日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

TK式断測器1号の試作

2012年07月08日 | インポート
午前10時過ぎから、友人と2人で、遺跡の断面測定器を試作してみた。

試作と言っても、誰に頼まれたわけでもなく、2人の趣味の一環として勝手にやっている。

休みのたびに魚釣りばかりしていると、あまりにも楽しすぎて、脳みそがどろどろに融けてなくなりそうで怖いので、たまには知的な趣味も取り入れなければと、2人とも思った。

前日より、必要と思われる部材や部品を、ある程度は購入して揃えておいた。

大村市竹松遺跡の、ピット(遺構の穴)の作図班の、断面図作成のための測定状況を思い出しながら、2人のアイデアを説明しあう。

話し合いの結果、目的を達成できてなおかつ既製の部品などを使う事が出来て、さらに加工が簡単な方法を採用する事にした。

一番考えあぐねたのは、横尺上をスライドさせて、なおかつ縦尺もスライドさせるためには、どのような部材を使って、どのように加工するかということだった。

改良の余地は相当あると思われるが、何とか「TK式断測器1号」は完成した。

断面の基線長100cmまでであれば、穴の深さが90cm程度までは測定できるようになっている。

TK式断測器1号の「TK」とは、「竹松遺跡が恋しい」の頭文字でも良いし、「高木さんがかわいい」の頭文字という事でも良い。

あるいは、私と友人の名字の「トヨタ、カコイ」の頭文字の組み合わせという解釈でも良い。

仮に「トヨタ、カコイ」の頭文字の組み合わせであるとして、なぜゆえに「トヨタ」の「T」が先に来て「カコイ」の「K」が後に来ているのかというと、トヨタの方がカコイより、諫早農業高等学校農業土木科の3年先輩であるからなのです。

などという事はどうでも良いことなのですが、とにかく何か名前をつけておいてやらなければ、せっかく試作した道具に申し訳が無い。

「アレ」とか「コレ」とかでは何のことやら訳が分からなくなってしまうので、とりあえず「TK式断測器1号」と呼ぶ事にしたのです。

試作品「TK式断測器1号」の完成写真は、下のようなものです。

Dsc00146

Dsc00149

構想3時間、製作2人で8時間、部品等の費用約2,500円にて完成の運びとなりました。

バカ棒クン1本の値段よりも安い費用で作る事が出来ました。

企画構成「トヨタ企画」、加工製造「カコイ製作所」などというところでしょうか。(実在の会社名ではありません。念のため。)

卓上ボール盤、卓上万力、カナ切りのこ、桐、ヤスリ、サンダー、トタン切りバサミ等々の道具を駆使して、金属加工の大部分は友人のカコイ君の仕事によるものです。

昨年の12月まで、ポリテクセンターにておよそ半年間、金属加工の訓練を受けていたカコイ君の能力が、フルに活用できた仕事でした。

知的な趣味と2人が勝手に位置付けている、断面測定器の試作品完成の後には、諫早市森山町の二反田川の支流で、スッポン釣りの仕掛けを投入して、2人して脳みそのクールダウンをはかった1日でした。


豊田一喜