言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

コピーライターになりたいか <6>

2011-04-11 10:55:59 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

このカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第6回目です。

6.自分の文体はどうして身につけるか 

まず、そっくり真似することから。

自分のことで恐縮ですが、わたしがコピーライタの勉強を始めるにあたって最初にしたことは、大好きなコピーライターの文章を、そのまま原稿用紙に書き写すことでした。
(もちろん広告の基本の勉強をやりながらです)

その人ーーその人とは、もう亡くなった土屋耕一さんです。特に伊勢丹のコピーが大好きでした。ーーが作ったコピーが載っている雑誌や新聞、さらには書籍から、特に気に入ったコピーを、せっせと原稿用紙に書き写したのです。


そうすると、どうなると思います。
なぜか、他人の書いたコピーなのに、まるで自分が書いたように錯覚してくることがあるのです。そして、それとともに、大好きなコピーライターの癖が、よおく分かってきます。さらに、その人の、偉そうに言えば、思考方法、思想まで分かってくるのです。
そこまで行けばOKです。

次に、今度はその人の文体を真似しながら、自分で自分のコピーを書いていくのです。もちろん原稿用紙に。
原稿用紙に書く、ということが重要なんです。それも丁寧に。

この前にも言ったように、太い3B~5Bぐらいの鉛筆で。黒々と、力強く。
クライアントの制約がないのですから、好きなことを好きなように書けます。自分の主張が、原稿用紙に、まるで自分の好きなコピーライターが書いているように思えてきます。

いかがですか。
ここまできたら、半ばは達したようなものです。
だから、これに時間を多くかけてください。
そのうちに、不思議と文体が、好きなコピーライターの文体から離れて、少しずつ自分のものになっていくのです。

ならない? ならないひとは、それじゃ、書いているうちに、自分なりに、少しずつ手を入れていきましょう。ここは彼ならこんな表現だけど、自分なら、こういうふうにするかな、等と自問自答をくり返しながら、どんどん書いていくのです。

さて、そこまできたら、今度は実際の商品を告知するコピーをダミーとして作ってみましょう。
クライアントにプレゼンするつもりで、リキを入れて。
がんばれ!

<7>へつづく。

それでは今日はこれで。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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ユーモアのペッパーを振りかけて

2011-04-11 08:59:26 | キャッチコピー
こんにちは。
前橋の販促コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


▲昨日と同じ土手の桜を違う角度から。

4月11日。東日本大地震から1ヶ月が経ちました。被災地ではまだほとんど手つかずの状態で津波の傷跡が残っています。
復興は5年、10年というような長きに渡りますが、人は生きている限り、立ち直ります。
だからそのために私たちに科せられているのは、そのお手伝いです。
お金がある人はお金を、力のある人は力を、お金も力もない人は、せめて知恵と激励のエールを。


さて、今日はちょっとユーモアのあるPOPの話をしましょう。

『トイレの中まで失礼します』

これはある地方の駅の中にあるトイレの、男性用便器の前の壁に貼ってあったPOPのタイトルです。
何ともユーモアがありますね。つい、ああいいよ、って言ってしまいそうです。
POPの内容は、びゅうプラザとインターネットを使うと料金が安くなりますという告知でした。
ちょっと残念だったのは、『トイレの中まで失礼します』という、ユーモアのあるキャッチが生かされていなかったということですね。

内容は、JR東日本どこでも使われているものをそのままコピーした感じで、キャッチとの連動性がありませんでした。
本当はその中身まで、キャッチに連動するように、言い方とかデザインにもちょっと工夫すれば、完璧でしたのに。
さらにその最後に、『最後まで読んでいただいてありがとうござます。手を洗ったあと、もう一度ズボンの前を見てみましょう。』というぐらいのユーモアコピーを入れておけば120%完璧でしたね。

でもこういったキャッチは気分がいいですよね。
この方法はいろいろなところで借用できそうな感じです。
あなたも自分の店や会社で使う時は、どこでどのように使いますか。
一度シミュレーションしてみてはいかががですか。

私がまだ広告会社に勤めていたおりに出入りしていた、ある会社のトイレにはこういうものもありました。
『Your son is not longer what you expect.』
(あなたのおチンチンはあなたが思ってる(期待している)ほど長くはないですよ)
こう書かれると、にやっと笑って、前に一歩進みますよね。
もう少し便器に近づいて用を足してください、ということですね。
トイレを掃除する人ならよく分かりますけど、あの辺りよく汚れているんですね。

さて、このようにユーモアで注意を促すキャッチは、反感を抱かせないで人を動かすことができます。
『もう一歩前へ』と書かれているよりいいですよね。

何か下の話になってしまいましたが、そういうところではシリアスよりもユーモアがあった方がいいということですね。

トイレに限りませんが、ユーモアのペッパーをふりかけた楽しいキャッチをあなたも作ってください。
それがまたお客様から必ず共感を持って受入れられますから。
特にお客様にお願いしたいことは必ずこのユーモアのペッパーを忘れずに。


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それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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