今回の武術三昧であった日本行では、日本伝合気柔術の岡本眞師範に、「いかなる場合でもリキまない柔かい手首を作る」ということを徹底的に教えていただきました。
私が今までに習ったり経験をさせてもらった武道の多くは、拳法や空手などのスポーツ化している打撃系は特に「手首を強くしろ、そうでないと強いパンチは打てない。」と教えています。
北カリフォルニアの詠春拳もそうでしたが、「拳は軽く握るのが本当だ。」といいながら、その実、道場長までもがガチガチにリキんだ手首と拳を使って、打ち出す力を相手に思い切りぶつけていました。強靭でしなやかな手首とリキんだ手首を取り違えているようです。
こういう攻撃を受けても「痛ってえなあーーっ!」と感じても体や頭の中心にしみとおるような攻撃にはなりません。
おなじく、いわゆる護身術と称する関節技をかける人たちの手首もかたい人が多く、こちらが力で頑張ったり踏ん張れば、その技はかからないことが多いと感じておりました。スピードというチカラとタイミングで技をかけようとするので、武術本来の「術」が活かされていませんでした。
去年の12月にパサデナ合気会で部外者の私が円功禅拳と詠春拳の観点からゲストスピーカーを依頼されたのですが、その時にお会いした多くの合気道の有段者もしかりでした。今思えば、ほとんどの人たちの手首が固く、剛力で技をかけあっておりました。あるいは、相手の動きにこちらから合わせて投げられて満足をしているように見えました。そして、彼ら自身も「自分の合気道は相手に頑張られたら使えない。」ということを感じ取っているようで、有段者の多くは他の道場でキックボクシングやウェイトリフティングや米国式柔道(いわゆる力任せのJUDO、というかジャケットレスリング)をならって、自分の技が効かないという現実的な欠点をチカラで補っているようでした。
とても残念な気がしたものです。
今回、岡本師範にはこの「柔かい手首」を使って、何度も技をかけていただきました。私の体は合気の術で完全に制御されてしまいました。傍から見れば、私が先生の動きに合わせて技にかかったふりをしているように見えるかもしれません。それほどひょいひょいと操られてしまいました。私は本当に先生の術にはまってしまったのです。
同じく柔かい手首を使った打撃もしてもらいましたが、師範の柔らかい手首を通して炸裂する衝撃は、私の頭の芯まで響きましたし、これがおなかで炸裂すると「ブハアッ!」と内臓が押しつぶされるような衝撃が背中まで響いて後ろに飛ばされてしまいました。
この打撃は決して力をぶつけてくるものではなく、最初は軽く手先が体に触れてきて、その次の瞬間にバアン!と炸裂するのです。
これは、「手首を柔らかくすることによって、自分と相手が橋の様にうまく繋がって一つの回路が出来上がるので、こちらのエネルギーというか内力のようなものが相手に素直につながるからだ。」とのことでした。
この武術的に使う、こちらの体幹部からのエネルギーを相手に通すパイプとしての柔かい手首を作り上げるために、「ぐい飲みの手」を作る方法を教えていただきました。
私が今までに習ったり経験をさせてもらった武道の多くは、拳法や空手などのスポーツ化している打撃系は特に「手首を強くしろ、そうでないと強いパンチは打てない。」と教えています。
北カリフォルニアの詠春拳もそうでしたが、「拳は軽く握るのが本当だ。」といいながら、その実、道場長までもがガチガチにリキんだ手首と拳を使って、打ち出す力を相手に思い切りぶつけていました。強靭でしなやかな手首とリキんだ手首を取り違えているようです。
こういう攻撃を受けても「痛ってえなあーーっ!」と感じても体や頭の中心にしみとおるような攻撃にはなりません。
おなじく、いわゆる護身術と称する関節技をかける人たちの手首もかたい人が多く、こちらが力で頑張ったり踏ん張れば、その技はかからないことが多いと感じておりました。スピードというチカラとタイミングで技をかけようとするので、武術本来の「術」が活かされていませんでした。
去年の12月にパサデナ合気会で部外者の私が円功禅拳と詠春拳の観点からゲストスピーカーを依頼されたのですが、その時にお会いした多くの合気道の有段者もしかりでした。今思えば、ほとんどの人たちの手首が固く、剛力で技をかけあっておりました。あるいは、相手の動きにこちらから合わせて投げられて満足をしているように見えました。そして、彼ら自身も「自分の合気道は相手に頑張られたら使えない。」ということを感じ取っているようで、有段者の多くは他の道場でキックボクシングやウェイトリフティングや米国式柔道(いわゆる力任せのJUDO、というかジャケットレスリング)をならって、自分の技が効かないという現実的な欠点をチカラで補っているようでした。
とても残念な気がしたものです。
今回、岡本師範にはこの「柔かい手首」を使って、何度も技をかけていただきました。私の体は合気の術で完全に制御されてしまいました。傍から見れば、私が先生の動きに合わせて技にかかったふりをしているように見えるかもしれません。それほどひょいひょいと操られてしまいました。私は本当に先生の術にはまってしまったのです。
同じく柔かい手首を使った打撃もしてもらいましたが、師範の柔らかい手首を通して炸裂する衝撃は、私の頭の芯まで響きましたし、これがおなかで炸裂すると「ブハアッ!」と内臓が押しつぶされるような衝撃が背中まで響いて後ろに飛ばされてしまいました。
この打撃は決して力をぶつけてくるものではなく、最初は軽く手先が体に触れてきて、その次の瞬間にバアン!と炸裂するのです。
これは、「手首を柔らかくすることによって、自分と相手が橋の様にうまく繋がって一つの回路が出来上がるので、こちらのエネルギーというか内力のようなものが相手に素直につながるからだ。」とのことでした。
この武術的に使う、こちらの体幹部からのエネルギーを相手に通すパイプとしての柔かい手首を作り上げるために、「ぐい飲みの手」を作る方法を教えていただきました。