言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

『県庁おもてなし課』を読んだ

2011-06-30 08:28:05 | 読んだ本から
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


先日このブログで、群馬県の観光に微力ながら活を入れたいということで「群馬県次世代産業振興戦略会議」「観光産業部会」に入会の申し込みをした、ということをお伝えしました。

今のところ送ったファックスに対して、何のアクションも返ってきていません。さすが!に、お役所仕事!
このお役所仕事に、現場の方からゆっくりと立ち上がり、縦割りの組織、変な平等主義に少しずつ対抗しながら、県の観光を起こしていくという小説があります。
それがタイトルに掲げたという小説です。



『県庁おもてなし課』

原作は、あなたもよく知っていると思いますが、最近ではテレビドラマ化された『フリーター、家を買う。』や、映画化された『阪急電車』の、そして若い方ならベストセラーになった『図書館戦争』シリーズで有名な有川浩さんです。
(私の知識不足を笑っていただけるなら、白状しますが、この『県庁おもてなし課』を読むまでは男性だと思っていました。何と女性だったんですね。びっくり。だって名前が「浩」だから、てっきり“ひろし”だとばかり思っていたら、あるとき娘から“ひろ”というんだと教えられたときにも、まだ男性だと思っていました)

まあそんなことはいいとして、この小説も面白くて、すぐに読み上げてしまいました。
観光産業やサービス業についていらっしゃる方にも、ぜひとも読んでいただきたい本です。耳の痛いことが書かれています。

その中にある言葉を少し引用します。

「『元からあるもんの売り方を変えるというだけのことやけどにゃ」』
(この舞台になっているのは作者の出身地高知県ですので、龍馬風の土佐弁になっています)

何も新しい商品や場所を探すのではなく、自分が関わっているものでも、見方を変える販売方法をすることから始めるということです。これは私が提唱している「お客様がどのように考えているか」ということの裏返しの言葉ですね。

「あるのが当たり前と思っていたらその価値を失う。」

自分の周りに昔から存在しているもので当たり前と自分では思っているのもでも、よその人から見たらとても珍しいこと、ものだということは多々ある、ということですね。

「あれもない、これもない。何もない。ーーー『ない』の中に埋もれた『ある』。」

自分の店で今売れているものや売りたいものがない、とか、何にもないこんなところに誰が旅行に来るもんか、というようなことをよく聞かされます。
しかし今や『何もない』ということは『何でもある』に等しいキャッチコピーになる時代なんです。

自分の店には三つ星シェフが作るようなグルメ料理はない、ファミレスのようなうまくて安い料理はない。
しかし何もないけど、家庭の味がある。それでいいんじゃないですか。

観光でも、スカイツリーやお台場もない、ディズニーやUSJもない。そのかわり、夜になると、びっくりするほどの星が見える。
何にもないから美しい景色があるとも言えますね。

『何もない』というマイナスの価値も、見方を変えると、ものすごい付加価値にもなります。
「何にもないけど、その代わりに………」というものを探してみませんか。


それでは今日はこれで。


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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