本来の詠春拳の型は、一見へなちょこに見えるのです。
しかし実はすごく実践的で強いのが詠春拳のシブさのはずなのだが。。。
これが、本場香港の詠春拳の型の一つ、「小念頭」です。
http://www.youtube.com/watch?v=v0To3llHQQI
なんかやわらかくて強そうに見えませんね。しかし、この小念頭をしっかりと身につけると、実に詠春拳の8割をマスターしたことになるといわれている、重要な型です。
実際に、香港の詠春拳は9か月も訓練を受けると、一般の喧嘩などでは無敵になるといわれているほど強いのです。
私も以前、本場の方と組んだことがありますが、すべての攻撃がやわらかく封じられてしまい、同時に一見力がなさそうなのに、胸の中にまでしみ透るような突きをパカパカと何度も入れられてしまったのでした。
それに比べて、米国の多くの詠春拳はといいますと、とにかくパワーだ!パワーだ!パワーだ!ということで豪壮無比な見るからに強そうな動きです。これを見ていると、詠春拳が女性によって創作されたとは思えないほどに違ったものになっています。
この動画は、欧米化した詠春拳です。
http://www.youtube.com/watch?v=Tb0CIBr7XWk#at=67
この大先生の「オレを見てくれ!」と言わんばかりの目線、、、、「武道の心」が全く見えません。確かに強いのでしょうが、上半身はがちがちに力んでいて、詠春拳特有の力がかかとから上がって体、肩、肘を通って拳に抜けてゆく勁力が見られません。似て非なるものです。
欧米化してしまった東洋医学もしかりです。悲しいことです。
これは、詠春拳が米国、とくにカリフォルニアに伝えられた時に、それを担ったChris Chan (陳成)という大先生によることが多いのです。
彼は今年73歳、香港の葉問(イップマン)門下でブルースリーの同期ということになっています。彼は天才と謳われた弟子でした。当時の彼は、若干16歳前後。
同期のブルースリーは詠春拳をもっと変化させて截拳道(JKD ジックンドー)という新しい武術を編み出しました。
一方、同じく若くして天才と謳われ、その勢いで米国に移民してきて、得意の絶頂であった十代のChris Chan (陳成)氏は、その基本の型から戦闘スタイルまでも大幅に変えてしまいました。練習方法にもダイナミックテンションという筋トレを型の中に組み込んでしまいました。
そして、幸か不幸か彼は詠春拳の師匠として大成功をしてしまいます。
とくにカリフォルニアで詠春拳を学ぶ人たちは、このChris Chan (陳成)総師範の教えがすべてと思いこんでしまいました。天才はその天分を人に教えることが苦手です。そして天才の動きは米人にまねができるものではありません。そこでそれを技ではなく、筋肉による力で補っているのが現状です。
そのために、例えば、競技として行う剣道と実践の剣術の違いが出てきてしまいました。
競技としての武道は、防具をつけて決められた時間とルールのもとに打ち合って勝敗を決めます。
力とスタミナと防具をつけたうえでの経験が必要となります。
あるいはガチンコの殴り合いとなるので、どうしても技よりも体力と体の大きさが必要となる、「いわゆる格闘技」となりました。「武術」の範疇ではなくなったわけです。
現在は、Chris Chan (陳成)総師範の次の世代の人たちが師匠として活躍しています。英語しか話せない世代が主流なので、よりいっそうアメリカ的なパワー主体の筋肉スポーツ型の詠春拳に変貌を遂げました。
これはよいことか悪いことか、、、、
私自身は、一見へなちょこに見えて実は非常に実践的な伝統的な詠春拳が好きです。
私の武術研究と師匠探しに拍車がかかりました。
私は道場でも、力任せの先輩の攻撃を、伝統的な詠春拳の技でスッとかわしたり、間合いを詰めて追い込んだりして、相手に「え?なんで?」と思わせるような練習を心がけています。
Chris Chan (陳成)総師範の次の世代、ケンチュン師範。「詠春拳は力だ!」と言い切っています。
Chris Chan (陳成)総師範。まだまだ強いです。米人の屈強な弟子たちがビビりあがっています。
Chris Chan (陳成)総師範一門の高弟たち。
しかし実はすごく実践的で強いのが詠春拳のシブさのはずなのだが。。。
これが、本場香港の詠春拳の型の一つ、「小念頭」です。
http://www.youtube.com/watch?v=v0To3llHQQI
なんかやわらかくて強そうに見えませんね。しかし、この小念頭をしっかりと身につけると、実に詠春拳の8割をマスターしたことになるといわれている、重要な型です。
実際に、香港の詠春拳は9か月も訓練を受けると、一般の喧嘩などでは無敵になるといわれているほど強いのです。
私も以前、本場の方と組んだことがありますが、すべての攻撃がやわらかく封じられてしまい、同時に一見力がなさそうなのに、胸の中にまでしみ透るような突きをパカパカと何度も入れられてしまったのでした。
それに比べて、米国の多くの詠春拳はといいますと、とにかくパワーだ!パワーだ!パワーだ!ということで豪壮無比な見るからに強そうな動きです。これを見ていると、詠春拳が女性によって創作されたとは思えないほどに違ったものになっています。
この動画は、欧米化した詠春拳です。
http://www.youtube.com/watch?v=Tb0CIBr7XWk#at=67
この大先生の「オレを見てくれ!」と言わんばかりの目線、、、、「武道の心」が全く見えません。確かに強いのでしょうが、上半身はがちがちに力んでいて、詠春拳特有の力がかかとから上がって体、肩、肘を通って拳に抜けてゆく勁力が見られません。似て非なるものです。
欧米化してしまった東洋医学もしかりです。悲しいことです。
これは、詠春拳が米国、とくにカリフォルニアに伝えられた時に、それを担ったChris Chan (陳成)という大先生によることが多いのです。
彼は今年73歳、香港の葉問(イップマン)門下でブルースリーの同期ということになっています。彼は天才と謳われた弟子でした。当時の彼は、若干16歳前後。
同期のブルースリーは詠春拳をもっと変化させて截拳道(JKD ジックンドー)という新しい武術を編み出しました。
一方、同じく若くして天才と謳われ、その勢いで米国に移民してきて、得意の絶頂であった十代のChris Chan (陳成)氏は、その基本の型から戦闘スタイルまでも大幅に変えてしまいました。練習方法にもダイナミックテンションという筋トレを型の中に組み込んでしまいました。
そして、幸か不幸か彼は詠春拳の師匠として大成功をしてしまいます。
とくにカリフォルニアで詠春拳を学ぶ人たちは、このChris Chan (陳成)総師範の教えがすべてと思いこんでしまいました。天才はその天分を人に教えることが苦手です。そして天才の動きは米人にまねができるものではありません。そこでそれを技ではなく、筋肉による力で補っているのが現状です。
そのために、例えば、競技として行う剣道と実践の剣術の違いが出てきてしまいました。
競技としての武道は、防具をつけて決められた時間とルールのもとに打ち合って勝敗を決めます。
力とスタミナと防具をつけたうえでの経験が必要となります。
あるいはガチンコの殴り合いとなるので、どうしても技よりも体力と体の大きさが必要となる、「いわゆる格闘技」となりました。「武術」の範疇ではなくなったわけです。
現在は、Chris Chan (陳成)総師範の次の世代の人たちが師匠として活躍しています。英語しか話せない世代が主流なので、よりいっそうアメリカ的なパワー主体の筋肉スポーツ型の詠春拳に変貌を遂げました。
これはよいことか悪いことか、、、、
私自身は、一見へなちょこに見えて実は非常に実践的な伝統的な詠春拳が好きです。
私の武術研究と師匠探しに拍車がかかりました。
私は道場でも、力任せの先輩の攻撃を、伝統的な詠春拳の技でスッとかわしたり、間合いを詰めて追い込んだりして、相手に「え?なんで?」と思わせるような練習を心がけています。
Chris Chan (陳成)総師範の次の世代、ケンチュン師範。「詠春拳は力だ!」と言い切っています。
Chris Chan (陳成)総師範。まだまだ強いです。米人の屈強な弟子たちがビビりあがっています。
Chris Chan (陳成)総師範一門の高弟たち。
タダで面白い話を本を買わずに聞けるとは本当にいい時代になりました。
特に失敗談については通常うまくいったはなしだけ人はしたがるもの。
失敗談をしてくれる方というのは信用できますし、聞いている方に財産になるのは実はこういう話のような気がします。
全部まとめてぜひ聞かせて下さい。
これからも、私の失敗談も含めまして、体験したことや稽古のことを書いてゆきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
本物の 詠春拳というのはこういうものなんですか!
よくわからないんですがこれでこの型が要求する動きを練ったら体格を超えるチカラが生まれそうな気が直感でしました。
こちらのブログを見させてもらうのは始めてですが、先生も数少ない本物の技を使える方の気が。
私も本来は日本の武道の深い所に入りたい者なのですが、「手っ取り早く」使える格闘技を覚えたかったので軍隊格闘技のシラットからの流れでなんかちがうジークンドーをやっています
そこでやる最初のアレが 詠春拳で本来はこういう動きだとは。
初訪問ながら先生も人格技量とも優れたお方のようで。
これはちょうど近くにいらしたなら先生に教えを乞うておけばよかったのですがまことに残念です!