大変長い間お待たせいたしました。
今回やっと材料がそろいましたので、早速調剤をいたしました。
辛夷清肺湯
http://www.kanpouamerica.com/product/110
これは、清熱解毒作用(読んで字の如くです)、通竅(つまりを通す用)、潤肺化痰(肺を潤して痰を和らげる作用)のある漢方薬です。
これを病名で表現すると、蓄膿症、副鼻腔炎(フクビクウと読みます。コウではありません)などの各種鼻炎、気管支炎などです。肺に熱があって起きている状態を癒します。
この漢方薬は、こちらでもベストセラーにはいるものなのですが、時として調剤の都合で在庫がなくなることがございます。
その時は、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を使うこともできます。
排膿散及湯は江戸時代の外科医、華岡青洲の調合です。彼は紫雲膏や中黄膏や十味敗毒湯をつくったりしました。
全身麻酔薬である通仙散(麻沸散)を発明した人でもあります。
排膿散及湯
http://www.kanpouamerica.com/product/146
これは、鼻に限らず、膿んでいるとき、腫れているときに使う漢方薬ですが、今回の辛夷清肺湯に匹敵する場合もあります。
もう一つ。鼻炎関連には、やはり鼻うがいを併用するのが、一番良いと思います。
私の過去記事をご参考になさってください。
https://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/56121957291c265decdc46db0637988b
https://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/8d7d639b03ebdc4043a289cf2a168a33