当帰四逆加呉茱萸生姜湯（とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう） レイノー病、女性の不妊症と不感症

当帰四逆加呉茱萸生姜湯（とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう）

この漢方方剤はとにかく苦いのです。しかし、強力に足腰を温める作用があり、特に冷え性の女性に最適です。もちろん男性にも使えますが、これについてはあとでお話します。

この方剤が適用されるのは、漢方医学的な表現では、肝虚陽虚寒証という状態で、
１．極端な寒がり（特に足が冷える）
２．几帳面な女性
３．しっかりと計画を立てるが、気力体力が続かずいつも自分を責めがち。
４．生理中に下痢をしやすい

これらの要素があれば、どんな病気でも使ってみる価値がある漢方方剤です。

極端な冷えと、几帳面すぎる正確から、性行為が苦手だという女性にも適用いたします。元からそういう風で、「愛は心があれば！」という考えが強く、パートナーとの愛情の表現にずれが生じている方、或いは大病や怪我のあと、体質が変化してしまってそうなった女性にも適用されます。

また、「極端な冷え」ということからレイノー病といわれる全身、特に手足の冷えが極端に起る疾病にも著効いたします。

また、レイノー病に適用されるほかの漢方方剤としては、逍遥散（しょうようさん）が挙げられます。
これについては後日お話いたしましょう。

漢方アメリカOnlineをよろしくお願い申し上げます。

私の記事が載っている月刊誌「はつらつ元気」です。ご参考になさってください。