言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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「父の日」の商品他

2011-06-19 10:22:36 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


今日は、最近ますます影の薄い(?)父の日ですね。

以前何度も、父の日向けの商品戦略がなっていない、という批判をしてきました。
それを前提に今年も様々は父の日用商品、プロモーションを見てきました。

新し目では、ジューンブライドの花嫁が、この日は父にありがとうって言いやすい、とか何とか(すみません、はっきりと記憶していないので)というナレーションが入るCMもありました。
しかしブライダル業界では、ジューン・ブライドとは言われながら、6月の結婚式は現実的には少ないそうですね。
雨の日が多いので、避ける傾向があるみたいです。

だから「ジューンブライド」って盛んにはやし立てて、6月の結婚式を増やそうとしているのかな、って思いました。
それもひとつの販売促進案としては定番の「何々の日」シリーズというか、バレンタインデーなんかと同じ目論みですよね。
実際にはでもあまり成功していないで、言葉だけがいまだに残っているということですか。

さてちょっと話がそれましたが、父の日用の商品の話です。

最近はチラシなどを見ても、やっと、やっとですね、ダサイ甚平等は幅を利かさないようになってきました。
それでもつまらないデザインのーーというより、あたりさわりのないデザインとでも言えばいいかなーーネクタイやポロシャツはまだ幅を利かせています。

バイヤーは完全に、「父」の好む商品のマーチャンダイジングを見失っているようです。

先日テレビを見ていたら、「ペケポン」(CX系毎週金曜日19時)で6月の売れ筋商品を当てるというゲームがあり、興味深く見ていました。
そこでは、今乗りにのっている「ピース」の綾部さんが、「父の日」に絞って、ネクタイなどを選んでいましたがことごとく失敗していました。

たとえば「父の日」にネクタイをと、販売する側は提案しているんですが、ネクタイが一番売れる月は12月という統計があるんですね。いくら業界がやっきになっても、売れないものは売れないんです。よほどのインパクトのある出来事がない限りは。逆に今年はスーパークールビズが叫ばれているので、さらにネクタイは逆風なんですね。

ネクタイに限らず、ベルトやシャツといった身につけるものはことごとく、いくら「父の日」というメインイベントがあっても、それほど目立った売れ行きを示さないということです。
バイヤーはいい加減に目覚めて、もっと違った「父の日」用の商品を開発するべきでしょうね。
それがもし成功すれば「父の日」に限らず、売れるようになるんですから。

また数年ほど前に、ある流通グループが「父の日は休もう」というようなキャンペーンを、大々的に掲げたことがあります。
私はそのとき、これとは違うブログでしたが、批判しました。
当の流通グループが、果たして率先してそのキャンペーンを実施したのか、ということなんですね。
そのキャンペーンが、なんだか上っ面だけの“ええかっこ”にしか映らなかったのです。
流通業界に勤めていて、休日に休むなんてことをしたら、それこそ上司から怒鳴られます。
大手を振って(かどうかはわかりませんが)休めるのは、冠婚葬祭以外ないですから。

その流通グループだって、全員のお父さんを休ませてしまったら、おそらく業務に支障以上の障害が出ることでしょうからね。
自分たちでは絶対にできないことを、しゃあしゃあと掲げること自体、おかしいんです。
「まず隗より始めよ」という中国のことわざがありますが、自分たちが率先垂範してこそ意義というものが出てきます。
翌年はさすがに自覚したのか、やめてしまいましたが。

もっと切り口の違う提案や商品開発を、バイヤーやマーケティング担当者が企画することを願っています。

それでは今日はこれで。


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