こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
ある料亭の再生物語 <第1部>(その2)
「会議は踊る」という映画があった。
本題はそっちのけで、晩餐会と舞踏会にうつつを抜かした有名な「ウイーン会議」(ナポレオン亡き後のヨーロッパをどのようにしていくかという会議)という史実を元にした映画だ。
それに似て、この夜の会議も、本題の“これから「千樹」をどのように運営していくか、それとも閉鎖するか”という中心議題はそっちのけで、◯◯ももうすぐやめるんだとか、△△さんも最近は会社の調子が悪いので全然来なくなったとか、そんなうわさ話ばかりで、全然本題に入る気配がなかった。
この様子をしばらくじっと眺めていた女将だったが、今まで考えもしなかった者から、さらに驚きの言葉が、女将の横に座っている人からでた。
「君たち、このままそんな話を続けるのなら、明日から千樹はやめる」
今までいろいろと相談をしても梨のつぶての「うん、うん、そうだね、どうしようか。うん、それがいいね」としか最近は返事が返ってこなかった社長の口からでたのだ。
その場にいた全員が驚いた。あの、最近は毒気もなくなり、女将の陰に隠れてしまった存在感の薄い社長からでた言葉に、その場で思い思いに愚痴を言い合っていた従業員の口が一瞬にして閉じられた。
その中でも一番驚いたのは女将だった。
「あ、この人は!」
女将は、驚きとともに、しかしやはりこの人はただのぼんくら社長ではなかったと感じた。
その次に社長の口からでた言葉にさらに驚かされた。
「本田さん、入ってきてくれるか」と廊下に向かって呼びかけた。
ふすまを開けて入ってきたのは、チャコールグレイに灰白色の細いストライプの入ったスーツ、ノーネクタイ姿の中年の男だった。
「みんなに紹介する。この人は販売促進の企画とか広告関係のコンサルティングを専門にしている本田さんという方だ」
女将は社長の口もとと突然入ってきた男を交互に眺めた。
「黙っていて申し訳ないが、自分や女将さんだけでこの千樹を立て直すのはしんどいというか、もっと畑違いの人に、外から眺めてもらった方が何かうまくいくように思って、女将にも申し訳ないが、しばらく前に一度相談していたんだ。いいタイミングというかどうか判らないが、ちょうど女将も全員を集めて今後のことを相談したいと言われたので、本田さんにも相談して、この場にきてくれるようにお願いしたのだ」
社長はさらに続けた。
「あくまで彼は今はオブザーバーとしてここにいてもらうだけだ。それでだが、これからは少しみんなの意見をまず聞きたい。このまま千樹の経営を続けて行った方がいいか、自分はここをやめてどこかに行きたいとか、率直な考えを言ってほしい。そのことで後からとがめるようなことは絶対にしないから。いいかな。じゃあまず女将はさておいてと、板長から順番に言ってくれ。またこれはと思うアイデアがあったら一緒に言ってくれ。参考にさせてもらうから」
(3)へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
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E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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ある料亭の再生物語 <第1部>(その2)
「会議は踊る」という映画があった。
本題はそっちのけで、晩餐会と舞踏会にうつつを抜かした有名な「ウイーン会議」(ナポレオン亡き後のヨーロッパをどのようにしていくかという会議)という史実を元にした映画だ。
それに似て、この夜の会議も、本題の“これから「千樹」をどのように運営していくか、それとも閉鎖するか”という中心議題はそっちのけで、◯◯ももうすぐやめるんだとか、△△さんも最近は会社の調子が悪いので全然来なくなったとか、そんなうわさ話ばかりで、全然本題に入る気配がなかった。
この様子をしばらくじっと眺めていた女将だったが、今まで考えもしなかった者から、さらに驚きの言葉が、女将の横に座っている人からでた。
「君たち、このままそんな話を続けるのなら、明日から千樹はやめる」
今までいろいろと相談をしても梨のつぶての「うん、うん、そうだね、どうしようか。うん、それがいいね」としか最近は返事が返ってこなかった社長の口からでたのだ。
その場にいた全員が驚いた。あの、最近は毒気もなくなり、女将の陰に隠れてしまった存在感の薄い社長からでた言葉に、その場で思い思いに愚痴を言い合っていた従業員の口が一瞬にして閉じられた。
その中でも一番驚いたのは女将だった。
「あ、この人は!」
女将は、驚きとともに、しかしやはりこの人はただのぼんくら社長ではなかったと感じた。
その次に社長の口からでた言葉にさらに驚かされた。
「本田さん、入ってきてくれるか」と廊下に向かって呼びかけた。
ふすまを開けて入ってきたのは、チャコールグレイに灰白色の細いストライプの入ったスーツ、ノーネクタイ姿の中年の男だった。
「みんなに紹介する。この人は販売促進の企画とか広告関係のコンサルティングを専門にしている本田さんという方だ」
女将は社長の口もとと突然入ってきた男を交互に眺めた。
「黙っていて申し訳ないが、自分や女将さんだけでこの千樹を立て直すのはしんどいというか、もっと畑違いの人に、外から眺めてもらった方が何かうまくいくように思って、女将にも申し訳ないが、しばらく前に一度相談していたんだ。いいタイミングというかどうか判らないが、ちょうど女将も全員を集めて今後のことを相談したいと言われたので、本田さんにも相談して、この場にきてくれるようにお願いしたのだ」
社長はさらに続けた。
「あくまで彼は今はオブザーバーとしてここにいてもらうだけだ。それでだが、これからは少しみんなの意見をまず聞きたい。このまま千樹の経営を続けて行った方がいいか、自分はここをやめてどこかに行きたいとか、率直な考えを言ってほしい。そのことで後からとがめるようなことは絶対にしないから。いいかな。じゃあまず女将はさておいてと、板長から順番に言ってくれ。またこれはと思うアイデアがあったら一緒に言ってくれ。参考にさせてもらうから」
(3)へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
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