙は 不完全が適切
 完璧を求める姿勢は素晴らしいです。しかし、「完璧」は、本当に完全なものなのでしょうか。
 兼好は、「不完全だから良い」のだと言っています。
【原文】
 「羅(うすもの)の表紙は、疾(と)く損ずるが侘しき」と人のいひしに、頓阿が、「羅は上下はづれ、螺鈿(らでん)の軸は、貝落ちて後こそいみじけれ」と申し侍りしこそ、心勝りて覚えしか。
 一部とある草紙などの、同じやうにもあらぬを、醜しといへど、弘融僧都が、「物を必ず一具に整へんとするは、拙(つたな)き者のする事なり。不具なるこそよけれ」と言ひしも、いみじく覚えしなり。
 すべて、何も皆、事の整(ととの)ほりたるはあしき事なり。
 し残したるを、さて打ち置きたるは、面白く、生き延ぶる事(わざ)なり。
 内裏造らるるにも、必ず、造り果てぬ所を殘す事なり」と、ある人申し侍りしなり。
 先賢の作れる内外(ないげ)の文にも、章段の欠けたる事のみこそ侍れ。
【用語】
 うすもの: 羅・紗などの絹織物、書物の表紙に使います。
 頓阿(とんあ、とんな); 南北朝時代、時宗の僧であり歌人で、兼好の友人でもあります。二条為世門下で和歌四天王の一人に数えられました。
 はつれる: ほつれる
 一部とある: 何冊かをひとまとめにして一冊にまとめ上げた
 弘融(こうゆう)僧都: 仁和寺の僧で兼好の友人
 先賢: 昔の賢人(詳細不明)
 内外の文(ないげのふみ): 「内」は仏典のこと、「外」は、その他の書物
【要旨】
 あるところに、「薄絹で装丁した本の表紙は、傷みが早くて困ります」と嘆く人がいました。
 それに対し、友人の頓阿(とんあ)が「薄絹の表紙は、上下の縁が擦り切れてほつれるほど使いこなすのがよいのです。また、掛け軸の螺鈿細工をした軸は、そこにちりばめた貝が剥がれ落ちたほうが味わい深いものがあるのです。」と答えた僧です。
 このようなものの見方ができると言うことは素晴らしいことで、その発言の主であります友人の頓阿の素晴らしさに改めて感心させられました。

 何冊かの書をひとまとめにして一冊にまとめ上げられました草子の場合、一般的には、それぞれの体裁が不揃いなのはみっともないことですと、いちゃもんを付けるものです。
 しかしながら、孔融僧都は、「何ごともきちんと同じように揃えようとすることは、未熟者のすることで、不揃いでよいのです」と言っていますが、私と同じような考え方をすると思え、我が意を得た心地がしました。

 何事におきましても、すべて完璧な形・状態になっていることは、かえって本来の善さを損ねてしまい、よいことではないと思います。
 やり残しが不完全と見えるようなことを、そのままにしてあることは、味わいもあり、それが持つ本来の姿のよさを、今後につなげることになります。
「内裏を造営しようとする時も、完璧なものに作り上げず、未完ともいえる不完全な部分を残すことが肝要です」と、ある人が言ったそうです。

 先人の中の賢い人が作り上げました仏教などの書物にも、章や段が欠けたものが多のです。
【 コメント 】
 新人サラリーマンの時のことです。上司から「この仕事は緊急性が高い、○日までにやっておいてくれ」と指示されました。
 はじめは、期限内に簡単にできそうだと高をくくっていましたが、やり出したら奥が深く、自分でも興味を持てて、中味の良いものができそうに思えました。ところが、期限が明日というにも関わりませず、まだ道半ばな状態でした。
 上司に、事情を話すと「この仕事は急いでいる」と念を押しただろうと大目玉を食いました。上司が求めているのは、私がやりたいと思ったほどの内容の濃いものではなく、概要を把握できる状態のレベルのものであったのです。
 私は、自分が興味を持った内容なだけに、深掘りをしすぎたのです。それどころか、むしろ、その取り組み姿勢を誉められるかとさえ思っていたのです。
 その時に、「巧遅拙速」という四字熟語の意味合いを痛感させられました。

 「完全」とは、すばらしいことです。ところが、時間要因という制約がビジネスの世界ではつきものであることを、頭でわかっていながら、現実の作業にそれが活かされていなかったのです。

 ドガの作品に踊り子の絵が多数あります。その一つに、なんとなく中途半端な、未完成ともいえるものがあります。初めてその絵を見た時には、それで終わりました。ところが、同じ美術館に再び行った折に、その絵を見る機会がまたありました。
 その絵をじっと見ているうちに、不完全な部分を補うには、何を、どの様に補うと完全な物になるだろうと、その絵の前でたたずみながら考え込みました。
 発想は、あちらに飛んだり、その逆の方に行ったりと、ドンドンと広がりました。
 もし、ドガが、この絵を完璧なものとして描き上げていたら、私の発想は、これほど展開しなかったでしょう。

 不完全さがありますと、それを見たり、使ったりする人は、自分なりの発想を飛ばしたり、自分が使いやすいように使ったりと、当初のもの以上な膨らみを持たせることにも繋がりそうです。

 前述の私の稚拙な体験談では、巧遅拙速という判断の大切さを学ぶことができました。ドガの絵からは、絵の奥深さを感じ取れました。

 もし、完璧な人間という人が存在したとしたら、誰もが、その人を尊敬するでしょうか。誰もが、その人を好きになれるでしょうか。
 自分が不完全な人間であることを自分に納得させようと、正常性バイアスをかけるようなことを考えたりしています。
* 
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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月28日 「あたりまえ経営のきょうか書<戦略思考編> 5-20 中小企業の経営理念と実状に見る事例紹介

2024-08-29 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月28日 「あたりまえ経営のきょうか書<戦略思考編> 5-20 中小企業の経営理念と実状に見る事例紹介 

  平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

8月28日(水)

 地球温暖化が進みますと、2050年にはコーヒー栽培の土地が半減すると懸念されています。

 そのような中で、豆を使わない代替コーヒーが開発されました。
 まだエスプレッソだけですが、取材した記者は「普通のエスプレッソと変わらず、苦味もあり、とても濃厚な味わいです」と言っているそうです。

【今日のおすすめ】

 【お節介焼き情報】  音楽を聴きながらの作業に注意!!

 むかし「ながら族」という言葉が流行ったことがあります。

 科学の進歩で、ながら族の欠点も見えてきたようです。

 コンサルタントを目指す人達の集まりがあり、【あたりまえ経営のすすめ】について、お話をする機会を得ることができました。

 下記のようなテーマでお話しました。

■第5部 【あたりまえ経営のすすめ 戦略思考編】 戦略思考で経営者・管理職のレベルアップを図る

 企業経営では、日常業務におけます事項から、経営戦略など、企業の根幹になるようなじこうまで、いろいろなレベルや内容の意思決定をしなければなりません。
 高度な戦略的な意思決定を行うには、戦略思考ができませんと、誤った方向に企業が走り出しかねません。
 一方で、戦略思考というのは、容易には身に付けることは困難です。この課題に取り組んで行きましょう。

5-2章 経営理念とは何かを考える
 企業が、安定的に成長して行くためには、企業としての基礎がはっきりしていなければなりません。
 企業が目指すべき方向にそった「経営地図」が不可欠です。それが戦略であったり、経営計画であったりします。
 では、その戦略や経営計画は、どの様に構築すべきなのでしょうか。また、構築した戦略や経営計画が、それでよいのか確認する方法はあるのでしょうか。
 このような、企業の意思決定をするときの原点であり、「ものさし」であるのが「経営理念」です。

【あたりまえ経営のすすめ 戦略思考編】 5-20 中小企業の経営理念と実状に見る事例紹介
 その第一項は、「企業の存在意義は、社会貢献にある」と、自社のサービスを通して、社会に貢献したいという創業者の強い意志を感じます。
 この会社の経営理念は、経営理念として独立したものではなく、付属文書がついています。
 画面にありますように、「一人では生きて行けない」という言葉で、企業経営で困っている会社に、会計業務でそっと寄り添うという創業者の意図を、経営理念だけでは表現できない部分を補っています。
 企業としてクライアントさんに寄り添うだけではなく、社員に向かって「一人の限界」を訴え、社員同士が助け合い、競い合い、切磋琢磨して、企業と共に成長してゆこう、企業のあり方を示しています。

 同社経営理念の第二項は、
  企業の使命は
  顧客満足にあり、
  それは社会貢献に繋がる要素となる。
と、唄い、付属文書では、第一項を受けて、自社の使命について、顧客満足度を重視して、社会貢献をするのだと述べています。独りよがりの社会貢献ではなく、クライアントの立場に立ったサービスを通した社会貢献を強調しています。
 通常、経営理念のような短い文章の中に、同じ言葉を繰り返すことは嫌われます。ところが、第二項でも、「社会貢献」ということばを第一項に続いて記述することで、「社会貢献」に対する、創業者理念の強さを訴えています。
 しかも、付属文書には、「経営者の魂の叫び」とまで表現しているのです。
 経営理念ですので、対外的な表明ということもありますが、ここでは、「お客様」という言葉を繰り返して、社員に対して、クライアント重視の姿勢を強く訴えています。
 その手段として、コミュニケーションを重視すると言うことを述べるだけではなく、「素直に、お客様の声に耳を傾ける」という創業者の人間性をうかがわせる謙虚でありながら、クライアントに対して積極的な働きをすることの重要性を唄っているのです。

 第三項は、下記のように、前二項より長めの文章になっています。
  成長する企業体を形成するために
  私達は人間尊重の精神を基として、
  創意工夫と感動に溢れた
  働き甲斐のある企業体造りに邁進する。
 ここでは、前二項で唄っています、企業としての基本思想を実現する方策を述べています。
 クライアントに、サービスを提供し続けるためには、企業として存続しなければなりません。そのためには、企業として成長して行く必要性を説いています。
 しかし、それは量的な成長というよりは、人間尊重、創意工夫、感動、働きがいという言葉からも、質を重視した成長にウェイトがあるように、筆者にはうかがえます。

 同社の経営理念は、前半二項で自社の基本思想であります「社会貢献」を対外的に明瞭に訴え、社会貢献の核となるのが、顧客満足度を大切にするサービスの提供であると表現して、社会貢献という抽象的な表現を、具体的に示しているといえます。
 そして、第三項は、それらの実現策として、「人間尊重」、「創意工夫」などを通して、健全な企業創りをして行くという社員に向けての強いメッセージで締めくくっています。しかし、それは、単に社員に向けてという対内的なメッセージだけに留まらず、働きがいのある企業であるという企業イメージ高揚の対外的なメッセージともなっているのです。
 また、これは経営者として、社員に向けてのメッセージでもあります。「人間尊重」といいますのは、社員も尊重するということにも繋がります。社員が、自身や家庭の事情に合わせて勤務体系を組めるという、フレキシブルな人事管理が、社員が長期にわたって働き続けてくれる原動力でもあります。
 また、それが、社員のモチベーションをあげ、働く姿勢に繋がっています。

 「企業生命30年説」というのがあります。大半の企業が30年を待たずして消えていくという厳しい現実を表した言葉です。
 同社は、女性社員を中心に、30年を超えて存続できている企業です。記帳代行業という、地味な業務でありながら、永きにわたって存続できていることは、この経営理念が日常業務に活かされているからに違いありません。
 同社を訪れますと、全社員が起立して、来客を迎えてくれます。業務の途中で、起立するということは、自分の意図とは異なる形で業務を中断することになり、その行為をよしとしない人も多いと思います。
 しかし、顧客重視という、同社の理念を考えますと、経営理念が隅々まで行きわった結果の行為ではないかと、私は、好意的に見ています。
 同社は、過去20年以上、社員さんが20名ほどで推移しています。
 起立すると言うことで、顧客を大切にするという企業イメージを来客に伝える効果もあり、結果として、各クライアントが、永く同社とつきあうことにも繋がっています。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
       https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ プロに依頼することは、それなりの価値があります 828

 バブルがはじけた頃は、日本の経営者の多くが自信喪失時代といっても良いほどで、日本式経営の見直しにも真剣に取り組みました。

 失われた20年を経験し、一時的な景気回復があったものの、なかなか成果に結びつきません。

 政治家は、得てして、自信過剰というか、強引さというか、国民目線のなさが、禍を引き起こしているように思えます。

 振り回されているのは、日本国民です。

 その中でも、中小企業の経営者は苦労をしています。

 その苦労も、収益がなかなか改善せず、社員の財布が豊にならず・・・

 かといってその中小企業の経営者の多くは、特段経営面での工夫をするのでもなく・・・

 もちろん、そうでない経営者も多数いますが、まだ工夫がたりない経営者が大半ではないでしょうか。

 独りでは限界があります。

 外部ブレインを使ってみては如何でしょうか。

 高額な費用???

 費用対効果を考えると、プロに依頼するだけの価値はあります。

  https://www.jmca.or.jp/

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 明細リストからだけではなく、下記の総合URLからもご覧いただけます。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17

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■バックナンバー   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db


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■【今日は何の日】  8月29日 焼き肉の日 東京と大阪では「肉」が違う

2024-08-29 00:03:00 | 【今日は何の日08月】

 

  【今日は何の日】  8月29日 焼き肉の日 東京と大阪では「肉」が違う


 一年365日、毎日が何かの日です。
 季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。
 これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
 独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

 

■ 焼き肉の日 東京と大阪では「肉」が違う

 

「やき(8)に(2)く(9)」の語呂合せですが、全国焼肉協会が1993年に制定しました。。

 同協会は、平成4年10月に設立され、平成10年5月に農林水産大臣の認可を取得し事業協同組合となりました。

 同協会の「基本理念」は、美味しく、楽しい焼肉料理をもって、お客様の健康で豊かな食生活に寄与するということです。

 「焼肉文化」を広く世界に普及させることを目的としています。

   https://www.yakiniku.or.jp/


 法律で定められていない肉を提供して、一時世間を騒がせましたが、基本理念ののっとり、安心して食べられる場を提供し続けていただきたいですね。

 

 大阪では、「肉」といえば「牛肉」をさしますので、「肉まん」といえば牛肉が入っています。

 東京では、「肉まん」には豚肉が入っています。

 最近は、東京でも大阪の人が使う「豚まん」という言葉が使われ始めています。

 

 その違いは、今日に近い大阪は「公家文化」の影響を受け、東京は「武家文化」の影響を引き継いでいると言われています。

 京都では、牛車を使うことから牛が多く、関東には、豚肉の産地が多いというのも影響しているのではないでしょうか。


 焼く肉が好きで、全国処々の(少々オーバーな表現ですが)やくにく屋さんを回った経験のある人が、焼き肉店のコンサルタントを始めたという情報が入ったのは、十数年前のことです。

 好きこそものの上手なれ

 この様な諺を実践し、プロとして活躍されていることと思います。

 

■ 【今日は何の日】その他

◇ 快存寂

 

(ドアノブ)

 【カシャリ! ひとり旅】を映像にして紹介しています。

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趣味・旅行のブログ

 

 since 1951 特定非営利活動法人・日本経営士協会


【ブログ 経営コンサルタントの育成と資格付与】

 日本経営士協会は、特定非営利活動法人として内閣府による認証を受けた経営コンサルタント団体です。1951年に誕生し、経営コンサルタント育成と経営士・士補資格付与活動を1953年から積極的に行ってきている、日本で最初に設立され、約65年もの永きにわたりまして社会貢献をしてきています。
 このブログは、主に次のような方々を対象に、時宜に即した情報を毎日、原則として複数本のブログをお届けしています。経営というのは、根底に流れいるものは、下記のいずれにも共通し、視点を変えるだけでそれを応用することができるという信念を基に、あえて三兎を追っています。

  ◇ 経営者・管理職の皆様
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  ◇ プロの経営コンサルタント

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◆【お節介焼き情報】 カシャリ!一人旅 高野山金剛峯寺

2024-08-28 17:03:00 | 【話材】 お節介焼き情報 カシャリ!一人旅

◆【お節介焼き情報】 カシャリ!一人旅 高野山金剛峯寺

 ちょっとした情報が、私達の智慧となることは多々あります。

 その情報が知恵の源泉であることに気づかないで機会損失を起こしていることは、それ以上に多いのかもしれません。

【カシャリ!一人旅】の一環をご紹介します。

 最澄の比叡山と並ぶ、空海の高野山は、和歌山県にあります。

 お恥ずかしいことに、奈良県にあるものと永年思っていました。

 高野山は、平安時代のはじめに弘法大師によって、開かれた日本仏教の聖地です。

 高野山と言いますと、「空海」「金剛峯寺」という言葉を連想します。

 高野山は「一山境内地」と称され、高野山の至る所がお寺の境内地と見なされています。

 すなわち、高野山全体がお寺で、「総本山金剛峯寺」という場合、「金剛峯寺」だけではなく高野山全体を指すそうです。

 ちょうど、比叡山延暦寺といった場合に、比叡山一帯を延暦寺と呼ぶのとよく似ていますね。

 比叡山には、「延暦寺」というお寺はありませんが、高野山金剛峯寺には、「金剛峯寺」というお堂もありますので、その点が異なります。

 通常お寺というのは、一カ所に集まっていますが、大伽藍や金剛峯寺のあります場所と、奥の院との2カ所に大きく分かれています。

 延暦寺も、東堂、西堂、横山と3カ所に別れていますね。

 高野山内には、117カ所の塔頭寺院が点在していて、たくさんの宿坊があります。

 たくさんの写真をとってきましたので、ご覧下さると幸いです。

http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/wakayama/wakayama-kouyasan.htm


 

【経営コンサルタントの育成と資格付与】
  
 
since 1951 特定非営利活動法人・日本経営士協会
 
 
 
 日本経営士協会は、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
  詳しくは、サイトでご覧下さい。 
  入会案内 ←クリック

 
 

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【お節介焼き情報】  音楽を聴きながらの作業に注意!!

2024-08-28 12:03:00 | 【話材】 お節介焼き情報

【お節介焼き情報  音楽を聴きながらの作業に注意!!

お節介焼き経営コンサルタント」が、経営やコンサルティングに関する情報だけではなく、日常生活に役に立つような情報、旅行や写真などの会話を潤滑にするために情報などもお届けしています。

 それらの中から、直ぐにお役に立つような、選りすぐりの情報を中心にご紹介して参ります。

◆ 音楽を聴きながらの作業に注意!!
 昨今のビジネス環境では、「複々線思考」が不可欠です。
 しかし、複々線思考で注意しなければならないことがあります。脳神経外科医の菅原道仁先生は「複数の作業を同時進行する『マルチタスク』は、脳に大きな負担をかけている」と警鐘を鳴らしています。しかも、その結果、認知症になるリスクが高くなっているといいますから、怖いですね。
 人間の脳は、シングルタスクを基本としていますので、複数のことを並行して実行しているようでも実はタスクを切り替えて、一見すると複数のことを並行して進めているように見えているだけなのだそうです。すなわち、複数のシングルタスクをスィッチングして作業をしているに過ぎず、そのために脳への負荷が大きく、濃飛炉が大きいのだそうです。

 自動車の運転は、前方や広報を見たり、ハンドルやアクセル・ブレーキ操作をしたりと、あたかもマルチタスクをこなしているように見えます。しかし、これらもひとつひとつの作業をスィッチングしているに過ぎないのだそうです。
 マルチタスクができる人は、優れている人だと思い込んでいましたが、スィッチングの名士なのです。

【経営コンサルタントへの道】

 


 
  長い経営コンサルタント経歴の基、書かれたページで、経営コンサルタントになるひとの60%ものの人が目を通しています。
 

 


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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月27日 経営コンサルタントへの道 1-3 経営コンサルタントになる前に考えよう 実務経験をしてからでも遅くない

2024-08-28 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】
 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月27日 経営コンサルタントへの道 1-3 経営コンサルタントになる前に考えよう 実務経験をしてからでも遅くない  

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

8月27日(火)

 200万~300万件規模に上る、損害保険代理店による情報漏洩問題で、業界全体のあまりにもずさんな情報管理に愕然としました。

 情報漏洩というのは、いったん漏れるとき得ることがないと言っても過言ではありません。

 どこで、どの様に使われるかも、複雑化した社会では解らなくなってきています。

 個人の防衛力は微力なだけに、怖いですが、「怖い」と感じない人もいるのに驚きました。

 「知らぬが仏」なのでしょうか。

 【カシャリ!ひとり旅】の写真は、整理が追いつかず、増える一方です。 何かと忙しく動いていますので、気分転換をするようにしています。 音楽を聴くことが多いですが、過去の写真や動画を見ることも楽しみです。

 【経営コンサルタントへの道】 1 経営コンサルタントになる前に考えよう

 私は1970年代から半世紀にわたり、「経営コンサルタントとはお節介焼き」「当たり前のことが当たり前にできる企業創り」「現場を重視」「管理とは温かいもの」などをモットーとして経営コンサルタントという職業に就いてきました。
 経営コンサルタントになってから、いろいろな人から「なぜ経営コンサルタントになったの?」「経営コンサルタントになるにはどうするの」あるいはすでに経営コンサルタントになっている人からは「経営コンサルタントとして成功するこつは」などと聞かれてきました。
 経営コンサルタントを目指す人の大半が、世の中に漂う“常識”的な方向定めと方法で準備を開始しています。しかし、経営コンサルタントへの道は厳しいですが、成功法による近道もあります。
  経営コンサルタントを目指す人が一度は辿るこの道に、正しい回答になるかどうか、お役に立つかどうかはわかりませんが、独断と偏見をお許しいただき、以下のようにまとめてみました。ご参考にされ、皆様の自己責任でもって判断し、行動して下さい。

■1 経営コンサルタントになる前に考えよう 

 経営コンサルタントになる方法は、経営コンサルタントとして何をやりたいかによって選択が異なると思います。

1-3 実務経験をしてからでも遅くない 

 学生さんや若い方から「経営コンサルタントになる近道は」という問い合わせを受けますが、「実務経験を積んでから経営コンサルタントへの道を歩んだ方が、実績を上げられる経営コンサルタントになれますよ」とアドバイスをすることにしています。

 実務経験というのは、必ずしもコンサルタント実務ということではありません。むしろ、コンサルタント実務ではなく、企業におけるビジネスパーソンとして経験を差しています。

 若くして経営コンサルタント会社に入った先生方の多くが、中堅・中小企業を相手にしたときに、頭でっかちのアドバイスしかできないために失敗しています。社会人としての経験が浅く、理屈で経営が行われていると錯覚してしまっているので、中堅・中小企業のように「人」が中心であることを軽視しがちです。

 私は、経営というのは心でするもので、頭でするものではないと考えています。自分が社会人として苦労してきていれば、経営コンサルタントという業務についても人の心の痛みがわかるコンサルティングができるのです。


 経営コンサルタントとしてのドメインの決め方

 【参考】 自分は起業すべきかどうか、再考しよう

      経営コンサルタントへの道(日本経営士協会サイト<当ブログ執筆>)

■【今日は何の日】

 当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

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  ■【今日は何の日】 8月28日 ■ テレビCMの日 ■ 民放テレビスタートの日 70年近い歴史

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

  自分の専門外でも会話の輪に入ってみる あB3-401
 私の知り合いの税理士ですが、いろいろな会のメンバーになっています。彼は、自分の専門外の人達と話をすることは、刺激にもなり、情報収集にもなり、なによりも人脈作りに繋がると常々話しては、後進にアドバイスをしています。
 雑談中などで、話題が自分の専門外の話だったりすると気後れしてしまい、できればその場から逃げ出したくなりますが、上述の税理士の先生はむしろ積極的に、その輪に加わります。からは、自分が門外漢であっても、しり込みしないのは、その輪のなかに入っていきませんと、いつまでも自分の既知の世界から外に出て行けないからだといっています。
 アレの専門は、いうまでも税務ですが、企業は税務だけではなく、経営全般の問題を抱えています。他のコンサルタント・士業がクライアント開拓に難儀していますのに、税理士は、すでにクライアントを持っています。そのクライアントの経営全般の支援をすることにより、その企業の経営者には大きなプラスとなります。それだけではなく、税理士自身にとっては、付加価値を高めることによるコンサルティング・フィーを付加できるのです。

 私達コンサルタント・士業は、自分の専門分野を高く盛り上げるだけではなく、その周辺も補強し、更に関係ないことでも盛り上げて行くうちに専門分野も高くなったり、複数の専門分野を持ったりすることに繋がります。
 アメリカのプリンストン大学で心理学教授を務めていた、ダニエル・カーネマン博士(1934〜2024年)は、自分の専門は心理学であるにもかかわらず、2002年にノーベル経済学賞を受賞したことは有名な話です。
 彼は経済学を心理学の面からアプローチを試み、「不確実な状況下における人間の意思決定」について理論化しました。かれにとっては、心理学とは異なる新分野である行動経済学という分野に進出し、この成果に繋がったのです。

 「フーテンの寅」はジェームズ・ボンドよりさきに「二度死ぬ」 827

 山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズでおなじみの故渥美清が扮する「フーテンの寅」さんは、実は死んでしまいます。

 ところが、ある事情から、寅さんが蘇ります。(詳しくは【今日は何の日】ブログ」で)

 寅さんの舞台である東京・葛飾柴又というのは、いまでこそ東京の住宅街ですが、寅さんが始まった頃は、まだまだ田園風景が残っていたといいます。

 何度か訪れたことがありますが、2017年初春に訪れたときには、新しい寅さんの銅像の除幕式の日でした。

 山田洋次監督や倍賞千恵子さんなど出演者数人も来られました。

 帝釈天というのは、壁の彫り物が素晴らしく、一度訪れる価値はあります。

 直ぐ近くに、細川たかしの歌で有名な矢切の渡しがあります。

 素晴らしい歌ですが、ちあきなおみバージョンがあるのをご存知でしょうか。

 彼女の哀愁帯びた歌唱は、矢切の渡しにぴったり!

 まだ、矢切の渡し船に乗ったことがありませんので、この次に行くときには乗ってみたいと思います。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

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■【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記 バックナンバー
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■【今日は何の日】 8月28日 ■ テレビCMの日 ■ 民放テレビスタートの日 70年近い歴史

2024-08-28 00:03:00 | 【今日は何の日08月】

 

  【今日は何の日】 8月28日 ■ テレビCMの日 ■ 民放テレビスタートの日 70年の歴史


 一年365日、毎日が何かの日です。

 季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

 これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

 独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

 

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

■ 民放テレビスタートの日


 1953年8月28日に、日本の民放テレビの第1号として、日本テレビが放送を開始しました。

 また、1951年4月21日に民間放送16社にテレビ放送の予備免許が出され、それを記念して「民放の日」が制定されました。NHKではコードに引っかかるような自己主張をされる出演者を大目に見るなど、お堅い番組の多いNHKに飽き足らない視聴者向けに個性的な番組を提供しています。

 故大宅壮一氏がかつて「1億総白痴」ということを仰って、俗悪番組を非難されましたが、線引きは難しいとはいえ、頭をかしげざるを得ないような番組があるように思えます。最近はNHKも民放の傾向に引きずられて、お堅い一辺倒ではなくなってきたように思えます。

 

■ テレビCMの日


 民放テレビ放送が開始されるとともにテレビのCMが始まりました。日本民間放送連盟が2005年に、8月28日を「テレビCMの日」として制定しました。

 1953年8月28日にテレビ放送が開始されるに伴い、服部時計店のCMが初のテレビCMとして放映されました。内容は「正午の時報」でしたが、制作されたフィルムが裏返しであったために、不明瞭な音で正午を知らせたという記録があります。

 

(ドアノブ)

【経営コンサルタント(志望者)へのお勧めブログ】

 ◇ 経営コンサルタントへの近道・資格取得
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【経営コンサルタントのお勧め図書】 国貞流「会計学」から学ぶ 2408

2024-08-27 12:03:00 | 経営コンサルタントの本棚

本  【経営コンサルタントのお勧め図書】 国貞流「会計学」から学ぶ   2408 

経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。
 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。
 【経営コンサルタントの本棚】は、2012年に、経営コンサルタントがどのような書籍を読んでいるのか知りたいという、ブログ読者の声を反映して企画いたしました。
 幸い、日本で最初に創設された経営コンサルタント団体である日本経営士協会には優秀な経営士・コンサルタントがいらっしゃるので、その中のお一人である酒井闊先生にお声をかけましたところ、ご協力いただけることになりました。
 それが、今日まで継続されていますので、10年余もの長きにわたって、皆様にお届けできていることに誇りを持っています。
【 注 】
 今月は、図版ファイルのページ数が多いためにリンク付きURLにて掲載しています。
本
■    今月のおすすめ

 1.    『「新版財務3表一体理解法」

     ―簿記を勉強しなくても会計がわかる―』

 2.    『「新版財務3表図解分析法」

     ―財務3表の視覚化、図解化で経営分析が分かり易くなる―』

 3.    『「新版財務3表一体理解法<発展編>

     ―新会計・国際会計基準もう怖くない―』

                     (国貞 克則著 朝日新書)

 

(参考:タイトルと画像は異なります)

 

本

■  努力・実践から生まれた理系思考の『国貞流「会計学」』とは(はじめに)

 著者の『国貞流「会計学」』である「おすすめ本1.2.3.」を、今回採りあげましたのは、本欄2024.7.23で採りあげました、著者の「現場のドラッカー」を読み、著者の、実践という客観的事実を通しての、「物事の本質を見抜く力」に関心を持ち、かかる能力を持つ著者が「財務3表」や「会計」を、著者のコンサルタントの実践を通して、どの様に捉えているかに興味を持ったからです。

 「おすすめ本1.2.3.」を読んでみて、期待通り、今まで気が付かなかった新たな発見や気付きが多くありました。一般的な会計の著書にはない、著者らしい解説です。それは、筆者の推測ですが、著者が40歳代でコンサルタントを起業し、初めて出会った会計を、努力して身に付け、実践で活用した経験を基に、解析し絞り出した解説です。自身の苦労・努力があったが故に、分かり易い解説が出来るのです。

 ところで、著者の能力のもう一つの源は何かと、筆者流に考えてみました。それは理系思考です(著者の理系的経歴については本欄2024.7.23を参照下さい)。理系思考の例としては因数分解があります。つまり、複雑な数式を分り易い数式に変え、そこから結論を導きます。言い換えると、理系思考は、複雑な物事を分り易く整理し、そこから道筋を立て論理的に解析し結論を導く思考力です。

 「おすすめ本1.2.3.」では、かかる理系思考を用いながら数々の結論を導き出し、分り易い図解化やパターン化などで表現しています。そこには、会計の専門書にはない、著者ならではの解析・解説が多くあります。字数の関係もあり全てをご紹介できませんが、筆者が注目した解析・解説を、著書毎に一つずつ、次項で、ご紹介させて頂きます。

本

■ 『国貞流「会計学」』による新たな気付きに注目

【「新版財務3表一体理解法と図解分析法」から“一目で解る財務3表図解分析”】

 著者は、全ての事業に共通する活動は、“お金を集める”⇒“投資する”⇒“利益を上げる”の3つであるとし、その循環を数字で表しているのが、BS(右がお金を集める、左が投資をする)、CS(お金を集める=財務CF、投資をする=投資CF、利益を上げる=営業CF)、PL(利益を上げる)であるとします。

 更には“利益を上げる”を検証する最も重要な指標として、ROEを挙げます。このROEは経産省が進めてきた「企業価値経営(伊藤レポート:2014年)」で提言する「株主資本コストを上回るROEを実現する経営を」において重要視されている指標です。このROEをデュポン・モデルにより、①財務レバレッジ、②総資本回転率、③当期純利益率、に因数分解します。

 この①②③の循環を、BSとPLを並列表示した図解上に、表示します。

 この図解を基に、4つのステップでの図解分析を勧めます。1.BSの右側を見て有利子負債と利益剰余金をチェックする⇒2.BSの図全体から固定資産(投資)の変化、有利子負債等の総資本の変化及び財務の安全性を瞬時に読み解く⇒3.BSとPLを結んだ線から総資本回転率を把握する⇒4.PLの図から利益率を把握する、の4つのステップを経て、気になる処は細かい財務諸表に入り、分析します。並行してキャッシュフローの推移におけるキャッシュの変化から、「CSの8つのパターン」によって、企業の営業活動、投資戦略、財務戦略を読み解きます。著者はこのプロセスについて、「こうすることでアレルギーもなく、興味を持って、財務分析が出来ます」と言います。

 特に他社との比較分析の際に有用です。この手法は社内の、オープンブック・マネジメント(Open Book Management)における、財務状況発表の際に活用できます。〔 図1〕を参照下さい。

  URL: http://www.glomaconj.com/joho/keiei/sakai20240827-kanrikaikei1.pdf

【「新版財務3表図解分析法」から

“海外企業の共通キーワードは「のれん」と「自己株式の取得」”】

 おすすめ本2.図解分析法では、アサヒvsキリン、ソニーvsIBM、GAFA等を図解分析法で経営分析をしています。著者はこの分析の締め括りに、海外の多くの企業を分析して、多くの海外企業に共通することは「のれん(Goodwill)」と「自己株式の取得」であると記しています。

 「のれん(Goodwill)」の意味することは、現代においてM&Aが企業の成長戦略の重要な選択肢になっている事です。「自己株式の取得」が意味することは、多くの海外企業が株主の方を向いて経営をしているという事実です。

 「自己株式の取得」はROEを上げ、株価上昇に繋がります。米国株の時価総額の高さの一因です。「自己株式の取得」において、日本の先を走っている米国の典型例である、IBMを「図解分析法」で見てみます。〔図2〕を参照下さい。

  URL: http://www.glomaconj.com/joho/keiei/sakai20240827-kanrikaikei2.pdf

【「新版財務3表一体理解法<発展編>」から“やってますか連結プロセス”】

 おすすめ本3.<発展編>では、2000年以降に出てきた5つの新しい会計基準(退職給付会計、時価会計、税効果会計、減損会計、自己株式の取得)、国際会計基準と連結会計、組織再編会計、純資産の部の徹底理解について分かり易く書かれています。

 この中の連結会計の「5つの連結のプロセス」に注目しました。非上場会社では金融商品取引法対象会社(1億円以上の有価証券を50名以上の人に募集又は売り出しをしている会社)以外は、連結会計は不要です。

 しかし、筆者の考えですが、上場企業にとっては勿論、非上場企業にとっても「5つの連結のプロセス」により、グループ企業間の不正・粉飾会計の防止に繋げることが出来ます。「5つの連結のプロセス」を実施し、グループ企業間の(相殺不能)連結差額を究明していれば(上場企業は勿論、非上場企業においても)、グループ会社の不正・粉飾を見つけることが出来たケースが多くあります。また、非上場企業にとっても、連結会計の実施は、企業グループ全体の企業価値を把握すると共に、企業グループの実像を把握し、グループ企業間の不正・粉飾を排除するチャンスです。加えて、将来の上場の備えにもなります。

「5つの連結のプロセス」については〔図3〕を参照下さい。

  URL: http://www.glomaconj.com/joho/keiei/sakai20240827-kanrikaikei3.pdf

本

■  『国貞流「会計学」』を活用しよう(むすび)

 『国貞流「会計学」』は、会計を「分り易く伝える」ことに焦点を置き、財務3表について解説しています。「おすすめ本1.2.3.」を、財務3表・会計を散歩するつもりで、楽しみながら、読んでみませんか。何か得るものを発見できます。「あ!そうか、これいいね」と思ったら、それを活用しませんか。

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【酒井 闊プロフィール】
 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。  企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。
【 注 】  著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。
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