けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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喘咳(ぜんがい) 続き

2007-09-18 00:47:15 | 東洋医学全般
そうです。悪いもの、いらないもの、出てゆくべきものを健康的に発散させてしまうことが大切です。

喘息などは強い発作がおきると、命にかかわる場合がありますので、患者さんの状態を観て、病状を和らげる処置が先決です。

しかし、同時にこの熱がうえに上がってゆく状態がどこの弱りでおきたのかを考えます。
例えば冷え性の方で、足腰が冷えていて、本来下半身に存在していなければいけない熱がうえに上がってきて起きている場合が考えられます。
長い間ストレスをためていて、特に怒りを爆発させずに溜めてきたところ、熱が発生してしまう場合もあります。そしてストレスで体が弱りきってきたところを見計らって、その熱が胸に上昇した場合もあるでしょう。これは大人になってから起きる喘息に多い原因となります。
或いは胃腸に長い間負担をかけていて、体が弱ってきたころに上昇する熱も原因となるかもしれません。

体質や生活環境も考えて根本治療を行う場合、単に体のひとつの器官にすぎない交感、副交感神経から考えていたのでは、埒があきません。AのスイッチとBのスイッチだけで治そうとするほうに無理があるのです。

日本伝統鍼灸漢方
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