言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「可能性」と「おそれ」

2011-06-02 09:05:05 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


今日はちょっと言葉の話をしてみたいと思います。

最近だけではないのですが、ニュースやワイドショーなどを見ていると、よく出てくる言葉に「可能性」という言葉があります。
しかしこの使い方がほとんど間違っているんですね。
言葉の専門家さえ、平気で間違っているときもあります。

どういうように間違っているかというと、たとえば2、3日前の話題でいくと、台風がやってきましたが、レポーターや天気予報士のみなさんが「大雨になる可能性がありますので、気をつけてほしいですね」と言うんですね。
これは正しくは「大雨になるおそれが………」というのが正しい言い方です。

『可能性』という言葉は、ものごとが良い方に向いていくときに使います。
逆に『おそれ』というのは、悪い方に向いていくときに主に使います。
さすがに原稿として書かれたニュースを読むときは、ほとんど悪い予想のときは『おそれ』を使い、良い予想のときには『可能性』という言葉が使われます。

しかしそれが自分で原稿なしに発言するときになると、ほとんどの人が、先ほど『おそれ」と原稿で読んでいたはずのアナウンサーでさえ、フリートークとなると、『おそれ」と言わなければならないときにも『可能性』という言葉を使ってしまいます。

私はもともとコピーライター出身なので、そういった言葉遣いがけっこう気になるんですね。
そういった言葉遣いを耳にするたびに、知らず知らずのうちに、いつも心の中で「違うよ」と突っ込んでいます。

たまには口に出して「いや、その場合はおそれ、だよ」と言ってしまう場合もあります。
そんなときは、テレビに突っ込んでどうするんだ、と自分で苦笑していますが。


よく使われる言葉で、もうひとつ気になる言葉あります。
それは「拍車がかかる」という言葉です。
これはラジオの交通情報でよく耳にする言葉です。

「◯◯方面は、イベントが行われているためか、渋滞に拍車がかかっています」というような使い方です。
『拍車』というのはご存知のように、乗馬のブーツの横についている円形で先がギザギザになっている器具で、それで馬腹をこすると、馬が早足になるという、その動作の言葉を『拍車をかける』というのです。スピードを増すときに使う言葉ですね。でも渋滞は、ものごとが滞ることです。従って、滞ることに『拍車』をかけるということはありえないことなんですね。

自分としては、そういった言葉遣いは、公の場ではきちんとしてほしいなと思います。

と言いながら、自分がどこかで間違った使い方をしていたら、どうしよう(汗)

それでは今日はこれで。


▼あ、そうそう、下記は現在配信中の、無料メールマガジンです。
お店や会社経営のちょっとしたいいヒントがたくさん載っています。

消費者目線のマーケティング

繁盛店になりたいか!

「あっ、そうか! ちょっとした『気づき』が繁盛店に変える」

あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所

http://www.shakatsu.co

E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)