言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

コピーライターになりたいか <15>

2011-06-20 10:21:39 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第15回目です。

15.アイデアをいかにものにするか


パッとアイデアが浮かんだら、どうします。
それは、
  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
まずやることは、紙に書くことです。
とにかくまず、思いついたら紙に書いてみる。ほとんどの人は、コンピュータに打ち込むよりも、紙に書いた方が絶対に早い。

コピーライターをやっていて、ブラインドタッチできる人ってあまりいませんよね。
(いたら、ちょっとだけ尊敬しちゃいます。)そして、手で書いたものはどうしても字が乱れてもいますが、とにかく出てきたアイデアを逃さないうちに、記憶にとどめようとしますから、パッとどこかに、いつ飛んでいってしまうかも判らないから、素早く紙に書きとめます。そんな時に、字の上手下手を気にしている人は、コピーライターなんてやめておきましょう。絶対に向いていませんから。

グチャグチャの字。いいんです。それでいいんです。その方がいいんです。
コンピュータに思いついたことを打ちこむと、文字が活字になるので、どうしても推敲しづらくなってしまう。いかにもそれでいいよ、とコンピュータが言っているようで、いいフレーズになりにくいものです。

それよりも、紙に書いた汚い文字は、どうしても整理しなくてはならないので、その整理と合わせて、不思議と頭の中でも、推敲を始めます。そうすることで、さらに新しいアイデアが少しずつ、少しずつ、湧いてくるんです。

不思議と、アイデアをそのままコンピュータに打ちこんでしまうと、新しいアイデアが湧いてきにくいのです。(これはわたしだけでしょうか)書きなぐったひとつの言葉から、また次のアイデアがふっと湧いてくる。不思議です。

できるだけアイデアが出たら、それからやっと、自分の思うアイデアを清書し、それをコンピュータに打ちこんで残しましょう。いつか、日の目を見ることがあることを祈って。


今回の内容は短いので、ちょっと実際のコピーの勉強をしてみましょう。

あるラジオCMのコピーに注目してみました。
ラジオをよく聞いていると、特にAMではしょっちゅうCMが流れてきて、いちいちそれに耳を入れていると食傷ぎみになるので、あまり注意して聞いてはいないのですが、たまにふっと引きつけられるコピーに出会います。
あるとき、そんな面白いというCMがありましたので紹介します。

それは出版社の祥伝社のCMです。カーラジオなので、メモができませんので、原文は記せませんのでその内容をちょっと言います。

それは、女性ふたりの掛け合いです。OLらしい設定です。

ひとりが言うのです。
「温泉に行こうと思って『温泉治癒力の--(タイトル忘れました)』っていう本買っちゃったけど、間違っちゃった。でも面白いよ」

そうするともうひとりも言うのです。
「わたしも料理のレシピだと思って『--(タイトルを忘れました。食品関係の専門書っぽいタイトルでした)』って本買っちゃった。でも読んでみたら、面白かったよ。」

「間違っちゃったけど、面白いよ」
このCMを聞いて僕は、こんなコンセプトもあったのかと、『目からウロコ』でした。

そう『間違っても、面白い』です。
広告の基本は、商品なり、企業なりを間違いなく正しく伝えなければならないということです。

それが、どうですか。

       『間違っても、面白い』

間違っても、それがおもしろかったらいいじゃないか、とまでこの祥伝社という会社は言っているのです。さすがにエンタテインメントの会社ですね。

       『間違っても、面白い』

あまり真似はできません。下手に真似をすると、とんでもないことになってしまいます。

このCMでは嘘を言ってません。だから『間違っても、面白』くていいのです。『間違っても、面白い』と言いながら、ちゃんとそれが専門書であること、祥伝社ではこんな専門書も作っていますということを宣伝しているのですね。
うまいなあと思いました。
 
テレビは映像でインパクトを与えることができますが、ラジオはコピーのインパクトが勝負です。
まだ新人のうちは、ラジオのCMという分野は、とても勉強になります。できるだけラジオ、それもCMをできるだけたくさん聞いて、あなたのコピー力をどんどん養ってください。

<16>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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常に考えていなければアイデアも浮かばない

2011-06-20 09:37:40 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。



▲今の植物といえばやはり紫陽花ですね。白一色の紫陽花をバラ園で見つけました。


今朝は蒸し暑くなる1日を予感させるような朝です。
梅雨晴れとでもいうんでしょうか。
何となく晴れてはいるんですが、もやっています。

もうすぐ七夕がやってきます。
あるお店に、子どもたちの願いを書いた短冊をたくさんつけた笹が飾ってありました。
この時期によくあった光景ですが、なんだか最近あまり見なくなったような気がします。

チェーンストア、特に食品が主体のストアでは、七夕にかこつけて販売する商品というものが少ないというか、ないので、それほど力を入れないということでしょうか。

でも七夕だって、知恵を巡らせばひとつのコーナーぐらいができると思うのですが。
要は担当者のやる気なんでしょうね。
やる気があれば、何でもできる(byアントニオ猪木?)わけなんですが。

お客様を飽きさせない工夫は、担当者の考え次第でどうとでもなります。
今この商品がいいんですよと提案するコーナーを作ってもいいし、毎日違った料理を提案するコーナーがあってもいいと思います。
ヤオコーマーケットプレイスなんか、それである意味成功していますからね。


自分がお客様だったら、こういった提案をされればうれしいな、と考えれば、なんだってアイデアが出てくると思うんです。

アイデアが出てこないのは、日頃から生活をきちんとしていないということなんです。
のんべんだらりと、上から言われたことだけを、考えもなくやっているだけなら、どうしたって、何のアイデアも出てくるわけがないのです。

アイデアとは、パッと出てくるのではなく、考え続けているからあるとき何かの拍子にパッと出てくるんです。

ある課題を自分に課し、日々の業務をこなしながら、考え続ける。そういったところから素晴らしいアイデアが出てきます。

「あの人はアイデアマン」だといわれている人は、何も考えなしにパッ、パッとアイデアが出てくるわけではなく、日頃から問題意識を持って生活しているから、ここというときにアイデアが出てくるのです。
何も考えない人間が、いいアイデアを出すなんてことは1回はあるでしょうが、2回はないでしょう。

アイデアがほしかったら、人に聞く前に、自分で思い詰めるほどに一生懸命考えてみましょう。
考えに考え抜いて、それでも出てこなかったら、ちょっと息抜きに違うことを頭に思い浮かべてみる。
そうするとリラックスしたとたんに、パッと何かひらめいてくることもあります。

もちろんそれでも全然ひらめかないこともあります。人間ですから。
それでもめげずに考え続けてください。途中何度も休んでいいですから。
いつか自分でもほめてあげたいようなグッド・アイデアが突然どこからか、啓示のようにやってきますから。

それでは今日はこれで。


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