けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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『一切の力を抜いて気は抜かず、力まず焦らず集中をする』

2016-01-05 08:49:16 | 圓功禅拳、古武術


題記は三が日に、私の師匠の盟友である、剣術十手術の正木流の師範の榑林先生に賜った稽古訓です。

私の欠点は他にもいろいろありますが、

1.力みやすい 

2.焦りやすい

3.集中力が散漫である

であります。

これは武術だけでなく、私自身の生き方でも、診療行為にでもいえることです。
思えば私はいつも「この欠点を何とかしなければ」と、あがいて生きてきたような気がいたします。

武術の真伝や秘伝と言われる内容は、実はシンプルで、それでいて大変繊細で奥深いものです。それは東洋医学の診断や診療とも大変共通するものです。

脈診や腹診、あるいは経絡治療の時に、患者さんの気の流れや体の軸や筋骨に、こちらの意識がすぱあーーんと通ってゆく感覚は、伝統武術も東洋医学の診療行為も全く同じといえるでしょう。これはどちらも東洋的な意味合いでの手技や身体操作や心法が使われる所以です。

ここで、「うまく治してやろう」、「早く結果を出して、この患者さんに感謝されたいものだ」、とか、武術の場合は「このでかい外人を撫でるような柔らかい動きで制圧して鼻をあかしてやろう」 などどエゴが入った瞬間に、体の軸は乱れ、腕に力みが入って、相手の体に抵抗を生んでしまって、全くと言ってよいほど結果が出せなくなってしまうものです。

古の医家たちが、命、相、卜、仙の4つの学問を学んで、初めて医学を学ぶことを許されたとされている理由がわかる気がいたします。

命相卜仙医(めいそうぼくせんい)の五術についての記事はこちらです。
http://blog.goo.ne.jp/keisclinic/s/%CC%BF%B3%D8

私はいつになったら「伝説の鍼灸漢方医になれるのだろう、、、」、、あっ!これがエゴなんだ。。
日々精進か、、、、
コメント
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