けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
Twitter(X)リンク @kkclinic

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

2011-01-07 00:25:13 | 東洋医学全般
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は婦人科系の漢方方剤として有名です。
貧血、めまい、冷え性、生理不順、不妊症などに適応するということになっております。

最近この商品のご注文が多いので、また新しく調剤をいたし、いつでも出荷できる体勢になりましたので、お知らせいたします。先日もこの方剤について書いておりますが、もう一度、簡単に書かせていただきました。


本方剤は気血(きけつ)のうちの血(けつ)が少なくなって、冷えと血に変れないでいる水分が体内に停滞している状態をさして使われます。
水分が多くて、いわゆる水太りの傾向があり、このすいぶんの多さゆえに、貧血や立ちくらみがある場合も多く、寒がりで熱がりの傾向があります。

また、上記の状態で起きるあらゆるタイプの腹痛にも著効いたします。

もう一つの興味深い使い方としては、腎臓疾患に使える場合があるという事です。以前メキシコからのオーダーで心臓機能に障害が起きた10代の少女が、人工透析を行うかどうか決めかねているときに、この当帰芍薬散で何とか持ち直したということがありました。

ご存知のとおり人工透析は一度始めてしまうとほとんどの場合、これを一生続けなければならなくなりますので、薬石功ありという事でほっとしたことがあります。

もちろん、腎臓の疾患は大変危険な状態もあるので、まずは医師と十分なコミュニケーションをお取りになり、命を守る事を最優先にしなければいけません。

漢方アメリカOnlineもよろしくお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする